おでかけ
2018.06.06
1万体のクリスタル五輪塔に囲まれて！心の奥まで安らぐ「深川不動堂」へ
このキラキラのクリスタル回廊は、江戸時代から「深川のお不動様」として親しまれてきた成田山深川不動堂にある「祈りの回廊」です。本堂にある回廊には、まばゆいばかりの1万体のクリスタル五輪塔が並んでいます。「成田山深川不動堂」は千葉県成田市にある「大本山成田山新勝寺」の東京別院。諸願成就・厄難消除・交通安全・家内安全・商売繁盛にご利益があるとされています。不動堂で行われる護摩祈祷は煩悩を清らかな願いに昇華していただき、成就させる力をもつと言われています。
1万体！クリスタル五輪塔に囲まれる神秘の世界へ
「祈りの回廊」は本堂に。毎日9時、11時、13時、15時、17時から行われている護摩祈祷は法螺貝の音色から始まり、大太鼓がドンドン、ドードーンとリズミカルに鳴り響き、読経の声が一緒になり、その振動が体を包み込みます。
護摩祈祷を五感で感じながら、いつしか雑念だらけの心も、ご本尊様に一番近い場所で手を合わせることで、スッと静かに変わってくのを感じるはずです。
一つ一つの五輪塔の内部には小さな不動尊像が納められています。「祈りの回廊」の壁に連なる巨大な数珠を撫でながら参拝することでご利益があるそうです。
本堂の外壁を一面に覆うのは、お不動様のご真言に包まれた「真言梵字壁」。ここは、仏の力に守護された空間なのです。
なお、毎日2回（10時〜、14時〜）不動堂の歴史、お祀りしている仏様の解説、仏教の話など交えて45分の堂内無料案内もあります。仏様のことを知れば、拝観する時の心持ちも変わってきます。
あまりの美しさに時を忘れて、仏の美を心で感じる
現在の本堂は開創310年記念事業として建立されたものですが、旧本堂は江東区最古の木造建築。内部には国内最大級の木造不動尊像の「おねがい不動尊」が祀られています。樹齢約700年の楠を使用した、迫力ある座像です。
日曜・祝日の11時、13時、15時の護摩後に仏像に直接触れてお参りする特別参拝が実施されています。
内仏殿4階の大日堂には、3000体を超す大日如来像が祀られています。天井の格天井画「大日如来蓮池図」は左右に白とピンクの蓮が描かれ、極楽浄土を表しています。
一歩踏み入れれば、あまりの神聖さと、尊厳ある姿に圧倒されます。仏像を写真に納めるのはNGです。礼節を守って、静かな気持ちでお参りをしましょう。
深川龍神、深川開運出世稲荷と境内にあるご利益スポットお参りを
人気の参拝スポットが龍神様を祀る「深川龍神」。「願い札」に願い事を書き、それを水鉢に浮かべ、銅鑼を2回叩いてお祈りします。願い札がスッと水に吸い込まれるように溶けてゆき、願い事が龍神のもとに届くといわれています。
開運成就や仕事運にご利益があるとされる「深川開運出世稲荷」。とってもカワイイ願掛きつねに願いごとを書いた紙を入れて奉納することができます。仕事運アップをお祈りしてみて！
下町情緒残す門前仲町。大きな朱色の赤門から約150m続く参道には、名物深川めしや和雑貨、甘味処などレトロな店が並びます。毎月1日、15日、28日に開かれる縁日は多くの露店が並び、多くの人でにぎわいます。ぜひ縁日と合わせて、「深川のお不動様」参りに行ってみてください。
text：下西由紀子
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