現代アートがスイーツに!品川・原美術館でフォトジェニックなケーキを発見

現代アートがスイーツに!品川・原美術館でフォトジェニックなケーキを発見

おでかけ ミュージアムカフェ アートのようなスイーツ ギャラリーカフェ 美術館 フォトジェニック
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

原美術館内にある「カフェ ダール」では、年3〜4回開催する展覧会から発想を得て作る「イメージケーキ」が人気を集めています。90年代初めから不定期でスタート、93年ごろから定例化しているもの。もう20数年前から続けているというのですから、その斬新な試みの早さに驚きです。日本の現代美術館の先駆け的な存在である原美術館は、品川駅から歩いて15分ほど、御殿山の閑静な住宅街にあります。建物は原俊夫館長の祖父の実業家・原邦造氏の邸宅として1938年に建造され、1979年に現代美術専門館としてオープンしました。1950年代以降の巨匠から第一線の若手作家まで原館長の審美眼で集めた作品が1000点ほど収蔵されています。

Summary

アートからインスピレーションを受けて創作するスイーツたち

ウィリアム J. オブライエン 「無題」 2007年 © William J. O'BRIEN
ウィリアム J. オブライエン 「無題」 2007年 © William J. O'BRIEN
ケーキ&作品

作品のコンセプトやビジュアルからイメージを膨らませて、シェフが作るケーキを楽しみにしているファンも多いとか。いったいどのようなケーキが出て来るのかとワクワクとしながら待ちます!「あれ、こんな作品だったっけ?」と思ったら再び作品の前へ。2度、楽しみがあるケーキなんです。

写真家・蜷川実花さんの個展「蜷川実花:Self-image」の時のイメージケーキ。「フランボワーズムース」トッピングはフランボワーズのシャーベットで溶けるとソースになるというシェフ渾身の作品。

写真家・蜷川実花さんの個展「蜷川実花:Self-image」の時のイメージケーキ。「フランボワーズムース」トッピングはフランボワーズのシャーベットで溶けるとソースになるというシェフ渾身の作品。

カフェ
カフェ

ガラス張りの「カフェ ダール」から見える中庭に点在する野外彫刻も、原館長が集めたものばかり。そよそよと吹く風が心地よく開放的で落ち着いた空間です。

セット
セット

ランチデートにぴったりなのが週末限定の『ガーデンバスケット』。ワイン1本がついたお得なセット(2名用4750円)です。数に限りがあり人気なので、確実に食べるにはオープンの11時に入館して、カフェへ直行です!

水曜の夜(祝日除く)は特別メニュー『シャンパンイヴニング』も。シャンパンのハーフサイズとカクテル、オードブル盛り合わせとアートに包まれてのデートも素敵!こちらは2名用10260円です。

古いのにモダン感いっぱい。建物自体もみどころ

階段
階段

建物の設計は、東京国立博物館本館などを設計した渡辺仁氏によるもので、モダニズム建築を取り入れたデザインが特徴的。かつての浴室やトイレなどを利用したユニークな展示スペースも。そこかしこに驚きと楽しさが詰め込まれています。

廊下
廊下

当時は客間やダイニングだった部屋に作品が展示されたり、暗室として使われていたという小部屋に昔の張り紙が残っていたりして、原邸が通ってきた歴史を感じられます。日曜、祝日は14時30分から学芸員のギャラリーガイドに無料で参加して、作品とともに美術館の歴史を知ることができます。

奈良さん作品/『My Drawing Room』2004年8月〜 奈良美智 制作協力:graf
奈良さん作品/『My Drawing Room』2004年8月〜 奈良美智 制作協力:graf

木の階段をあがり2階展示室の一番奥にある扉を開くと、世界的に有名な現代アート作家・奈良美智氏のアトリエをイメージした部屋『My Drawing Room』があります。

そっと扉を開くと雑貨やドローイングであふれた部屋がキュート。膝丈に小窓が付いていて、お子さんも見られるようにと優しい配慮。実は奈良さんご本人がたまに立ち寄り、配置などを変えていくのだそうです。

グッズもアート感満載。ユニークからかわいいまで勢揃い

ミュージアムショップ
ミュージアムショップ

期間中の展覧会カタログ、作品をモチーフにした商品やユニークな雑貨や書籍、アクセサリーなど様々なアートグッズが揃っています。プレゼントにすれば友人からの株がグンと上がるかも。

外観 塀
外観 塀

原美術館は現代アートを牽引している存在。展覧会の他に講演会、パフォーマンス、イベントや教育プログラムなど開催しています。現代美術の活性化、アーティスト支援への原美術館の貢献度は大きいのです。

外観は極薄いペパーミントをまとっているかのよう。作品だけではなくデザートから建物まで、すべてを楽しめる空間。ちょっとおしゃれして、おでかけしたくなるスポットです。

※カフェダールに面する中庭での撮影不可。また、館内撮影は開催中の展覧会によって異なります。

※ガーデンバスケット、シャンパンイヴニングのメニュー構成は時期によって異なります。

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください