• るるぶ&more.
  • エリア一覧
  • 大阪府
  • 『生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2026』に行こう!『るるぶ 京都 大阪 神戸 レトロ名建築』でも紹介のおすすめ名建築5選
生きた建築ミュージアム大阪 _ロゴ

『生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2026』に行こう!『るるぶ 京都 大阪 神戸 レトロ名建築』でも紹介のおすすめ名建築5選

おでかけ イベント 建築 レトロ 大阪府 るるぶ情報版(国内)編集部
るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket

2026年10月24日(土)・25日(日)で開催される「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)2026」は、大阪のレトロな建築や近代建築を舞台にした人気の建築イベントです。普段は立ち入れない非公開エリアの特別公開やガイドツアーなどを通して、大阪の歴史や文化、建築の魅力を体感できます。本記事では2026年10月6日発売の『るるぶ 京都 大阪 神戸 レトロ名建築』のなかから、イケフェス大阪で見学できる物件を5件ピックアップしてご紹介! 建築ファンはもちろん、大阪観光や街歩きを楽しみたい人にもおすすめ!

Summary

「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2026」とは?

 生きた建築ミュージアムフェスティバルロゴ

大阪における最大規模の建築イベントで、近代から現代までの多彩な建築が約200件以上参加。普段は見学できない非公開エリアの特別公開や、この期間だけの特別展示、専門家によるガイドツアーなどを通して、大阪の建築や街の歴史、文化にふれることができます。何気なく見過ごしていた建物も、背景や見どころを知ることで新たな魅力を発見できるはずです。

「イケフェス大阪2026」は、2026年10月24日(土)・25日(日)の2日間で開催。ガイドツアーや特別公開プログラムなど、多彩な企画が用意されており、建築ファンはもちろん、建築初心者の方も楽しめる内容が盛りだくさん! 公開建築やガイドツアー、特別イベントの詳細は、イケフェス大阪の公式サイト(https://ikenchiku.jp/ikefes2026/)をチェック!

綿業会館
写真:西岡潔

みどころ満載な「イケフェス大阪2026」ですが、数ある参加建築のなかから特におすすめの5つを編集部がピックアップ! 建物の特徴や開催期間中に楽しめる注目ポイントを紹介します。

※公開日時等は変更になることもあるので、必ず事前にイケフェス大阪の公式サイトをご確認ください

【喫茶マヅラ】昭和45年から時を刻む、宇宙がテーマのレトロ喫茶

大きな円形ソファを中心に設えた 宇宙ステーションのような店内
大きな円形ソファを中心に設えた、宇宙ステーションのような店内

喫茶マヅラは昭和22年(1947)、台湾出身の初代マスターにより戦後の闇市で創業。クラシック音楽とコーヒーを楽しめる名曲喫茶として人気を博しました。再開発の波が押し寄せた1970年代、大阪駅前には大規模なオフィスビルが建設され、喫茶マヅラは、昭和45年(1970)に竣工した大阪駅前第一ビルに移転し、地下1階の広さ100坪の店で再オープン。

鏡張りの壁など近未来的なデザインに注目
鏡張りの壁など近未来的なデザインに注目

当時新聞を賑わしていたアポロ11号の月面着陸や日本万国博覧会(大阪万博)などのニュースにインスパイアされているという、〝宇宙船〞がコンセプトの内装。「コーヒーを飲んでいる間にも、お客さんに夢を見てもらいたい」という初代マスターの遊び心が詰まった空間に。2代目・3代目マスターが切り盛りする現在も、内装には手を入れず開店当時の趣が引き継がれています。タイムスリップしたような昭和レトロな空間で、丁寧に淹れられたコーヒーやサンドイッチをゆったりと味わってみては。

メニューは創業当 時からほとんど変わらないラインナップ。コーヒーゼリーサンデー900円
メニューは創業当時からほとんど変わらないラインナップ。「コーヒーゼリーサンデー」900円

「イケフェス大阪2026」開催期間中の10月25日(日)には、店頭で特別写真展~懐かしのマヅラ~も開催。ぜひこの機会に足を運んでみては。

お店は四つ葉のクローバーの看板と、ジョニーウォーカーのストライディングマンが目印
お店は四つ葉のクローバーの看板と、ジョニーウォーカーのストライディングマンが目印

■特別公開の概要
住所:大阪府大阪市北区梅田1-3-1 大阪駅前第一ビル地下1F
特別公開場所:店内。店頭では特別写真展~懐かしのマヅラ~も開催
公開日:2026年10月25日(日)
公開時間:12時~17時30分 
予約:事前申込不要
URL:https://ikenchiku.jp/ikefes2026/program/mazura/

【EMBANKMENT Coffee】川のほとりに立つ北浜長屋で、コーヒータイムを!

土佐堀川に面した北側(裏手)は窓になっていて、対岸の中之島を眺めることが!
土佐堀川に面した北側(裏手)は窓になっていて、対岸の中之島を眺めることが!

