旬のフルーツがたっぷり!パリの街角にあるような、人気のパティスリー
神戸市郊外、のどかな雰囲気の神戸市西区で、パリのエスプリを感じるパティスリー「Pâtisserie de paris Á trés bientôt(パティスリー ド パリ ア トレビアント)」を発見。オーナーパティシエの中尾誠一さんが、旬のおいしい果物をさらにおいしいスイーツに変身させてくれるお店です。
目印は、赤い壁に描かれたエッフェル塔
地下鉄伊川谷駅から徒歩5分、赤を基調としたかわいい外観のお店が目に飛び込んできます。壁には、“A”の文字をエッフェル塔に見立てたイラストが。
ここ、「Pâtisserie de paris Á trés bientôt」は、2012年にオープンした人気のパティスリーです。
赤い扉を開けると、そこはパリの雰囲気が漂う素敵な空間。ショーケースには、華やかな生菓子が美しく並んでいます。
こちらのお菓子を作っているのは、数々のコンクールで受賞経験をもつ、オーナーパティシエの中尾誠一さん。神戸の洋菓子メーカー「ゴンチャロフ製菓」や、パリを代表する百貨店で研鑽を重ね、「生まれ育った街で店を」という想いで独立。奥さまと2人で店を切り盛りしています。
地元のフルーツをふんだんに使ったお菓子
自然に囲まれた神戸市西区は、農家さんなど生産者さんも多く住む街。中尾シェフは、生産者を訪ねて旬の果物を使用したり、地元の小学生が育てたサツマイモでケーキを作ったり、地域とのつながりも深くもっているそうです。
ショーケースには、地元のフルーツや野菜を使用した約14種のスイーツのほか、マカロン、焼き菓子やクロワッサンなどがずらりと並びます。
店先のプランターではイチゴが育てられていました。「店を訪れる子どもたちにも、イチゴの育ち方、実のなり方などを知ってもらえたら…」と奥さま。
おすすめのケーキをご紹介
大阪で開催されたクリスマスケーキコンテストで優勝したこともあるチーズケーキ「アトレビアント」は、シェフのスペシャリテ。断面が美しい3層は、さっぱりとしたレアチーズ、濃厚なベイクドチーズ、クランブルの生地。チーズの爽やかさやコクのバランスが絶妙です。
12月~6月上旬頃には、ショートケーキやタルトなど、いちごを使ったお菓子がショーケースを彩ります。使用している「太山寺いちご」は、神戸市西区にある「椿本農園」のもの。
伝統的なフランス菓子「フレジエ」は、パータシュクセ(アーモンドが入ったメレンゲ)、卵白のみで作ったスポンジ生地の間に、ムースと主役のいちごをサンド。美しい断面にも注目です。
渋皮付の栗をたっぷり使用した「モンブラン」は、フランボワーズのコンフィチュールをしのばせることで、甘味と酸味が絶妙なハーモニーを奏でます。底のザクザクとした食感がクセになりそう。
しっとり&さくっと食感で、おみやげにもぴったりの、パリ仕込みの特製「マカロン」。太山寺いちごのピューレをはじめ、地元で収穫される旬のフルーツや野菜を使用しているため、季節によって表情が変わるのも楽しみです。
いちごの季節が終わったら、近郊のイチジク、梨、淡路島の柑橘系などを使ったお菓子が登場予定。カウンターのイートインスペースのほか、テラス席もあり、コーヒーや紅茶とともにのんびりスイーツを楽しめます。
店名にもなっている「ア トレビアント」は「またすぐにね」という意味のフランス語。その言葉通り、またすぐに会いに行きたくなるお店です。
text:いなだ みほ
photo:野本 幸子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。