安曇野の自然のようなほっこりパンが人気。小さなパン屋さんでみつけた天然酵母パン
広大な田園風景と北アルプスの山々を見渡すのどかな風景の中に、民家を改装した小さなベーカリー&カフェ「自然酵母と石窯ぱんbunga(ブンガ)」があります。手作りの石窯で焼き上げる風味豊かなハード系パンは、ファンが多い人気パンです。
県道沿いに立つ小さな民家をリノベーション
北アルプスの東側に広がる安曇野は、のどかな田園風景と雄大な山岳ビューで人気を集める長野県でも有数の観光エリア。そんな自然の中に立つお店は石窯の小屋を併設した小さなかわいらしいお店です。
ベーカリーの入口。カフェは左のテラスから
石窯小屋の前に積まれた薪。地元で出た間伐材を使用しています。
お店を営むのは2009年に都会から移住してきた小林夫妻。小さな日本家屋を自らリノベーションしたという店舗はとても趣のある雰囲気です。
ご主人が手作りしたパン焼き用の石窯はエジプト式石窯とよばれる窯で、パンに薪のよい香りがつくのが特徴とのこと。薪の香りをまとったパンなんて、楽しみで仕方ありません。
天然酵母や地元食材にこだわったハード系パン
さあ、ガラスの引き戸を開けて店内へ。木製のカウンターにはその日の朝に焼きあがったばかりのパンが常時30種類ほど並んでいます。
酵母は長野県産のフルーツなどから作った自家製の天然酵母を使用。添加物や化学調味料はいっさい使わないというこだわりで、野菜、小麦粉なども長野県産を使用しています。
お目当てのパンを求めて朝から訪れる地元客が多く、昼くらいには売切れてしまう商品も多いとか。イチオシはフランスパン180円(小)~やカンパーニュ(ライ麦・全粒粉)450円(ハーフ)~など、カリッ&フワッとした歯ごたえと、小麦粉の味わいが楽しめるハード系ブレッド。
ひと口かじれば、オレンジの香りが鼻からさわやかに抜けていく、カシスとオレンジのパン450円(ハーフ)~も人気です。
テラスからの眺めがよいパンカフェも
「パンカフェbunga」も併設されており、ドリップコーヒーや紅茶各400円や、りんごジュース450円とパンを一緒に楽しむことができます。なかでも人気はbungaパンプレート。カンパーニュやフランスパンなどパン3種盛合せとスープまたはサラダ、自家製季節のジャム、自家製ヨーグルトまたは石窯プリンのセットで800円。ピザパン1/4カットが味わえる石窯ピザプレート800円もおすすめです。
カフェの店内はリノベ系カフェらしい手作りの雰囲気がステキです。
ランチにいただいたのは、たまごとトマトソースピザ250円とぶんがぱん~シナモン・バター190円。
田園と山岳風景を眺めながら、のんびりとパンと景色を楽しみましょう。
text: 岩田衣織
Photo:関竜太
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