目からウロコの日本茶体験!祇園で楽しむお茶とスイーツのペアリング
京都・祇園に2018年1月に誕生した「祇園 北川半兵衞」は、幕末から続く宇治の茶問屋が営むおしゃれカフェ。お茶を知り尽くしたプロが「魅力を世界に発信したい」と、スイーツとのペアリングや抹茶の飲み比べなど多彩な試みに挑戦中です。渋みの少ない和紅茶、和烏龍茶も絶品。これまでのお茶の概念が変わるかも!?
築120年の京町家を洗練されたティーサロンに
近年、人気が高まっている日本茶。コーヒーのようにシングルオリジン(単一品種)を選んだり、フランス料理と合わせたりと、新しい楽しみ方が広まっています。
実は宇治茶の産地・京都でも、さまざまな動きが。今回ご紹介する「祇園 北川半兵衞」は、文久元年(1861)創業の、宇治の茶問屋が開いたカフェ。
「茶問屋」とは、茶農家と小売店をつなぎ、茶葉の目利きや仕入れ、ブレンドを手がけるプロのこと。おいしい日本茶を提案するのはお手のもの、というわけです。
築120年の歴史ある京町家を改装した店内。2階席はソファをしつらえた寛ぎの空間となっています。
右手前は、木製の古い茶箱で仕立てたオブジェのような壁。木製の古い茶箱で仕立てたスクリーンなど、ユニークなインテリアにも注目です。
話題のペアリングセットで、日本茶のおいしさを再発見
ぜひ試したいのが、日本茶とスイーツの贅沢なペアリングセット。写真の右から、抹茶・煎茶・ほうじ茶・和烏龍茶・和紅茶の5種類が並び、それぞれの個性やおいしさを引き出してくれる小菓子がついてきます。
例えば、渋みが少なくほのかな甘みがある和紅茶には、甘さを控えたフルーツパイを。うまみの濃い煎茶には、口どけの良いシンプルな干菓子を。一緒に味わうことで「すっきり」「爽やか」「コク」など、お茶の魅力がはっきり際立ちます。
こちらは、「お抹茶とショコラホリック 白味噌風味」。まろやかな味わいの抹茶に、濃厚なチョコレートと白味噌ペーストで仕立てたケーキを合わせて。とろけるような舌ざわりがたまりません。
夏限定!バーテンダーが淹れる究極の「冷煎抹茶」
カクテルグラスに注がれているのは、プロのバーテンダーが淹れる冷たい抹茶。1階には会員制のバーが併設されており、なんとオーダーごとに鮮やかな手さばきでシェーカーを振って、抹茶を提供してくれます。
千利休もびっくりの斬新なスタイルですが、なめらかな口当たり、濃厚な甘みは感動モノ。これまでの抹茶のイメージが完全に覆るかも!?ぜひ体験してみてください。
text:ヤマグチノリコ
photo:マツダナオキ
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