神戸「フロイン堂」の食パンが絶品すぎ!創業85年、愛され続ける老舗ベーカリーの実力とおすすめの時間帯
ここのところ、空前のパンブーム!なかでも食パンは、専門店が続々増えている人気ぶりです。そんなブームのはるか昔から「フロイン堂」の食パンは大大大人気!創業当時からずっと変わらない、愛情のこもった食パンを提供し続けています。
神戸の老舗ベーカリーの看板商品はずばり「食パン」
阪急岡本駅から歩いて約2分。どこか懐かしい、ノスタルジックな店構えのベーカリーが「フロイン堂」です。現在2代目の竹内善之さんが、息子・隆さんと切り盛り。初代が1932年に創業した店では、今も変わらない製法でパンを作り続けています。
「フロイン堂」の始まりは、初代の従姉妹であるヨネさんが、ドイツ人のハリー・フロインドリーブさんと結婚されたことがきっかけ。そのご縁で、初代が神戸・北野にあるドイツパンの店「フロインドリーブ」で修行。ハリーさんに弟子入りしてパン作りを学び、神戸市東灘区岡本に「フロインドリーブ2号店」を構えました。
創業当時からこだわっているのは、パンの生地を手で捏ねることと、レンガの窯でパンを焼くこと。朝一番に、その日焼くパンの生地を手捏ねします。
厨房奥にある大きな桶で、全身を使いながら手捏ねする作業はとても大変!生地の食感や温度などを手で感じとりながら捏ねていきます。
捏ねあがった生地は、大きな作業台で分割し、丸めて食パンの型に入れていきます。その後、発酵して膨らんだ生地をドイツ式のレンガ窯へ。「この窯は強運なんですよ。戦争も阪神淡路大震災でも壊れなかったんです」と竹内さん。
さまざまな時代をくぐり抜けてきた年代物の一層式のレンガ窯は、火回りがよく、生地にじんわりと火入れができるため、独特の食感に焼き上がります。
食パンの焼き上がり時間を狙いたい!
焼きあがった食パンは、窯から出して山の部分にバターを塗ったら、厨房から店に運ばれます。棚に並んだ焼きたての食パンからは、パチパチとおいしそうな音!
焼きたての時間を見計らって、次々とお客さんが来店します。半分や、1/3サイズでも購入可能。焼きたてはもちろんですが、実は生地が落ち着いた翌朝もおいしいです!
食パンの焼き上がり時間は、月~木曜は14時、金・土曜は14時と16時の1日2回。予約は当日の朝9時から、来店か電話で。18時頃までに商品を取りに行くと良いそうです。
食パン以外のパンも人気
食パンのほかにも、「フロイン堂」では全11種のパンが揃います。食パンと同じ生地に粒餡を包んで揚げる「あんドーナツ」(180円)や、菓子パン生地で作る「ぶどうドーナツ」、大阪のインド料理店「ナビン」から取り寄せるルウを包んで揚げる「カレーパン」なども人気です。
また、パンを焼き終わったあと、同じレンガ窯でビスケットやバターケーキ(大830円、小570円)も焼かれます。こちらもまた風味豊かで、毎日のおやつにぴったり!
変わらない味で、愛され続ける「フロイン堂」。店の奥にちらりと見えるレンガ窯から出てくるパンをぜひ一度、ご賞味ください。
Text:いなだみほ
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