石と光が幻想的な「大谷資料館」。実はカフェが人気って知ってた?

石と光が幻想的な「大谷資料館」。実はカフェが人気って知ってた?

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一歩足を踏み入れるとひんやりした空気が全身を覆い、目の前には巨大空間が広がります。ここは旧帝国ホテルなどの有名な建造物にも使われる優秀な石、「大谷石」の地下採掘場跡。1986年まで現役で使われていたこの採掘場は、今や石と光が織り成すインスタジェニックスポットです。今じわじわ注目を集めている併設カフェ「OYA MUSEUM ROCKSIDE MARKET」とあわせて見どころをご紹介します。

Summary

秘境感満載の空間を楽しんで

ここで1919年から1986年にかけて切り出された石は約1000万本。実際に採掘されていた現場ですが、美しく彫られた壁と光の効果で作り物の映画のセットのようです。坑内の表情が変わるよう毎年照明の配置を変えながら、空間を演出しています。館内には手堀り時代の道具や採掘方法、運搬の移り変わりなどの資料展示もあります。

坑内の気温は真夏でも12℃ほどで、ひんやりしていて寒いほど。館内は広いのでさっと回っても30分、ゆっくり回ると1.5時間くらいかかることも。しっかりと防寒対策してくださいね。

大谷石は恵みの石!ゼオライトの力にも注目

通常洞窟内はカビなどの匂いがすることが多いのですが、坑内は清々しい空気で満たされています。それは大谷石に含まれる様々なミネラルやゼオライト成分が含まれていることが関係しているそうです。

ゼオライトはマイナスイオンや遠赤外線を放出、空気の清浄化をするとともに鮮度を保ち、食品をおいしく仕上げるといわれています。現在、この採掘場の3分の1は一般公開していますが、そのほかに野菜、果物、ワイン、日本酒の貯蔵庫としても機能しているのです。

一角に華道家・假屋崎省吾さんの竹を使った大きな生け花があるのですが、一般的に1~2週間程度で変色するといわれている青竹が3年半経っても青いまま。これもゼオライト効果と考えられています。

大谷のクラフトショップとカフェワンブレイク

大谷資料館に併設のカフェテラス・セレクトショップ「OYA MUSEUM ROCKSIDE MARKET(オオヤミュージアムロックサイドマーケット)」もまた、大谷石をふんだんに使った建物です。

大谷石のイメージに合わせて作られたオリジナルの益子焼の角皿(9cm・900円、14cm・1600円、20cm・2600円)、大谷石とパールを組み合わせたピアスやイヤリング(3680円〜4540円)など大谷石に関連する商品や、栃木県を拠点に活動する作家のクラフト作品が並んでいます。

こちらもオリジナル商品。厚めのキャンバス地で型崩れせず、使いやすいと人気です。

カフェメニュー人気は、同じ栃木県内の益子から取り寄せたそば粉を使った「ガレット(700円)」。


左から、脂身もさっぱりと食べられる「栃木の彩り野菜とホエー豚のベーコン」と、ピリッとコショウのきいた「パストラミビーフとマッシュポテト」。

真っ赤な苺がゴロッと入った「大谷夏いちごとマスカルポーネクリーム」は、地元でとれたいちごだけあってフレッシュです。

夏場の人気は「日光天然水のかき氷 贅沢とちおとめミルク(800円)」。天然氷がふわふわで、とちおとめのソースがジューシー!宇治金時、黒蜜&きな粉など数種類のかき氷が登場します。そのほかにも、10種類以上のジェラート(シングル400円、ダブル500円)、4種類のフラペリッチ(550円)が定番メニューです。

幻想的な空間と栃木ならではのグッズやおやつが楽しめる「大谷資料館」は、映画のロケ地やCM、PV撮影、コンサートや演劇などさまざまな用途で利用され、さらに結婚式も行われています。意外にも来場者の8割は20〜30代で、そのうち6割はカップルで訪れているそう。宇都宮からバスで40分とアクセスもいいので、餃子巡りとセットで楽しめますね。今夏は手軽に行ける秘境へ、涼みに行きましょう。

text:下西由紀子(3jags)

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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