【おとなのソロ部】「パーク ハイアット 東京」を“都会の避暑地”に。ランチからカクテルまで、ぜいたく日帰りプラン
うだるような猛暑を逃れて旅に出たい。でも、混雑や費用を考えると泊まりがけの遠出は少しハードルが高い…。そんなときは、都心のホテルを「都会の避暑地」にしてみませんか? 今回は東京・新宿にありながら静けさに包まれた「パーク ハイアット 東京」へ。ランチからティー、カクテル、おみやげ選びまで、宿泊せずに楽しめる、少しぜいたくなひとり時間をご紹介します。
新宿の空の上にたたずむ、静かなアーバンサンクチュアリへ
1994年、新宿に誕生した「パーク ハイアット 東京」は、アジア初のパーク ハイアット。建築家・丹下健三(たんげ けんぞう)氏が手がけた「新宿パークタワー」の39~52階に位置し、都心を360度見渡す眺望を誇ります。約19カ月の改修期間を経て、2025年12月にリニューアルオープンしました。
コンセプトは、旅先にある「もうひとつのわが家」。館内には邸宅のような落ち着きが漂い、都会にいながら静かにおこもりできる心地よさがあります。今回の改修では、開業時の内装を手がけたアメリカ人デザイナー、ジョン モーフォードの世界観を継承。パリを拠点とする建築デザイン事務所「ジュアン マンク」が新しい感性を加えました。
一度スケルトンの状態に戻し、従来の意匠を生かしながら素材や設備を現代のものへ更新。廃番になった素材は時間をかけて似たものを探したそうで、どこが変わったのかわからないほど自然な仕上がりも、今回のリニューアルのおもしろさです。
全171室の客室も、眺望と心地よさを大切に再構成。利用客の8~9割は海外からのゲストですが、駅から距離があるからこそ、ホテルを目当てに訪れ、館内でゆったり過ごす人が多いそう。宿泊せず、レストランやラウンジを利用するだけでも日常を離れる感覚を味わえます。
41階のフレンチブラッセリーで、優雅なランチタイム
ホテルに到着したら、まずは41階にある「ジランドール by アラン デュカス」でランチを。30年以上親しまれてきたレストランが、リニューアルを機に、世界的なシェフ、アラン デュカス氏とのパートナーシップによるフレンチブラッセリーへと生まれ変わりました。リニューアル後も、アイコニックなヴェラ マーサーによるモノクロのフォトコラージュは健在です。
料理長を務めるのは、入社以来、同店の味を支えてきた堤耕次郎(つつみ こうじろう)シェフ。パリに滞在をしてアラン デュカス氏の料理哲学を学び、フランスの伝統料理に日本の食材や感性を重ねています。
旬の野菜を多く取り入れ、酸味やハーブの香りを巧みに利かせた料理は、バターや塩に頼りすぎず、素材の持ち味を生かした軽やかな味わいです。
ランチは、前菜とメイン、またはメインとデザートにコーヒーが付く7480円(税込・サービス料別)のコースから。好みの料理を選べるプリフィクススタイルなので、ひとりでも自分のペースで楽しめます。フランス産を中心とする約400種のワインを揃え、20種類以上をグラスで注文できるのも魅力。午後のホテル時間の始まりを、少し優雅なランチでゆっくり味わいましょう。
■ジランドール by アラン デュカス
場所:41F
時間:ランチ12時~14時30分LO、ディナー17時30分~20時30分LO
TEL:03-5323-3459
光と緑に包まれて、天空のティータイム
ランチを楽しんだあとは、同じ41階にある「ピーク ラウンジ&バー」へ。三連の三角屋根のうち、最も低い棟の屋根部分にあり、中央にはハワイアンバンブーが茂るラウンジ、東側には夕方から営業するバーが広がります。

高さ約16mのガラスアトリウムから自然光が降り注ぎ、リニューアルで加わった曲線的な家具がやわらかな雰囲気を演出。屋外のような開放感を涼しく快適な空間で楽しめる、まさに都会の避暑地です。
大きな窓の向こうには、ホテルを囲む一面のパノラマが広がります。ラウンジには、バーがある東側を除く2方向の景色を楽しめる席があり、方角によって街の表情もさまざま。北側では、新宿の高層ビル群を間近に望めます。
西側は高い建物が少なく、冬のよく晴れた日には富士山が見えることも。雨の日には、雲が街を覆ったり、局地的な雨雲が移動したりする様子も見られ、晴天とは異なる趣があります。本を読んだりスマートフォンを眺めたりするのもいいけれど、刻々と移ろう空と街を眺めているだけでも、飽きることがありません。
