ワインにあわせて「一汁三菜とサラダ」を。京の夜は野菜が主役のバルへ
「野菜とワインともろもろと」をテーマに、京都・静原産の野菜を主役にした料理と、国内外のワインを楽しめる、河原町の「バイタルサイン」。お通し代わりにまず提供される名物は「一汁三菜とサラダ」のセット。甘くみずみずしい旬野菜のおいしさはもちろん、季節折々の盛り付けの美しさもみどころです。
お通しの「一汁三菜&サラダ」で、野菜のおいしさに開眼!
こちらがお通しとして必ず提供されるバイタルサインの名物。季節を感じる、「一汁三菜とサラダ」のセットです。
たとえば、春のある日のスープは「春キャベツのポタージュとクレソン」。フレンチのアミューズに見立てた三菜は、「甘夏と木の芽のゼリー」「あおさをまとったじゃがいも&オリーブ」など。ワインにぴったりの最高のおつまみでありながら、春の息吹を目や舌、香りで存分に楽しめるのが魅力です。
漆のお重に盛り込まれたサラダは、春の野山のような鮮やかさ!蓋を開けた瞬間、思わず歓声が上がります。旬野菜ならではの濃い甘さやほろ苦さ、みずみずしさ…。食べるほどに体が目覚め、元気になっていくよう。
メインや〆のご飯まで、一品料理も大充実
このユニークな野菜尽くしのメニューを手がけるのは、和食とフレンチの料理人を経て独立した店主・吉岡辰真さん。きっかけは「修行先で、京都・静原の農家が作るおいしい野菜に出会ったこと」。アミューズやスープから始まるフランス料理のコースと、一汁三菜の献立で栄養バランスがよい和食の基本をいいとこどりで合体したそうです。
お通しの後は、お惣菜やメインの肉料理、〆のご飯やパスタなど、充実の一品料理を楽しめます。「菜の花とミモレットチーズ」、「山椒のテリーヌ」など、どれも旬の野菜が主役やアクセントに。
ワインは、野菜料理に合う銘柄を吉岡さんが自らセレクト。おすすめは、生ビールのように樽から抽出するフレッシュなイタリア産の「樽生ワイン」(グラス648円)。瀬戸内レモンや桃などとプロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)を合わせた季節のカクテルも多彩です。
各地の地酒も豊富です!骨董のぐい呑コレクションでどうぞ。
珠玉の音楽にもこだわりが。黒板のサインにも注目
ナチュラルな木製スピーカーから流れてくる音楽の心地よさも、こちらの店の魅力。また、カウンター上の黒板に記されたミュージシャンのサインにも注目を。クラムボンさん、湯川潮音さん、トウヤマタケオさんなど…。大の音楽好きである吉岡さんを慕って、京都でのライブの際に訪れたアーティストたちが残していったものだとか。
お店は、隠れ家的なバーや小料理店が集まる西木屋町通沿い。こちらののれんが目印です。
text:ヤマグチノリコ
photo:マツダナオキ
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