あなただけのシャツを対話でカタチに。大阪「船場ビスポーク」で素敵なオーダーメイド体験【ご褒美の新定番】
洋服のオーダーメイドというと、憧れながらも敷居が高い、と思っていませんか。大阪「船場ビスポーク」では、レディースのシャツが1万2100円~からオーダーできます。しかも女性店主が好みはもちろん、着用のシチュエーションを思い浮かべながら“使いまわせる1着”を一緒に探ってくれるから、頼もしい!レトロビルにある英国風のシックなお店で、オーダーする時間もとっておきの体験になります。
英国のテーラーのようなクラシカルな店構え

大阪の中心部にある船場エリアは、今も生地問屋が数多く残る歴史ある繊維街。
大正14年(1925)に竣工し、今も当時とほぼ同じレトロな趣を残す船場ビルディングの2階に、スーツやシャツなどがオーダーメイドできる「船場ビスポーク」はあります。

店内に入ると、1枚板の重厚なカウンターにたたずむ素敵なスーツ姿の店主・瀬島京子さんがお出迎え。「自分のためだけに作るオーダーメイドは、この特別な空間に足を踏み入れることから始まっています」と瀬島さんはにっこり。

男性のスーツのオーダーメイドは一般的ですが、「船場ビスポーク」ではまだ少ない女性のオーダーも受け付けています。

「媚びずに凛とし、柔らかさも兼ね備えたスタイルを目指しています。既製品ではなかなか出会えない上質の生地で自分のためだけに仕立てた服を着ると、自分も大切な存在に思えてきますよ」。
そう語る瀬島さんは、大手アパレルメーカーの販売員や英国留学、秘書を経て、創業約100年の老舗テーラーにて4年半ほど修業し、2021年に独立しました。「繊維の街としての歴史を持つ船場に敬意を払いながら、お客様のイメージを一緒に探る対話に重きをおき、店名に『船場』を入れ、『be spoken(びすぽーく・対話)』と名付けました」と語ります。
オーダーメイドの過程には“特別”がいっぱい

それでは実際のオーダーの過程を紹介します。所要は約1時間ですが、初めての方は「思う存分悩んでOK」。納得できるまでつきあってくださるそう。
公式サイトから来店日時を予約し来店。お店に飾ってあるスーツやシャツに気持ちも高まります。
①コンサルティング
まず、どんな場面で着用したいか伝えた後、「同席の相手にどんな印象を残したいですか」と瀬島さんが深掘り。1枚で着るのか、ジャケットやカーディガンの下に着るのか、羽織ることはあるのかなど、着方も聞かれました。
「対話することでより明確なイメージを探り、時にご提案しながら、具体的なカタチへと一緒に作り上げていきます。答えはお客様のなかにあるんですよ」と瀬島さん。

②生地選び
生地は約1000種!綿100%でもアイロン掛けがいらないもの、オーセンティック(正統派)な印象を与える輸入ものの生地、艶感のあるドレッシーなタイプ、夏向けの涼やかな素材など、着用のシチュエーションも踏まえながら、一緒に考えます。

今回はアイロン掛け不要という“形態安定”の白い無地をセレクト。襟とカフスは英国発の伝統的なリバティプリントの花柄に。お店でも人気の高い組み合わせだそう。

③襟選び
レディースの場合、17種から襟の形を選びます。かわいらしい丸襟か、メンズタッチのシャープなタイプか。また襟を開けて着るか、締めて着るかも大切です。また、体に対して襟が大きすぎないか、瀬島さんがチェックしてくれます。
今回はリバティの可憐な花柄に合う、小さめの丸襟にしました。襟を立てた時のさりげない主張もいい感じです。

④カフス選び
袖のカフスは8種類から選びます(長袖の場合)。袖を折り返すことを前提にピシッと着るか、丸くかわいい感じにするか。今回は柔らかい印象のラウンド型を選びました。

⑤ボタン選び
ボタンは正面と手首に付けるものを、貝製やポリエステル製の約40種から選びます。今回は白蝶貝の上質なボタンを選びました。

別途有料のオプションで、袖口を留めるカフリンクスを袖と同じリバティ柄で作ることも可能だそう。

⑥刺繍選び
ネーム(13字まで)や動物や植物などの刺繍を、オプションで入れることができます。糸は18色から選びます。入れる場所は、剣先(襟の先)や胸、左カフス、身ごろ裾など自由。
「テンションが上がる装飾を付けることも大事ですが、例えば刺繍なら1カ所に絞って。着まわせるシャツをオーダーするポイントは、コーディネイトしやすい引き算です」瀬島さんのアドバイスに倣い、今回は1カ所、後ろ身ごろの肩にゴールドでネームを刺繍することにしました。

⑦採寸
最後は採寸です。ゆったりめなのか、身体に沿ったタイトなものか、ウエストはしぼるのか。見本のシャツを羽織って、自分好みのゆとり感を探ります。
今回はウエストを絞らず、ほどよくフィットしたスタンダードな形にしました。
最後は会計です。今回のオーダーシャツは、合計2万3870円。思ったより手軽な価格に驚きです。
・生地・仕立て代…1万9800円
・襟・袖のリバティ生地…2200円
・白蝶貝のボタン…1320円
・ネームの刺繍(13字まで)…550円
私のためだけに作られたシャツに感激もひとしお
オーダーしたシャツは、岡山の縫製会社で仕立てられ、約1カ月後にできあがり。郵送も可能ですが、再度来店し、実際着用することをおすすめしています。必要であれば、無料でお直しすることも可能だそう。

「船場ビスポーク」のタグも上品で素敵です。
次はワンピース?シャツ以外のアイテムもご紹介
「船場ビスポーク」ではほかにワンピースやスーツ、コートなどをオーダーすることもできます。お店に見本があるので、ぜひチェックして2着目にチャレンジしてみてください。
私のためにあつたえた世界に1枚のシャツは、“好き”が集まったものでありながら、着回ししやすい1着になりました。自分を好みから今の気持ち、シャツを着て行く場所などを掘り下げて考えるオーダーの時間も、忘れ難い豊かな体験に。「船場ビスポーク」でのはじめてのオーダーシャツ、おすすめです。
■船場ビスポーク(せんばびすぽーく)
住所:大阪府大阪市中央区淡路町2-5-8 船場ビルディング213
TEL:なし
料金:オーダー(レディース):シャツ1万2100円~、シャツワンピース1万9800円~、スーツ8万8000円~、コート9万9000円~
時間:9~19時受付 ※公式サイトより完全予約制
定休日:不定休
アクセス:地下鉄淀屋橋駅または本町駅から徒歩約8分
※オーダーの所要時間は約1時間~。納期は約1~2カ月
Text:こばやしみもざ
Photo:沖本 明
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。




