日光・今市の老舗「並木そば本店」。5代目が打つコシのあるおそばと名物天もり|栃木
今市にある「並木そば本店(なみきそばほんてん)」は、かつて江戸と日光を結んでいた日光街道の杉並木のすぐ前に店を構える老舗そば店。明治時代の創業以来受け継がれてきたそばの味を大切にしながら、観光客はもちろん地元客にも親しまれているお店です。
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5代目店主が毎朝打つコシのあるおそば

並木そば本店の創業は、明治33年(1900)。日光市には約60軒のそば店があるそうですが、その中でも屈指の古い歴史を持つ老舗なのだとか。現在の店主は30代前半という若き5代目・青木悠城さん。「お店でそばを打ち始めたのは20歳の頃からですが、子どもの頃からずっと家族がそばを打っているのを見てきてますからね」と笑いながら教えてくれました。

お店の湯呑みには「紛れずに 又切らさずに 打ちのばす 並木蕎麦の 味を試せよ」という言葉が刻まれています。これは3代目店主・青木宇一さんの言葉なのだそう。「うちのそばは、押すのではなく引きながら打つんです。そうすることでどんどんコシが入るんです」(店主・青木悠城さん)。
日光産そば粉100%。通なら味わってみたい「十割そば」

並木そば本店では、100%日光産のそば粉が使われています。日光では冬季を除いてそばを栽培されており、季節ごとに趣の異なる旬のそばを味わうことができるそうです。7~9月下旬は「日光夏そば」。そばの実が完全に熟す前に収穫するため、緑色が濃く、香りが強いのが特徴。10月頃になると出てくるのが「日光夏秋彼岸そば」と呼ばれる、秋のお彼岸の時期に収穫されるそば。「台風の時期と重なるので、収穫量が少なく珍しいおそばです」(店主・青木悠城さん)。11月頃から出てくるのが「日光あおいそば」。いわゆる新そばで、芳醇でうま味が強いのが特徴。2月頃からは「日光氷温寒熟そば」。秋に収穫したそばを氷点下2度で冷温熟成させることで、うま味を引き出したそばです。
並木そば本店の基本のおそばは「二八そば」ですが、この旬のそばの味を余すことなく味わえるのが「十割そば」。小麦粉などのつなぎを一切使わず、そば粉だけで打っています。岩塩も添えられているので、こちらでそば本来の味を味わってみてください。数量限定なので、お昼過ぎには品切れとなることもあります。
20cmもある海老天に驚く「天もり」
お店の一番人気メニューは、「天もり」。「うちの天ぷらは海老が大きいことでお客さんに驚かれます」(店主・青木悠城さん)。海老天の大きさはなんと20cmほど。さらに舞茸やナスなどの季節の野菜天が4種類付いてきます。めんつゆのほかに、昆布茶の入った塩も添えられているので、こちらで天ぷらを味わうのもおすすめです。
日光名産の湯波とおそばのコラボ「湯波蕎麦」
日光特産の湯波を使った「湯波蕎麦」も人気。老舗「松葉屋」の生湯波がたっぷり、その上に白髪ネギとかまぼこ、三つ葉がのせられた彩りも美しい一皿です。シンプルなだけに、おそばや湯波、そしてめんつゆの味がしっかりと味わえます。ダシがしっかりときいたつゆは、並木そば本店で代々受け継がれている伝統の味です。
テレビの情報番組でも取り上げられたスイーツ「蕎麦アイス」
デザートには「蕎麦アイス」がおすすめ。ヴァニラの代わりにそばの実を使った、並木そばのオリジナルスイーツ。上にかけられた、いぶしたそばの実がいいアクセントになっています。そばの実はグルテンフリーなので、外国人のお客さんにも喜ばれています。
アクセス・基本情報

お店の場所は、JR今市駅と東武下今市駅から徒歩約5分。駐車場もあるので、レンタカーやマイカーでのアクセスもOKです。目印は、日光街道(国道119号)の杉並木とお店の向かい側に建つ追分地蔵尊。歴史を感じながら日光名産のそばが堪能できる名店です。

■並木そば本店(なみきそばほんてん)
住所:栃木県日光市今市117
電話:0288-21-0956
営業時間:11~16時(15時LO)、水~日曜は~18時(17時LO)※売切次第営業終了
定休日:火曜
Text&Photo:松岡宏大
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