ヨーロッパ映画の主人公気分でお茶したい。レトロカフェ「會津壹番館」
蔵や洋館が残り、それらをリノベーションしたレトロカフェが点在する会津若松市。なかでも、野口英世青春通りにある「會津壹番館(あいづいちばんかん)」は、アンティーク家具が配され、ノスタルジックあふれる雰囲気が漂います。思わず写真におさめたくなるステキな空間で、リラックスできるひと時を過ごしてみませんか。
明治時代に建てられた蔵造りの洋館がカフェに
野口英世が青春時代を過ごした場所として知られる野口英世青春通りにあり、明治17年(1884)に建てられた蔵造りの重厚な洋館を使用した人気カフェです。ここはかつて英世が手の手術を受けた「会陽医院」、それ以前は「第六十銀行」の建物として使われていました。
店内には年代物のピアノやスピーカーが置かれ、包み込まれるような落ち着いた雰囲気が漂います。
ヨーロッパで手に入れたというランプのほのかな灯りも雰囲気があります。
カウンター越しに並ぶかわいい食器や置物も目を引きます。ついつい長居してしまいそうな心地よさがたまりません。
時間をかけて丁寧に水出ししたダッチ・コーヒーをオーダー
挽きたてのコーヒーが評判で、自家焙煎のコーヒー豆の販売もしています。10種類以上あるコーヒーのなかでも特におすすめなのが、時間をかけて丁寧に水出しした「ダッチ・コーヒー」648円。高さ1m以上あるダッチ・コーヒー専用器具で、12時間ほどかけて抽出したコーヒーは、まろやかな口当たりで、深い味わい。会津磐梯山の湧き水を使い、豆のうま味を引き出しています。
そのほか、オリジナルブレンドやストレートコーヒー、インカコーラ、会津産トマトジュースなど、会津若松のカフェタイムにぴったりの一杯が揃っています。
酒どころ、会津の酒粕を使ったプリンも人気
手作りケーキと抹茶アイス、ドリンクがセットになったケーキセット864円もおすすめです。ケーキは5種類ほどから選べますが、会津らしさを求めるなら、酒粕プリンをチョイスしてみて。
有名酒蔵が多い会津若松らしい酒粕を使ったプリンは、濃厚で芳醇な味わい。固めに仕上げたプリンをひと口ほお張れば、豊かな風味が広がります。コーヒーとの相性もぴったりです。
野口英世をモチーフにしたロゴ入りコーヒーカップや皿にも、思わずにっこり。
建物の2階には野口英世ゆかりの品が展示されている資料館があるので、併せて楽しむのがおすすめです。
text:木下かほ
photo:吉崎貴幸、松村隆史
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