玉手箱の中身は…?鎌倉の一軒家レストランで大人のほろ酔いランチ
数多くの歴史ある建物やスポットを有する街、鎌倉。今も昔も人気の観光地であるこの街に、オトナ女子におすすめしたい日本料理店「鎌倉和食 楠の木」があります。趣向を凝らした料理や上質なカクテルを楽しめるお店で、人気の時間帯は11〜15時頃。“昼からほろ酔い”という、ちょっぴり贅沢で非日常的な体験を求め、遠方から足を運ぶ人も多いそうです。
隠れ家の雰囲気をまとった、和モダンなレストラン
鎌倉駅の目の前にある「小町通り」を歩くこと数分、厳かにたたずむ和モダンな一軒家が見えてきます。
周囲を緑に囲まれ、“隠れ家”の趣を漂わせているこの建物が、今回の目的地、「鎌倉和食楠の木」です。
ウッディな内装の店内には、自然光が柔らかく差し込んでいます。上質かつ落ち着いた空間で、訪れた人は心からリラックスできるはず。
オーナーの清水孝芳さんいわく、「食事後すぐに帰られる方は、あまり見受けられません。おしゃべりしながら数時間過ごされる方もいらっしゃいますよ」とのこと。そんなエピソードも納得の、居心地抜群のお店です。
季節の食材を使った斬新な日本料理
写真は、イチオシメニューの「龍脈御膳」。容器が3段積み重ねられており、何が入っているかは開けてからのお楽しみ。まるで玉手箱のような見た目に、思わず心が弾むこと必至です!
「食前酒として、スパークリングをぜひ楽しんでいただきたいですね。特に天気の良い日にいただく、キンキンに冷えたシャンパンはたまりませんよ」と、清水さん。
「龍脈御膳」は、三段のお重のほか、せいろ蕎麦(写真左上)とご飯、赤だし、香の物、コーヒーもしくはオーガニックティーがセットになっています。
左下の器の料理は、「海老と季節の野菜サングリア風」、「稚鮎の玄米揚げ」。真ん中の器の料理は、「鱒の包み蒸し焼き」や「空豆の最中」、「ホワイトアスパラ豆腐」など。また、右の器は「新鮮! お造り三点盛り」です。いずれも絶品で、食材がもつ醍醐味が確実に、そしてユニークに引き出されています。
「鎌倉和食 楠の木」の料理をプロデュースしているのは、斬新な発想力と繊細な味付けに定評がある、シェフの永井敏人さん。旬の食材と鎌倉ならではの風土を大切にする永井さんが手がける料理を、こちらでは「鎌倉和食」とよんでいるのだそう。
「当店では季節に合わせ、適宜メニューを変えています。「龍脈御膳」は、アラカルトからメインディッシュにいたるまで、毎月内容を変更しているんですよ」(清水さん)
ワインやカクテルとともに、ゆったりとしたひと時を
食後はバーカウンターで、カクテルやワインをどうぞ。写真は、オーナーの清水さん。取材時は特別に、バーカウンターに立ってカクテルを作ってくれました。
バーカウンターは、開放的なホールやテラスと趣が異なり、とってもムーディ。しっとりとした雰囲気のなかいただくカクテルは、格別な味わいです。
こちらはイチオシメニューのひとつ、「コスモポリタン」。ほどよい酸味と甘みを感じられる、ウォッカベースのお酒です。クリアなピンクレッドという美しい色合いに、心くすぐられる女性も多いのだとか。
ロゼとオレンジワイン、白ワインを味わうことができる「テイスティングセット」も、ぜひ味わってほしいメニューです。「鎌倉和食 楠の木」のワインは、すべてオーガニックなもの。安心して飲めるばかりか、性質もとてもユニークです。時間が経つごとにどんどん味と香りが変わっていくので、最後まで楽しむことができます。
「鎌倉に来た方に、素晴らしい思い出を作っていただきたい」「優雅な時間を楽しんでいただきたい」という清水さんの言葉のとおり、メニューにはもちろん、お店のあちらこちらにこだわりが光ります。
絶品ランチとカクテルをお供に、日常とかけ離れた時間を過ごせること間違いなし。いつもと趣向の異なる週末を過ごしたい方は、ぜひ足を運んでみてください。
text、photo:緒方佳子
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