伝統×モダンが織りなす「ザ・リッツ・カールトン京都」の至福のランチ
「ザ・リッツ・カールトン京都」は、元々その地にあった旧「ホテルフジタ」の灯篭や庭石といった和の遺産をとり入れ、シンプルながらもユニークなホテルとして国内外の旅行客から注目されています。特に、宿泊以外でも利用できるレストラン「ラ・ロカンダ」は要チェック!モダンな店内には枯山水庭園があり、ホテルのコンセプトを凝縮したような場所で、伝統的なイタリアンが味わえます。
和と洋が絶妙にコラボレーションした空間
川と滝が出迎えてくれるエントランス、陽光が射すティーラウンジなど、シックでオシャレな空間を抜け、ホテル1階の一番奥に現れるのが「ラ・ロカンダ」。
なかに入ると、まずはバースペースが。シンボリックなワインセラー、ゆったりとしたソファー、そのエレガントさに「超一流ホテルのレストランでの食事」という特別な気分が一層高まります!
店内中央にはシンプルな枯山水庭園があり、灯篭は旧「ホテルフジタ」の遺構のなかで、もっとも古いものだそう。
テーブル席、ソファー席、セミプライベートエリア、3つの個室があり、いずれの席からも枯山水庭園の存在を感じることができます。
注目すべきは、藤田財閥の創立者・藤田伝三郎氏の京都別宅「夷川邸」を移築したという特別個室。梁や戸はもちろん、引手や釘隠しに至るまで、すべて当時のもの。
特別個室を使用するには別途料金がかかりますが、伝統的な日本の部屋が洋の空間に溶け込むさまは見事。つい見入ってしまいます。
イタリアの伝統レシピを繊細にアレンジ
お料理は、魚と肉がメインのおすすめランチコース(5品)7000円(税・サービス料込 ※るるぶダイニング予約価格)をチョイス。「ラ・ロカンダ」では、イタリアの伝統料理をモダンかつ繊細にアレンジした料理が味わえます。
前菜は、みずみずしい野菜をフラワーシロップのドレッシングで。土に見たてた小麦のパウダーが香ばしさを添えます。
「ラ・ロカンダ」でのパスタ料理は、おもにドライパスタで有名なイタリア・グラニャーノ地方のものを使用。本場の味を提供してくれます。
メインは魚から。シンプルながらも工夫されたソースや添え物が、食材そのものの味を引きたてます。
お肉料理は、赤身と脂身をそれぞれが引き立つ異なった調理法で提供。肉の味わいの幅を堪能させてくれます。
クライマックスまで楽しめるさまざまなサービス
お酒が好きな人は、グラスワイン(1600円~)とあわせて楽しむのが◎。専任ソムリエが料理にぴったりのワインを提案してくれます。デザートまでのあいだには、ワゴンにのった多彩なチーズが食せるなど、イタリアの食により深くふれられるサービスも魅力です。
そして、いよいよコースはクライマックスへ。店内のライブキッチンで、パティシエがスイーツを盛付けはじめます。臨場感満点で最後までワクワク!
今季のデザートは「パスティエラ」という名前のスイーツ。パスティエラとは、本来ナポリの焼き菓子の名前なのですが、同じ材料をまったく違った形にアレンジ。クリーム、クッキー、ゼリーなど、多彩な食感と味がひとつにまとまり、初めてのおいしさ!
空間では和の伝統を、料理ではイタリアの伝統を。それぞれのストーリーが独自の現代アレンジで紡がれています。特別な日には、絶品料理と贅沢な時間をぜひ。
Text:8ビートフジタ
Photo:ナリタナオシゲ
●記事で紹介しているコースは2018年6月下旬までのものです。内容はおおよそ2ヵ月に1回変わります。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。