京都発、旅するもち菓子店「もちひ」の新感覚もち菓子に注目!
「もちひ」は京都市北区紫野エリアに拠点を置くもち菓子店。京都を飛び出して全国のマルシェに出店し、行列ができるほどの人気を集めています。京都府固有品種の希少なもち米「新羽二重糯(しんはぶたえもち)」を使ったもち菓子が評判の、注目のお店です。
迷路のような住宅街の一角にたたずむ、もち菓子専門店

もち菓子の専門店「もちひ」のある紫野西土居町(むらさきのにしどいちょう)は、豊臣秀吉が京都の町を守るために築いた防壁「御土居」の七口(7つの要所)のひとつ。南に北野天満宮、西に金閣寺、東に千本ゑんま堂と、周辺には観光名所が点在しています。一方で、地元に住んでいても迷うほど、道が複雑に入り組んだ場所でもあります。

そんな紫野西土居町に尾本さんご夫婦が店を構えたのは2022年6月。当初はカフェ営業を中心にしていましたが、「待っているよりも、自分たちから出向いて新しいもち菓子の魅力を伝えたい」と考え、現在は全国各地のマルシェでの販売を主な活動としています。

そのため、カフェの営業日は不定期。イベント出店のない日は、店内で仕込みをされていることが多く、商品を購入できる場合があります。販売のみの日やカフェ営業の日などの情報はSNSで発信されているので、訪れる前にチェックしておきましょう。
門外不出? 京都府固有種「新羽二重糯」もち米を使ったお菓子&more

カウンターにマルシェ出店時の様子を再現してもらうと、並んだ商品は約15種類。「新羽二重糯」を煎ったり、炊いてこねたり、粉にして焼いたりと、さまざまな製法を取り入れて作る商品の豊富さに驚かされます。
一番人気は「黒豆もち」。やわらかい黒豆が入っているのかと思いきや、もちに混ぜ込まれているのは、煎った黒豆を粗く砕いたもの。やわらかなもちと香ばしい黒豆の食感のコントラストがたまりません。同じシリーズの「えごまもち」350円は、どこを食べてもえごまのプチプチとした食感が感じられ、やみつきになるおいしさ。

「新羽二重糯」はお菓子だけではなく、グラノーラやふりかけ、スパイスなどにも姿を変えます。ライターの個人的お気に入りは和風のグラノーラ「和 Granola」1000円。一粒を口に入れて奥歯でかみ砕くとカリッとした硬めの食感とともにほのかな甘さを感じます。

このほのかで上品な甘さの正体は、まろやかでやさしい甘みとコクを持つきび糖とメープルの糖衣。煎り玄米やナッツ類をやさしく包みます。おすすめしてもらった食べ方は、アイスのトッピング。試してみたら、とても合います。そのまま食べても香ばしく、適度なかみごたえがあるので、小腹が空いたときのおやつにもぴったりです。
夏におすすめなのが、アイスバータイプの「わらびば~」。凍っているときはシャリっとした口当たりで、時間が経つとともにわらび餅らしいモチモチっとした食感へと変化していきます。暑い盛りでもだらだらと溶け出さないのも魅力。

ほかにも、最中種を使った「和フロランタン」や、もち粉と米粉ブレンドしたもち米粉にそば粉や甘酒、チョコレートなどの素材を組み合わせた「蒸しパン」シリーズなど、自由な発想から生まれた商品が盛りだくさん。
カフェ営業の日には、コーヒーなどのドリンクメニューを始め、もちひオリジナルの「わらび餅ドリンク」や、甘酒をオリジナルで配合したソフトクリームなども提供されています。
店主イチオシはコレ、食べた人からファンになる「焼き餅あずき」
バラエティに富んだ商品のなかでも、尾本さんが今、イチオシにしているのが「新羽二重 焼き餅あずき」。見た目はマフィンのようですが、食べると食感がまったく違います。

手で割ると、生地は餅のようにしなやかに伸び、中には、やさしい甘さの茹で小豆がたっぷり。もち粉で作られているため食べ応えがあり、1個でも満足感のある一品です。
旅する「もちひ」に会える場所

京都を拠点とし、全国のマルシェに出店している「もちひ」。出店先は、東京ビッグサイトで開催される「ハンドメイド イン ジャパンフェス」、神奈川県の「ヨコハマハンドメイドマルシェ」、愛知県の「クリエーターズマーケット」など津々浦々。もちろん地元京都の「百万遍手づくり市」や「上賀茂手づくり市」でも出会うことができます。
「新羽二重糯」から生まれる、個性豊かなもち菓子たち。金閣寺や北野天満宮を訪れる際はSNSで営業日を確認し、「もちひ」でしか出会えない味を求めて足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
■もちひ
住所:京都府京都市北区紫野西土居町1-52
TEL:075-334-6337
営業時間:12~18時(不定)
定休日:(イベント出店などで変更あり)
アクセス:市バス「わら天神前」から徒歩約7分、市バス「乾隆校前」から徒歩約8分、または嵐電「北野白梅町」駅から徒歩約19分
公式SNS:https://www.instagram.com/mochihi0311/
Text&Photo:京都ライター事務所 小西尋子
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