【栃木県】新那須温泉「那須別邸 回」温泉付スイートルームで那須の森に癒される
昭和27年(1952)創業の温泉旅館・山水閣が提案する新しい宿として平成19年(2007)に開業した「那須別邸 回」は、1年の月日をかけて改装を行い2023年にリニューアルオープンしました。10室の客室は全て70㎡以上の温泉付スイートルームで「土着」をテーマに那須・栃木の素材や文化を取り入れています。
宿のテーマは「土着」、徹底的に那須町や栃木県産の素材にこだわり、湧き出す温泉、滋味を味わう食事とともに那須を五感で楽しむよう設計されています。

こちらは、レセプションの奥にある茶室空間「夜のとばり」です。白壁の明るいレセプションから一転して漆黒の空間へと誘われ、ぽっかりと開いた窓から森のエネルギーが入り込んでくるように感じます。
栃木県伝承の烏山和紙のやわらかな光に癒される

客室は「其の一」から「其の十」まで、それぞれ意匠や設えが異なりますが、一貫しているのは光と影のコントラストが美しいこと。たとえば、客室「其の十」は、光と影のコントラストを楽しむ室内から露天風呂へ出ると、大きなウッドデッキが備わり、森へと解放された別世界が広がります。
「其の十」の和室は栃木県伝承の烏山和紙を使った白い空間、障子から入り込むやさしい光を浴びながら、フィン・ユールのチェアに座って至福の時間を過ごせます。

リビングは光を抑えた落ち着ける空間、光と影のコントラストが見事です。
那須の作家の手で作られた照明や家具

「其の九」の部屋は洋のリビングで別荘のような雰囲気。

栃木県産のお茶と豆菓子でひと休み。

那須の金属造形作家のオリジナル、椅子も地元の牛革を使ったオリジナルデザインで、座り心地がよく落ち着けます。
癒されて温まる那須の名湯に浸る

温もりと落ち着きのある風合いが特徴の那須の芦野石の洗面台に銅板のシンク。バスルームにも一貫した美意識が感じられます。

温泉は茶臼岳の中腹に湧く大丸温泉から引いています。湯口からは常に源泉を注ぎ入れ、湯船の中で循環して心地よい温度に調整しています。泉質は単純温泉でpH6.9の中性、成分総計は876mgと、1000mg未満ですので単純温泉という泉質名になりますが、主成分には保湿系の硫酸塩泉とすべすべ系の炭酸水素塩泉が含まれていて、マイルドな化粧水のように肌をなめらかに整え、美肌へ導きます。
那須の風土を味わう山里懐石

敷地内のレストラン「滋味ル」で楽しむ「山里懐石」は、那須の大地で育ったとちぎ和牛、地元・那珂川の鮎、近隣の農産物など那須の風土を感じる素材を活かし、できたてを個室に仕切られたテーブルで味わいます。正面には炭火焼の立場があり、いい香りが漂ってきます。

那須の野菜や山菜とあわせて味わう季節の前菜。

セリやウドなど山菜と大きなハマグリの鍋仕立て。海のだしが山里の恵みを引き立てます。

那須の活き鮎を炭火焼に。料理長が立場でじっくりと焼き上げていきます。

栃木県産おかひじきのシャキシャキした味わいと、若鮎の塩焼き。芳醇な香りを楽しみながら頭からしっぽまで美味しくいただけます。

那須和牛のフィレステーキ。やわらかくジューシーで肉のうま味をしっかり感じます。さらに感激したのが焼き野菜の美味しさ。グリーンアスパラの風味、小玉葱の甘味、ほくほくのお芋も素材のうま味や香りが広がります。
部屋に戻れば、プライベート空間で、いつでも温泉が入り放題。夜風を楽しみながら、そして、朝日を浴びながらと、気ままに温泉に浸り、那須の森に癒されて静かな時間が過ごせる宿です。
■那須別邸 回(なすべってい かい)
住所:栃木県那須郡那須町湯本206
TEL: 0287-76-3180
チェックイン:15時/チェックアウト:11時
料金:1泊2食付き、2名1室利用時の1名料金5万3900円~(税込み、サービス料込)※部屋ごとに料金が異なる※入湯税別、宿泊税別
アクセス:東北自動車道那須ICから県道17号(那須街道)経由約12㎞
Text&Photo:石井宏子(旅行作家・温泉ビューティ研究家)、一部施設写真
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