そろそろ甘いものが食べたくなったら、ケーキと紅茶でひと休み。ホテル全館のデザートを監修するのは、フランス出身のエグゼクティブ ペストリーシェフ、ジュリアン ペリネさんです。世界各国で培った感性をもとに、日本の旬のフルーツを生かした華やかなスイーツを手がけています。
写真中央の「シャルロット」はシグネチャーケーキのひとつ。季節に合わせて味わいや装いを変えながら登場します。
今回選んだのは、フランスの伝統的なスワンシューを、シェフが独自の感性で再構築した「ザ スワン」。香り高いバニラビーンズ入りのクリームをたっぷり詰めたシュー生地に、ホワイトチョコレートで作った白鳥を飾っています。その繊細な姿は、崩すのをためらってしまうほど。ケーキと紅茶を単品で楽しむ場合は予約不要なので、思い立ったときにふらりと立ち寄れるのもうれしいポイントです。
2026年9月27日(日)までは、桃やシャインマスカット、マンゴーなどを使った「サマーアフタヌーンティー」を提供。セイボリーやスイーツに加え、約10種類の焼き菓子が並ぶトロリーサービスや、多彩なティーセレクションも楽しめます。甘いものを心ゆくまで満喫したい日は、こちらをランチ代わりに選ぶのもおすすめです。
■ピーク ラウンジ&バー
場所:41F
時間:12時~23時30分(バーは17時~23時30分)
予約:アフタヌーンティーは予約可。ケーキや紅茶の単品利用は予約不可
TEL:03-5323-3461
夕景が夜景へと変わる頃、カクテルを一杯
太陽が傾き始めたら、同じフロアの東側にあるバーエリアへ。リニューアルによって誕生した約8mの大理石のカウンターからは、新宿駅方面から都心へと続くビル群を一望できます。バーがオープンするのは17時。空が夕暮れ色に染まり、街の明かりが少しずつともる様子を眺めながら、カクテルを楽しみましょう。
カクテルは、国産ウイスキーやジン、ラム、ウォッカに、旬の果実などを組み合わせたオリジナルメニューが中心。日本各地の素材を通して旅するような一杯に出合えます。18時からはアコースティックライブも。音楽と夜景にゆっくり浸る、ぜいたくなひとり時間が待っています。
おみやげと一緒に、ホテルの余韻を持ち帰る
帰りがけに立ち寄りたいのが、1階のカフェ「デリカテッセン」。ホテルメイドのピンサやサラダ、ラザニアなどをイートインやテイクアウトで楽しめます。高層階へ向かわずに利用でき、ホテルを初めて訪れる人にも親しみやすい、ホテル体験の入り口のような一軒です。
おみやげには、陶器入りのパテをはじめとする食品や、館内のアートをモチーフにしたノートや写真集、ロゴ入りの保冷バッグなどを。映画『国宝』の原作者・吉田修一(よしだ しゅういち)さんが、ホテルに滞在して執筆した小説『アンジュと頭獅王』(小学館)も販売されています。19時までは、2階の「ペストリー ブティック」でパンやケーキを選ぶのもおすすめです。
気軽に食事やお酒を楽しみたい日には、「デリカテッセン」を目的に訪れるのも手。期間中は、サンクトガーレンがパーク ハイアット 東京のために醸造したクラフトビール2種やワインの2時間フリーフローに、選べるアペタイザー1品が付く「パーク ブリュワリー」を開催。ひとり5000円で、予約は不要です。
■デリカテッセン
場所:1F
時間:11~19時LO(ランチは11時~14時30分LO)
TEL:03-5323-3635
※予約は不可
遠くへ旅立たなくても、日常のすぐそばで心ほどける時間はつくれます。暑さや喧騒を忘れ、食事や景色をゆっくり楽しむホテルでのひとり時間を、この夏の思い出に加えてみませんか。
■パーク ハイアット 東京(ぱーく はいあっと とうきょう)
住所:東京都新宿区西新宿3-7-1-2
TEL:03-5323-3005(レストラン予約)
予約受付時間:10~20時
※公式サイトからネット予約も可能
●公式サイト(パーク ハイアット 東京 レストランWEBサイト)
https://restaurants.tokyo.park.hyatt.co.jp/
Text:山田裕子(editorial team Flone)
Photo:斉藤純平(editorial team Flone)、パーク ハイアット 東京
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