【東京】レトロな建築が美しい銭湯5選|思わず見上げたくなる、昔ながらの銭湯建築
銭湯には、お湯に浸かるだけではもったいないほど、魅力的な建築や意匠がたくさん残されています。なかでも、昔ながらの宮造りの銭湯は、そのたたずまいだけで思わず見惚れてしまうもの。今回は、そんな歴史ある建物や特徴的な意匠を残す、レトロな建築が美しい銭湯を東京都浴場組合認定の銭湯メディア『OSENTO』が5軒ご紹介します。
建物を眺めるだけでも楽しい。レトロな銭湯5選
銭湯に行ったとき、ふと建物を見上げて「素敵!」とつぶやくことがあります。
入り口にどっしりと構える立派な屋根。
長い年月を感じさせる味わい深いタイル。
脱衣所を見上げれば、細やかな装飾が施された天井。
浴室には、壁いっぱいに広がる大きなペンキ絵。
銭湯には、お湯に浸かるだけではもったいないほど、魅力的な建築や意匠がたくさん残されています。
なかでも、昔ながらの宮造りの銭湯は、そのたたずまいだけで思わず見惚れてしまうもの。大きな屋根や唐破風、細かな装飾を眺めていると、そこに流れてきた長い時間と、街の人々に愛されてきた歴史が感じられます。
今回は、そんな歴史ある建物や特徴的な意匠を残す、レトロな建築が美しい銭湯を東京都浴場組合認定の銭湯メディア『OSENTO』が5軒ご紹介します。
もちろん、建物だけではありません。どの銭湯も、ゆっくりお湯に浸かって楽しみたい魅力的な銭湯ばかり。
建物を眺めて、お風呂に入って、湯上がりの時間まで楽しむ。いつもの銭湯巡りに、ちょっとだけ「建築を見る」という楽しみを。お気に入りの一軒を見つけに、ぜひお出かけください。
【雪が谷大塚】堂々たるたたずまいが魅力の宮造り銭湯「明神湯」

東京・大田区にある「明神湯(みょうじんゆ)」。
昭和32年(1957)に建てられた宮造りの銭湯で、まず目に入るのが、正面にどっしりと構えた大きな屋根と唐破風。遠くからでも煙突が見えるので、「あ、あそこに銭湯がある!」とわかってなんだか嬉しくなります。
そして、中に入ったらぜひ見上げてほしいのが脱衣所の天井。昔ながらの銭湯らしい格天井が残っていて、よく見ると細かな意匠もとてもきれい。いつもなら天井をみることはないかもしれませんが、少し立ち止まって眺めてみると、「こんなところまで素敵なんだ」と気づかされます。

浴室にも見どころがあります。鮮やかな青が印象的なペンキ絵に加えて、男女を仕切る壁には美しいタイル画も。湯船に浸かりながら眺める時間はたまりません。
お風呂の種類は多くありませんが、清潔感のある浴室で入る熱めのお湯がまた気持ちいい。立派な建物を眺めて、細かな意匠を楽しんで、熱めのお湯に浸かる。「これぞ銭湯!」という時間を楽しめる一軒です。
■明神湯(みょうじんゆ)
住所:東京都大田区南雪谷5-14-7
TEL:03-3729-2526
時間:16~22時
定休日:5・15・25日(日曜、祝日の場合は翌日休、その他1~2日不定休あり)
アクセス:東急池上線雪が谷大塚駅より徒歩約14分
【高円寺】街に愛され続ける、昔ながらの「小杉湯」

東京・高円寺にある「小杉湯(こすぎゆ)」。
昭和8年(1933)に建てられた、昔ながらの銭湯建築が残る一軒です。正面から見ると、立派な屋根に千鳥破風や唐破風があって、「これぞ銭湯!」というたたずまい。

中に入ってからも、見どころはたくさんあります。高い天井や大きな窓など、昔ながらの銭湯らしいつくりが残っていて、湯船に浸かりながら眺めているだけでも楽しい空間です。
そして、「小杉湯」といえば、建物だけでなく「掃除」も魅力のひとつ。隅々まで丁寧に掃除されていて、長い歴史をもつ建物なのに、とても気持ちよく過ごせます。
名物のミルク風呂もおすすめしたいポイント。白くやわらかな湯に浸かると、これが最高に気持ちいい。ミルク風呂、あつ湯、水風呂で交互浴を楽しんでいると時を忘れてしまいます。
昔ながらの雰囲気を残しながら、今も高円寺の街に愛されている小杉湯。ふらっと立ち寄って、ゆっくり過ごしたくなる銭湯です。

■小杉湯(こすぎゆ)
住所:東京都杉並区高円寺北3-32-17
TEL:03-3337-6198
時間:平日14~午前1時30分、土・日曜、祝日は朝8時~午前1時30分
定休日:木曜
アクセス:中央線高円寺駅から徒歩約5分
【下神明】浴室に差し込む光が美しい「大盛湯」

