100年以上前の要塞が醸し出すラピュタの世界。和歌山の無人島「友ヶ島」

100年以上前の要塞が醸し出すラピュタの世界。和歌山の無人島「友ヶ島」

絶景 建築 ハイキング アクティビティ 和歌山県 るるぶ&more.編集部
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

和歌山市・加太港から船で約20分。「友ヶ島」という無人島に到着します。かつては軍の要塞があり、島内には今も6ヵ所の砲台跡が残るスポット。草木に覆われ、ツタが生い茂るレンガ造りの要塞は、ジブリアニメ『天空の城のラピュタ』の世界に似ていると話題!「ラピュタ島」とよばれ、大阪から日帰りも可能なため人気が高まっています。

小型船で向かう無人島。小さな冒険の始まりです


無人島に行くのですから準備は万端に。歩きやすい靴、帽子、軍手、そして真っ暗な砲台のなかを歩くために、懐中電灯は必携です。

島内には売店がないので、食料や飲み物は用意して行きましょう。船に乗る前なら、乗り場の売店で買うこともできます。乗船場で無料の島内散策マップを入手して準備完了。

人気の場所なのでハイシーズンは船が定員になってしまうことも。予約ができないため、早めに行くのがおすすめです。乗れない場合は次の船まで待つことになりますが、適宜臨時便が運航されます。ゆっくり1日遊ぶつもりで行くのがいいかも。

友ヶ島の北側、野奈浦桟橋に着いたら、地図を参考に散策スタート。ちなみに、トイレはここのほかに3ヵ所あります。

突如、森の中に現れる遺跡「第5砲台跡」

落ち葉の積もった道をグングン歩いていると、なんだか探検気分に。童心にかえって、好奇心の赴くままに進んでいきます。こちらは桟橋からもっとも近い「第5砲台跡」。レンガとコンクリートで造られた砲台跡には、草木が生い茂り、独特な雰囲気を醸し出していますね。

階段を上ったり、中に入ってみることもできます。スマートフォンのカメラでも良いですが、流行りのインスタントカメラで撮っても良さそう!

真っ暗なトンネルを抜けると、ラピュタのような景色に出会える

5つある砲台跡のなかで一番規模が大きく、アニメの舞台のようだと話題の「第3砲台跡」。細くて急な階段を下りると、地下トンネルへたどり着きます。トンネル内では懐中電灯やスマートフォンのライトを使って進みましょう。トンネルの出口にはどんな景色が待っているのかワクワクしますね。

トンネルを抜け階段を上がると、そこはまさに、『天空の城のラピュタ』の世界!丸い池のような場所は、昔大砲が置かれていた場所だそう。水が溜まり、神秘的な雰囲気を醸し出していますね。ぜひ写真に収めたいスポットです。

高台から眺める、眼前に広がる瀬戸内の美しい海

「第3砲台跡」の近くにある「タカノス山展望台」に登ってみると、対岸に淡路島が見えます。手前に見えるのは「友ヶ島灯台」。1872年に建てられた洋風建築の灯台は、今も現役で活躍しています。

海辺に立っているのは「第2砲台跡」。残念ながら内部は立ち入り禁止。崩れたり大きくひびが入ったりしているのが、味があっていいですよね。青い空と海をバックに1枚パシャリ。

「友ヶ島」は、映画やアニメに出てきそうな雰囲気のスポットばかり。写真をたくさん撮りたくなりますが、「第2砲台跡」のように立入禁止の危険な場所も多いので注意してくださいね。今度の休日は、日帰りで異世界を体感してみてはいかが?

 

text:松田きこ

  • 掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください