「横須賀美術館」海が見える美術館でアート・建築・自然を満喫する一日
神奈川の観音崎に位置し、東京湾の海と緑に包まれたロケーション抜群の横須賀美術館。2025年11月から実施していた改修工事を終え、2026年9月5日に再オープンしました。アートと自然に触れながら、1日ゆっくり楽しめる場所です。レストランやショップ含め、みどころを紹介します。
屋上広場で360度の自然を体感

横須賀美術館は、2007年に横須賀市の市制100周年記念事業として開館。背後には森が広がり、目の前には東京湾を望む緩やかな傾斜地に建てられていて、ロケーションが抜群!
「恋人の聖地」にも選定されており、アートと自然を同時に楽しめるデートスポットとしてもおすすめです。

ガラス張りの開放的な建築で、館内のさまざまな場所から海を眺めることができます。なかでも眺望抜群の屋上は、観覧券不要で誰でも利用可能です。
天気が良ければ、千葉県富津市の富津岬や海ほたる、東京スカイツリー(R)まで見渡すことができます。
コンテナ船やタンカーなど、さまざまな船が雄大に海を渡る様子も見られます。

屋上のペントハウスにはスマホスタンドが設置されているので、海を背景にセルフィーで思い出を残せるのもうれしいポイント。

外はグレーチングの広場になっています。椅子も設置されているので、地域の人の憩いの場となっておりリラックスする人の姿も見られました。

海の反対側には木々が立ち並ぶ森があり、屋上広場は360度どこを見ても自然を感じられる癒やしの空間です。
自然光を感じる空間でアートと対面

館内に入ると、エントランスホールや吹き抜けのギャラリーに丸いガラス窓が点在し、海の様子や空の色が見える設計。館内にいながら外の自然を感じられます。
美術館の広さは敷地面積約2万2000㎡、延床面積約1万2000㎡。展示室も広々としており、ゆったりとした気持ちでアートと向き合えます。

1階の企画展示室では、海外美術や日本の近現代美術など、変化に富んだ企画展を開催。取材時には、横須賀出身で初代館長を務めた洋画家・島田章三の展覧会「没後10年 横須賀美術館コレクションによる 島田章三展」が行われていました。
※2026年11月3日(火)までの会期

気になった作品をより深く知りたい人には、無料スマートフォンアプリ「ポケット学芸員」がおすすめ。所蔵作品の解説と作家略歴がチェックでき、音声による作品解説と一部の作品には英語と手話動画がついています。現在、約160点の解説が利用可能とのこと。

地下1階のギャラリーもまた、丸穴で自然光を取り入れた吹き抜けの大空間が。
ここでは、横須賀在住の丸山純子による作品展「丸山純子 呼吸する庭」が開催されていました。写真は「再生」や「循環」を表現したインスタレーションで、廃材やストッキング、石鹸が素材として使用されています。
※2027年1月17日(日)までの会期
アートの知識が深まる図書室

この横須賀美術館では観覧券不要で楽しめる場所が多いのもポイントです
2階には、近隣の美術館や博物館の展示会チラシやポスターを配架する情報スペースがあり、次に訪れたい展示を探すのも楽しい時間。椅子も設置されており、ちょっとした休憩にもぴったりです。

同じく2階には図書室があり、ここも観覧券不要で誰でも気軽に入室できます。
美術に関する図書や雑誌、過去の展覧会カタログなどが収集・保存されていて、閲覧スペースもあるので、アートの知識を深めることができます。
ミュージアムショップで思い出の品を探す

訪れた記念に立ち寄りたいのがミュージアムショップ。展示作品にちなんだポストカードやクリアファイル、海をテーマにしたアートグッズやデザイングッズが並びます。


特に人気なのは、横須賀美術館のロゴ入りグッズだそう。トートバッグやカラフルなボールペンなど、訪れた記念にぴったりです。
谷内六郎館で作家の愛した景色を

敷地内には「谷内六郎館」も併設。年2~4回のテーマ展示を通じて、横須賀にゆかりのある谷内六郎の作品をさまざまな視点から紹介しています。こちらは、所蔵品展の観覧券があれば入館できます。


谷内は昭和31年(1956)の『週刊新潮』創刊時から26年間にわたり表紙絵を担当し、1335枚もの作品を描きました。ほのぼのとしたかわいらしい絵柄は、今も多くの人に愛されています。

昭和50年(1975)から観音崎公園近くにアトリエを構え、この美術館のある場所は彼が散歩し海を眺めていた場所だそうです。
それを知ってから中庭から海を望むと、谷内が見ていた景色と同じ海が広がり、作品世界への思いが深まります。
地元の味を一皿に。本格イタリアン「横須賀アクアマーレ」

横須賀美術館のもう一つの魅力が、本格派イタリアンレストラン「横須賀アクアマーレ」です。東京・南青山「リストランテ アクアパッツァ」の日高良実シェフが総料理長を務め、地元の新鮮な野菜や魚介類を使った地産地消がコンセプト。
食材は地元の生産者から直接仕入れ、三浦野菜や新鮮な卵、香り豊かなハーブ、東京湾で採れる海の幸、みずみずしいフルーツなど、季節ごとに元気でおいしい食材がそろいます。
ランチなら、三浦半島・東京湾の四季折々の食材を中心とした選べるパスタコース3800円がおすすめ。もちろん、レストランからも東京湾の眺めを楽しめます。
■横須賀アクアマーレ
TEL:046-845-1260
営業時間:ランチ11~15時、ディナー16時~19時30分、カフェ10~15時、16時~19時30分
定休日:定休日:毎月第1月曜日
2027年には、「ジブリパーク展」や「トーベとムーミン展」など、話題の展示が多数予定されています。展示の魅力もさることながら、建築や自然環境、食まで魅力が満載で、また行きたい! と思えるような場所。それが横須賀美術館です。
■横須賀美術館(よこすかびじゅつかん)
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1
開館時間:10~18時(屋上広場の開場時間は9~19時)
休館日:毎月第1月曜(祝日の場合は開館)
観覧料:所蔵品展・谷内六郎館 450円、高校生・大学生・65歳以上350円
※中学生以下、身体障害者手帳・療育手帳または精神障害者保健手帳をお持ちの方と介助の方(1人)、横須賀市内に在住または在学の高校生は無料
※文化の日(11月3日)、市制記念日(2月15日)の直近の日曜は誰でも観覧料無料
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Photo&Text:松井みほ子(ノクチ基地)
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