東京・品川区にある「大盛湯」。
昔ながらの銭湯らしい、どこか懐かしいたたずまいが魅力の一軒です。外観から感じるレトロな雰囲気に惹かれて、思わず中を覗いてみたくなります。
館内に入ってまず目を引くのが、ぴかぴかに磨かれた床。長く使われてきたことを感じさせながらも、丁寧に手入れされていて、とても気持ちのいい空間です。

浴室に入ると、さらに見てほしいところがたくさん。大きなガラス窓から差し込む光が浴室をやわらかく照らし、時間帯によって表情が変わるのも素敵です。
壁には昔ながらのタイル絵があり、湯船のまわりに使われているタイルにも味わいがあります。ひとつひとつ眺めてみると、普段何気なく入っている銭湯にも、こんなにたくさんの「見どころ」があるんだと気づかされます。
ぴかぴかの床、差し込む光、タイル絵、浴槽まわりのタイル。長く大切にされてきたことが伝わる美しさがあります。
■大盛湯(たいせいゆ)
住所:東京都品川区二葉2-4-4
TEL:03-3788-8477
時間:15~23時
定休日:金曜
アクセス:東急大井町線下神明駅から徒歩約7分またはJR横須賀線 西大井駅から徒歩約5分
【北千住】建物も庭も美しい、昔ながらの「タカラ湯」

東京・足立区にある「タカラ湯」。
昔ながらの宮造りの建物も素敵ですが、タカラ湯に来たらぜひ見てほしいのが、立派な日本庭園です。
その庭園は、なんと「キングオブ縁側」や「キングオブ庭園」と呼ばれるほど。縁側から庭を眺めると、錦鯉がゆったり泳いでいたり、季節ごとの花が咲いていたりして、ここが銭湯だということを忘れてしまいそうになります。
お風呂上がりに縁側に座って、庭を眺めながらひと休み。何をするでもなく、ただぼーっと過ごす時間がとても気持ちがいい。

もちろん、お風呂も楽しみはあります。よく温まる薬湯も人気で、しっかり体を温めたあとに庭園を楽しむのが格別です。
ちなみに、庭園があるのは男湯側。ただ、毎週水・木曜は男湯と女湯が入れ替わるので、女性も庭園を楽しめます。
「お風呂に入る」だけじゃなく、庭を眺めて、縁側でのんびりする。そんな過ごし方ができるのが、タカラ湯の魅力です。
■タカラ湯(たからゆ)
住所:東京都足立区千住元町27-1
TEL:03-3881-2660
時間:15時~22時45分
定休日:金曜・第一木曜
アクセス:東京メトロ日比谷線北千住駅よりバスで5分、千住桜木町下車、徒歩約5分
【浅草】唐破風と藤が美しい「曙湯」

浅草の街に構える「曙湯」。
昭和23年(1948)に建てられた宮造りの銭湯で、浅草を歩いていると、その立派なたたずまいに思わず足を止めたくなります。
なかでも見てほしいのが、玄関にどんと構える唐破風。軒先には鶴や松の細かな彫刻もあって、近くで見ると「こんなところまで!」と思うほど、細部までしっかりつくられています。
そして、「曙湯」といえば建物の前に伸びる藤の木も忘れられません。毎年5月頃の季節になると藤が花を咲かせ、昔ながらの銭湯と植物が一緒になった、なんとも素敵な景色をつくります。

そんな「曙湯」は、2025年8月23日にリニューアルオープン。昔から残る建物の雰囲気は大切にしながら、新しく加わったものもあり、古き良き銭湯と今の空気がいい具合に混ざっています。
昔ながらの建物を眺める楽しさも、新しくなった「曙湯」を楽しむワクワク感も、どちらも味わえるのが嬉しいところ。浅草をぶらぶら歩いたあとに、ぜひ立ち寄りたい一軒です。
■曙湯(あけぼのゆ)
住所:東京都台東区浅草4-17-1
TEL:03-6631-5999
営業時間:平日6~9時、11時~午前1時 土・日曜、・祝日6~午前1時
定休日:第2火曜
アクセス:東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩約15分
銭湯に入るとき、いつもは何気なく通り過ぎてしまう場所にも、よく見てみるとたくさんの魅力が隠れています。
立派な屋根や唐破風、味わいのあるタイル、天井の細かな意匠。浴室に差し込む光や、縁側から眺める庭も、その銭湯だからこそ出会える景色です。
お湯に浸かって「気持ちよかった」で終わるのももちろんいいけれど、少しだけ目線を変えて、建物を眺めてみる。
「この外観、かっこいい」、「このタイル、素敵だな」
そんな発見があると、いつもの銭湯がちょっと違って見えてきます。
次の銭湯巡りは、お湯だけでなく、その場所に残る建物や景色も楽しみに。
お気に入りの銭湯を探しに、秋の散歩に街へ出かけてみてはいかがでしょうか。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。




