奇想天外!アートな住宅見学デートで2人の将来を妄想してみる!?
そろそろ彼との将来を考えたいけど彼はそんな素振り見せないし、聞くのもプレッシャーをかけるみたいで嫌!とモヤモヤしている方も多いのでは?そんなカップルのデートスポットとしておすすめなのが、アート作品とも言える住宅「三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller(イン メモリー オブ ヘレン・ケラー)」の見学会。“普通じゃない”この住宅は、アートに触れるレジャーとしても楽しめるうえ、2人の未来を妄想するのにぴったりかも!?
二度見!?いや三度見しちゃう奇想天外な建物の正体とは?
「三鷹天命反転住宅」は、芸術家・建築家の荒川修作とマドリン・ギンズによって建てられた集合住宅です。カラフルな色使いと奇想天外な外観からアート作品と思いきや、なんとここは賃貸住宅!
中がどうなっているかも気になりますよね。実際に住んでいる人がいるのでいつでも入れるというわけではありませんが、不定期でたてもの見学会(参加費2700円)を行っています。すごいのは外観だけではなく、中もかなり奇想天外!それでは心して中へ…!
ここ何の部屋にする?妄想が止まらない独創的な室内
今回の見学会で見せてもらったのは3LDKタイプのお部屋。丸い部屋に凸凹の床、「なにここー!」と思わず彼と顔を見合わせずにはいられないはず!部屋は四角、床は真っ平らなんていう“常識”や“普通”はここでは通用しません。
普段家の中で無意識に行っている“歩く”という動作もこの凸凹の床では、転ばないように注意しなければいけなかったり、足の裏から伝わる独特な感触で、改めて“自分の足で歩く”ことを意識させられたり…。
気になるのがこの球体のお部屋。中で話してみると声が反響して、不思議な感覚に。声を出す位置によっても聞こえ方が変わってくるので、中に入って彼と会話をするのも楽しみ方のひとつ。
「この部屋私たちだったら何に使う?」「寝室にはできなさそうだし…子ども部屋にしたら子どもが喜びそう!」と自然に未来設計を考える会話が生まれること間違いありません。
各部屋にドアがないのも「三鷹天命反転住宅」の特徴。トイレにもドアがないというのが衝撃的!シャワールームの扉も透明になっています。
「さすがにシャワールームとトイレが丸見えなのは…」「じゃあおしゃれなカーテンとかつけよう!色はこういうので…」と彼と具体的な話をすることもできちゃいそう。
ここでの彼との生活がだんだんと現実的になってきたところで、さらなる試練が…!そういえばクローゼットなどの収納がない!慌てて見渡すと、天井には無数のフック。このフックは吊るし収納を行うためのものなのだとか。
住宅は“使ってもらって完成する”というのがこの住宅の考え方。普通の住宅は誰が住んでも同じようなお部屋になりがちですが、ここでは住む人によって使い方が無限大。だからこそ、自分たちが住むならどうしよう?と遊び感覚で自然と話すことができそうです。
最後は実際に使われているお部屋を見学して妄想の答え合わせ!?
最後に「三鷹天命反転住宅」を管理している荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所のオフィスを見せてもらい見学会は終了。実際に使用されているお部屋を見たら、ここはこうやって使うんだ!と自分たちの妄想の答え合わせにもなるかも?
「三鷹天命反転住宅」は武蔵境駅からバスで8分。見学するだけではなく、お試しで住んでみたいという方は、4日間からのショートステイ(6万9200円〜)もできちゃいます。
同棲したいけどなかなか切り出せない…という方も、ここでの生活を妄想しながら話しているうちに、自然と将来の話ができそう。知り尽くしていると思っているはずの彼の価値観や本音を新たに発見することもできるかもしれません。
Reversible Destiny Lofts Mitaka – In Memory of Helen Keller, created in 2005 by Arakawa and Madeline Gins, © 2005 Estate of Madeline Gins.
Text:伊藤香澄(vivace)
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