大阪市の北浜は、江戸時代から日本の経済と金融の中心として栄えた歴史あるエリア。かつて米問屋や両替商が集まり、北を流れる土佐堀川沿いには、当時の栄華を伝える貴重な建築物が点在しています。北浜長屋は大正時代、市電の敷設による土佐堀通の拡幅に際して建設された木造家屋。背面は土佐堀川に面しています。ひとつの建物に2軒の住宅が連なる〝二軒長屋〞となっており、証券関連企業の事務所として活用された時代もあったとされています。

江戸時代に発展した建築様式、土蔵造りを取り入れた黒壁が目を引く外観
江戸時代に発展した建築様式、土蔵造りを取り入れた黒壁が目を引く外観

一見すると瓦ぶきの土蔵造り建築(和風建築)ですが、建物正面の玄関扉の上にはペディメント(西洋建築に見られる切妻屋根の装飾)があるなど、和洋折衷のデザインが特徴。2016年に補強・改修工事が行われカフェとして再生、2018年には国の登録有形文化財(建造物)に指定されました。

1・2階はともにイートインスペース
1・2階はともにイートインスペース

「イケフェス大阪2026」開催期間中には、トークセミナーや、「EMBANKMENT Coffe」の隣にあるカレー店「オクシモロン北浜」を開店前に公開するなど、特別な企画が盛りだくさん!

アンティークの家具もおしゃれなEMBANKMENT Coffee店内
アンティークの家具もおしゃれなEMBANKMENT Coffee店内

■特別公開の概要
住所:大阪府大阪市中央区北浜1-1-23
特別公開内容:「オクシモロン北浜」開店前特別公開、
「北船場茶論2026スピンオフ企画」トークセミナーなど
公開日:「オクシモロン北浜」2026年10月24日(土)・25日(日)、
「北船場茶論2026スピンオフ企画」トークセミナー 2026年10月24日(土)
公開時間:「オクシモロン北浜」10~11時(事前申込不要)、
「北船場茶論2026スピンオフ企画」トークセミナー 15時~16時30分
予約:要事前申込。抽選
URL:https://ikenchiku.jp/ikefes2026/program/kita-nagaya/

【芝川ビル】船場の豪商が築いた、古代中南米風装飾のビル

外壁はやわらかく加工しやすい竜山石という素材で、複雑な彫刻が施されています
外壁はやわらかく加工しやすい竜山石という素材で、複雑な彫刻が施されている

江戸時代から大阪の経済を支えた商人の街・船場にある芝川ビル。昭和2年(1927)に芝川家6代目当主の芝川又四郎によって建てられた歴史的建築で、基本計画・構造設計を建築家の澁谷五郎が、意匠設計を本間乙彦が手掛けました。中南米マヤ・インカ文明を思わせる装飾やアール・デコの意匠を取り入れた独創的な外観が最大の特徴で、アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトの影響を受けたと見られています。

主階段の手すりは木と真鍮を組み合わせた渦巻き模様
主階段の手すりは木と真鍮を組み合わせた渦巻き模様

元は江戸時代からこの場所で唐物商(貿易商)を営んできた芝川家の事業用事務所として建設されたもので、耐火性を考えて設計されました。戦前には芝川又四郎の教育理念のもと「芝蘭社家政学園」としても利用され、戦後はオフィスビルとして活躍。現在は個性的なショップや飲食店が集まるおしゃれな商業ビルとして人気。館内には当時のままの装飾や設備が数多く残され、〝生きた建築〞として親しまれています。

壁に取り付けられた伝声管は、1階で発した音声を別の階で聞くことができる通信装置
壁に取り付けられた伝声管は、創建当時のまま残っている。1階で発した音声を別の階で聞くことができる通信装置

「イケフェス大阪2026」開催期間中には、普段は入ることができない屋上テラスを公開! また、「イケフェスcafé」もあわせて開催されているので、建物巡りの休憩処として立ち寄ってみては。

通常はイベント時などでしか公開していない屋上
通常イベント時などでしか公開していない屋上

■特別公開の概要
住所:大阪府大阪市中央区伏見町3-3-3 地下鉄淀屋橋駅からすぐ
特別公開内容:屋上テラス、ガイドツアー
公開日時:屋上テラス2026年10月24日(土)・25日(日)、ガイドツアー2026年10月24日(土)
公開時間:屋上テラス9~17時 、ガイドツアー10~11時/14~15時
予約:屋上テラス(事前申込不要) 、ガイドツアー(要事前申込。抽選)
URL:https://ikenchiku.jp/ikefes2026/program/shibakawa/

【大阪農林会館】商いの街・船場を象徴する、アンティークな商業ビル

1階は重厚感のある石張り、2階以上はタイル張りに
1階は重厚感のある石張り、2階以上はタイル張りに

大阪・南船場に立つ大阪農林会館は、昭和5年(1930)に三菱商事大阪支店として建設。三菱財閥は独自に建築設計の組織を持ち、東京・丸の内一帯のオフィス開発も行っていました。設計は当時の技師長の藤村朗で、のちに三菱地所株式会社の社長も務めたキーパーソン。同時代の三菱財閥のビルと同様に、装飾を抑えた合理的な設計思想や開口部の大きな窓など独特の特徴が見られます。

