「ブルーボトルコーヒー」の関西1号店は、京町家をリノベした素敵空間
2002年にアメリカ・カリフォルニアで誕生し、豆の産地や工程にこだわる“サードウェーブコーヒー”の火付け役として全米で大人気になった「ブルーボトルコーヒー」。2015年、日本に初上陸して注目を集め、2018年の春、ついに京都で関西初出店を果たしました!関西1号店の「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」は、町家をリノベーションした京都らしい空間。豆の個性を引き出したこだわりの1杯に、コーヒーの奥深さを感じてみましょう。
京町家をリノベーションした開放的なカフェ
「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」があるのは、紅葉で有名な「南禅寺」のすぐそばです。建物は、100年以上前の京町家をリノベーションしたもの。アメリカ発祥のカフェでありながら、京料理の老舗が並ぶ南禅寺参道の一角に自然と溶けこんでいます。
手前の建物にショップスペースと、カッピングなどが行われるイベントスペースがあり、その奥にテラス席のある中庭。カフェスペースはさらにその奥の、2階にロゴが描かれた建物です。
カフェスペースはノスタルジックで開放感のある素敵な空間。むき出しの土壁、趣ある柱や梁に、コンクリートのカウンターや大きな窓ガラスなどのモダンさが融合しています。
「ブルーボトルコーヒー」は地域の雰囲気になじんだ店舗作りを目指しているそうで、確かに京町家の風情と洗練されたカフェの雰囲気がよく合っています。
全米で大人気となったおいしさの秘訣
「ブルーボトルコーヒー」は、コーヒーがもつ本来のおいしさを追及するため、創業者自らがコーヒーの焙煎に着手したことから始まります。
提供されるコーヒーには、季節ごとに世界中から厳選した旬の豆を使用。さらに、豆の種類によって焙煎の加減を変え、それぞれの豆をいちばんおいしい状態で抽出できるよう、日々研究を重ねています。その徹底ぶりから、サービスの具体的なマニュアルはないそう。形にこだわらず、ベストを常に探し続ける。これがブルーボトルコーヒーのおいしさの秘密です。
アイスドリンクのメニューにもこだわりがあります。「コールドブリュー」は時間をかけて水出ししたアイスコーヒーで、熱湯で抽出してから冷やしたものよりもスッキリとした口当たり。フルーティーな味わいも特徴です。
オリジナルのミルクコーヒーも好評です。チコリというハーブで風味付けした水出しアイスコーヒーに、ミルクとサトウキビからとれるケーンシュガーを合わせています。甘めが好きな方におすすめですが、ちゃんとコーヒーの深いコクが残っているのも特徴です。
ちなみに、テイクアウト用の容器にはロゴが入っています。カフェの建物と合わせて撮ると写真映えしますよ!
コーヒーにぴったりのオリジナル焼き菓子もいかが?
クッキーやパウンドケーキ、スコーンにワッフルなど、焼き菓子も充実しています。パウンドケーキはコーヒー豆同様、季節ごとに味が変わります。
こちらは、店内で焼き上げられた「リエージュワッフル」。表面は香ばしく、中はふわふわ。絶妙な食感とほのかな甘みがクセになります!コーヒーに合わせてお菓子もいかがでしょうか。
コンテンツ多彩で今後も目が離せない!
街に溶け込みながら、創業者の精神を受け継いで高品質なコーヒーを提供する「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」。コーヒーの味や香りにしっかりと向き合い、日々研究を重ねて引き出された細やかな味わいに、チェーン店とは思えないレベルの高さを感じました。
ショップスペースでは、厳選されたコーヒー豆(200g 1620円~)のほか、実際に店舗で使用されているドリッパー(2484円)やフィルター(30枚入り 486円)、コールドブリュー(水出しコーヒー)が楽しめるキット(4644円)なども販売しています。イベントスペースでは、7月を皮切りにイベントを開催していくとのこと。
コンテンツが多彩な「ブルーボトルコーヒー 京都カフェ」は、コーヒー初心者から上級者まで大注目のスポットです!
text:コタニタコ
photo:太田拓実(外観・内装)、小川康貴(メニュー)
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