「le tiroir」【カフェグラマーきょん。の、あのカフェこの席5】
雑貨屋さんに訪れるたびに思う、「これ実際に使ってみるとどんな感じなんだろう?」もちろん、「ちょっと珈琲淹れてもらっていいですか?」なんてお願いはできないので、購入して初めてわかるというのが実際のところ。直感的に決めるということも大切ですが、中には使ってみて決めたいという方もいるはず。そんな希望に、心から応えてくれるお店「le tiroir(ル ティロワ)」と出逢いました。
郊外に突如現れるノスタルジック空間
大阪府堺市のローカル感あふれるエリアに佇む、一軒の真っ白な建物。
元は工場だったというこの建物をリノベーションし、装い新たに「le tiroir(ル ティロワ)」としてオープンしたのは、約1年前のこと。
店内はアンティーク調の内装になっていて、外の世界とは180度異なる空間のギャップに驚かされます。
暮らしを共にしたい雑貨や器がずらり
元々ご自宅で雑貨店を営んでいたという店主さんが、国内各地で出会った暮らしのアイテムが店内中央にずらりと並びます。
数ある器のなかには、作家さんに特注で作ってもらったものもあったりと、器探しをされている方にとっても新しい出会いがあるはず。
そこで今回は、喫茶メニューで実際に使用されている器も併せてご紹介させていただきますね。
器を活かした喫茶メニュー
“塗る”というよりも”のせる”という言葉があてはまるほど、2種類の自家製ジャムを贅沢にトッピング。陶芸家・イトウサトミさんの器に映えるこのビジュアルを見て、たまらず噛みしめてみると、同時に口からジャムがこぼれ落ちそうに…!ジャムは「シンプルに1種類で!」なんてわがままにも応えてくださるとのこと!
一緒にいただいたコーヒーは、ブラジル、コロンビア、エチオピアのオリジナルブレンドで、マグカップは陶芸家・山本拓也さんのもの。
俯瞰撮影は奥行きが出ないので、ボケ感を活かした写真を撮ることはなかなか難しいですが、器をテーブルの端に移し撮影すると、テーブルと床との間に奥行きが生まれるので、ボケ感を演出した撮影ができますよ!
益子焼作家である遠藤薫さんの器にのって運ばれてきたチーズケーキは、もうすぐ来る暑い夏にも嬉しいアイスクリーム添え。
尖っちゃいるけど円い味わい。つまり、ケーキも見かけによらずということです。
ほっそりとしたグラスで提供されるというイメージを、ことごとく覆されたこちらのコーヒーフロート。アイスをどんっ!とトッピングしても溢れない沖縄の琉球グラスは、ガラス作家である小野田郁子さんの工房「吹きガラス工房 彩砂(るり)」のビアグラスがベース。
座りたい“あの席”
扉をくぐり、右奥に進むと、ひっそりと佇む二人がけのテーブル席。
神戸のショップでばったり出会ったというこちらのテーブルで喫茶時間を過ごしていると、別の時間軸の流れを漂っているような感覚に浸ることができますよ。
「この器を使ってみたいんですが」というお願いも、快く聞き入れてくださいます。購入を検討されている方は、喫茶で実際に使用してみると使い勝手も分かるうえ、自宅で使っている姿がより具体的に想像できるかも。
暮らしの新しいパートナーとの出会いがありますように。
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