ビルのエントランスはまるで時間が止まったかのようなノスタルジックな空間
ビルのエントランスは、まるで時間が止まったかのようなノスタルジックな空間

戦後、GHQ(連合国総司令部)の指令により三菱財閥が解体されると、ビルも売却されることに。昭和24年(1949)、農林水産省の退職者が中心となり土地建物を取得。資材調整事務所や食糧事務所などの戦後の食糧統制を担う事務所が入居しました。昭和47年(1972)ごろ、食糧情勢が安定すると貸しビルに転身。2000年代には南船場がトレンド発信地としてブームになり、アパレルやヘアサロンが集まる感度の高いレトロビルとして注目されるようになりました。

天然素材の衣類や雑貨、自然食品を扱うセレクトショップ「Walls&Bridges」
天然素材の衣類や雑貨、自然食品を扱うセレクトショップ「Walls&Bridges」

「イケフェス大阪2026」開催期間中も通常通りの営業ですが、ビルの共用部のみ、自由に見学や写真撮影が可能。まるで時間が止まったかのようなノスタルジックでレトロ空間を楽しんでみよう!

セセッション様式の装飾が目を引く階段にも注目!
セセッション様式の装飾が目を引く階段にも注目!

■特別展示の概要
住所:大阪府大阪市中央区南船場3-2-6
特別展示場所:ビル共用部
公開日:2026年10月24日(土)・25日(日)
公開時間:10~17時
予約:事前申込不要
URL:https://ikenchiku.jp/ikefes2026/program/osakanorin/

【ガスビル食堂】昭和初期モダニズム建築の老舗洋食レストラン

白いタイルを外壁全面に貼ったモダンな外観
白いタイルを外壁全面に貼ったモダンな外観

大阪ガスの本社ビルとして竣工。建築家・安井武雄の設計により昭和8年(1933)に南館、佐野正一の設計により昭和41年(1966)に北館が建設されました。鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階・地上8階建ての南館は、モダニズムとアール・デコ様式が混ざり合った建築意匠が取り入れられています。外観は各階に軒を巡らせて水平性を強調しながら、様式建築のように柱を並べ、外壁には約265万枚もの正方形の小さな白いタイルを方眼紙のように均等に貼り巡らせたモダンなデザインです。内部には、幾何学的な曲線を取り入れたアール・デコ風のデザインによる玄関部や、トラバーチンをふんだんに使った階段室など、往時の面影を残しています。

トラバーチンなどの貴重な石材が使用されている階段室
トラバーチンなどの貴重な石材が使用されている階段室

竣工当時、御堂筋の近代化を象徴する建築として注目を集め、現在も大阪ガスの本社ビルとして使用されています。建物の竣工と同年に開業したガスビル食堂は、南館の最上階にある老舗洋食店。創業当時の雰囲気と伝統を守りながら、変わらない味を提供しています。

創業当時から受け継ぐ味を堪能してみて!牛舌の煮込み(タンシチュー)3300円
創業当時から受け継ぐ味を堪能してみて! 「牛舌の煮込み(タンシチュー)」3300円

「イケフェス大阪2026」開催期間中は、ビル屋上から御堂筋の眺望が楽しめるルーフトップツアーや、ガスビル食堂内の見学(お食事は無し)も開催。この機会に参加してみよう!

ガスビル食堂店内は写真や絵画をもとに開業当時のインテリアを再 現した、レトロシックな空間
ガスビル食堂店内は、写真や絵画をもとに開業当時のインテリアを再現したレトロシックな空間

■特別公開の概要
住所:大阪府大阪市中央区平野町4-1-2 大阪ガス本社ビル南館8F
特別公開場所:ルーフトップ、ガスビル食堂
公開日時:2026年10月24日(土)・25日(日)
公開時間:10~17時 ※最終入場は終了の30分前
予約:事前申込不要
URL:https://ikenchiku.jp/ikefes2026/program/daigas-bl/

最新情報満載!
『るるぶ 京都 大阪 神戸 レトロ名建築』もチェック

「るるぶ」が作った名建築ガイドブック! 美術館、博物館、喫茶店から百貨店、図書館や旧邸宅、迎賓館まで、京都・大阪・神戸の3都には特色のあるレトロでかわいい名建築を多数掲載。名前は聞いたことがあるあの有名建築や、歴史的にも価値のある文化財建築など、「見る、食べる、遊ぶ」の「るるぶ」ならではの視点で紹介。


Text:若宮早希
Photo:生きた建築ミュージアム大阪実行委員会、西岡潔
撮影:中田浩資

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●この記事は『るるぶ 京都 大阪 神戸 レトロ名建築』に掲載の記事を元に作成しています。


\あわせて2倍楽しい!『るるぶ 東京レトロ名建築』も好評発売中!/

 

るるぶ公式Twitter るるぶ公式Facebook るるぶ公式LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る
この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください