ほかと差がつくオシャなお菓子!映画のワンシーンを閉じ込めた「cineca」のスイーツ
ラブロマンス、サスペンス、ミステリー…どんな映画も私たちに笑顔や涙、そしてときには人生についてじっくり考えるきっかけを与えてくれますよね。そんな映画のワンシーンをヒントに、物語をぎゅっと詰め込んだ「cineca(チネカ)」のお菓子がとってもロマンチックだと話題になっています。コンセプチュアルな美しいお菓子を、込められたストーリーやメッセージとともにご紹介!
Summary
“ストーリー”をじっくり味わおう!「cineca」の繊細なお菓子たち
昔懐かしい風情が残る街、浅草の駅から15分ほど歩いた住宅街に「cineca」のアトリエがあります。シックなコンクリートの色合いと個性的な植物に、その外観からもおしゃれで洗練された印象を受けます。
そんな「cineca」のお菓子は、どれも店主の土谷さんによってひとつひとつ手作りされているそう。目を奪われる、シンプルながらも繊細で美しいお菓子はもはや「作品」と言えるほどです。
そんなお菓子は、さまざまな映画の印象的なシーンから着想を得て作られています。その映画の土谷さんなりの解釈によるイメージがお菓子のストーリーに落とし込まれているのです。
光をたたえてきらめく花の標本のような飴はずっと眺めていたくなる美しさ
そんな、ストーリーが込められた「cineca」のお菓子は思わず見とれてしまうほどの美しさです。こちらはエディブルフラワーと澄みきった飴で作りあげた「herbarium(ハーバリウム)−甘い標本−」。まるで水晶のなかに花を閉じ込めているかのような美しさです!その透明感に、ついお菓子であることを忘れて見入ってしまいます。
このお菓子は、映画「シルビアのいる街で」のとあるシーンを表現したものだそう。かつて出会った女性の面影を追い、街をさまよい続ける青年。「美しい姿をそのままに、彼の心にとどまり続ける女性はさながら標本のよう」と土谷さんは言います。
そんな土谷さんが特に印象的だったと語るワンシーン、そして主人公の心境をヒントに完成したのが、花を女性に見立てた「herbarium−甘い標本−」です。繊細な青年の心を表現した1粒1粒は、ハッと心を掴まれる美しさをたたえています。
このお菓子は、どのシーンから?店主の鋭くも優しい感性を感じるラインナップ
小さな箱を開くと、そこにあったのは…紙くず︎!?いえいえ、実はこれ、ヌガーなんです。「NUDE(ヌ—ド)−紙くずヌガー−」と名付けられたこのお菓子は、詩人、ジャン・コクトーが詩作に苦しむ姿を描いた映画「詩人の血」をもとに作られています。
創作に必要となる膨大なエネルギー、何度もぶちあたる壁、そして次々に生まれるボツ作品…。失敗はすべて「紙くず」となります。しかし、膨大な数の紙くずを乗り越えた瞬間にこそ、納得できる作品が完成するもの。
それまでに積まれた紙くずを、ゴミと見なすのか、それとも「作品」と見なすのか?そんな土谷さんの問いかけが込められたお菓子なのです。
最後にご紹介するのが「a piece of -時間を溶かす静かのラムネ-」。まるで本物の小石のような見た目にびっくり!コロコロとしていてかわいいですね。
このお菓子は、事故が原因で片目以外は一切動かず、話すこともできなくなった男性を描く映画「潜水服は蝶の夢を見る」から着想を得て作られています。
もともとは編集者として、言葉に関わる仕事に携わっていた主人公。言葉を話せなくなったとき、彼がこれまで何気なく受け取っていた些細なひとつひとつの言葉が、それまでとは違う響きを持つようになる、というストーリーが印象的な映画です。
状況によって感じ方が変わる「言葉」、そして環境によって岩から小石、そして砂へと姿を変える「石」。土谷さんは映画のなかの海辺のシーンや、全体を語るストーリーからこれらに通ずるものを感じ、このお菓子を作ったのだそうです。
映画が大好きな人はもちろん、そうでない人も、込められた物語に思いを馳せてしまう「cineca」のお菓子。「ご購入いただいた方には自由にお菓子を楽しんでほしいですね。さらに、cinecaの商品を通して、映画やアートに興味を持ってもらえたらとても嬉しいです」と土谷さんは語ります。
自分で楽しむもよし、映画好きな友達へプレゼントするもよし!小さなアート作品のような唯一無二のスイーツを、ぜひ楽しんで。
※商品の販売は不定期です。気になる方はInstagramをチェック!
https://www.instagram.com/cineca/?hl=ja
Text:中村佑衣(エフェクト)
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