ブルックリンから逆輸入!世界が注目する“日本の朝ごはん”を京都で

ブルックリンから逆輸入!世界が注目する“日本の朝ごはん”を京都で

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京都の玄関口・JR京都駅から歩くこと13分。西に「東本願寺」がある、東洞院六条エリアの落ち着いた住宅街に、2018年4月にオープンした「Lorimer kyoto(ロリマー キョウト)」。ブルックリンで提供している朝ごはんをそのまま日本にもってきたお店で、早朝からお昼までゆったりと和のごはんが食べられます。

Summary

マンハッタンの三ツ星レストランへ魚を卸す“魚のプロフェッショナル”

オーナーの原口氏は、アメリカにある魚の卸専門の会社に勤め、卸先としてさまざまなレストランを開拓、アメリカ最高峰といわれるマンハッタンの三ツ星レストランへも魚を提供したことのある人物。

人並みはずれたコミュニケーション能力と先見の明を発揮し、ブルックリンで開店した店舗「OKONOMI(オコノミ)」は有名雑誌に取り上げられ、瞬く間に予約のとれない人気店に。

原口氏が日本初の路面店として出店した「ロリマー キョウト」は、ブルックリンの「オコノミ」をそのまま逆輸入したようなお店。

その日に入荷した上質な魚だけを提供するため、毎日メニューの内容に変化が。焼き、煮、刺身など、仕入れた魚の種類や状態によって、最適な調理法をチョイスしているそう。

ロマネスコ、ビーツ、フェンネルなどの西洋野菜を和食にアレンジ

逆輸入の片鱗が見えるのは、たとえばこんなところ。おなじみのほうれん草のおひたしには、白和えのソースとフェンネルが。付け合わせのおばんざいにはさりげなく西洋野菜が使われています。ほかにもロマネスコ、ビーツ、フェンネルなどの西洋野菜を和食にアレンジ。

見た目にはわかりませんが、魚は“エイジングフィッシュ”にしてから焼いてあります。聞きなれないことばですが、肉と同じように、魚も熟成させることでうまみが最大限に引き出されるそう。

良い状態の魚の見極めと、プロの技の両方が揃わなければできないエイジングフィッシュの焼き魚は、魚のもつうまみがギュッと濃縮されており、ひと口で味の違いが感じられます。シンプルに見えて、家庭ではなかなか食べられない味。

古い町家の名残りを残すシンプルで美しい店内

古い京町家をリノベーションした店内は、空間に余白があり、ゆったりとした気持ちにさせてくれます。

特等席は、調理する様子を見ながら、スタッフさんと会話ができるカウンター席。混み合う京都の朝の散策のついでに、ひとりでふらっと訪れるのにも最適です。

らせん階段を上がったところにある、屋根裏部屋のような雰囲気の2階席。美しくリノベーションされたなかに、古い日本家屋で使われていた窓ガラスが残るところも素敵。

京都の朝ごはんを最高の体験に

一汁三菜 魚の種類により1300〜1500円
一汁三菜 魚の種類により1300〜1500円

「ロリマー キョウト」には、決まったメニューはなく、日替わりの魚を選んで注文するシステム。魚は、その日の状態と種類に合わせて、西京焼き、昆布〆、お刺身のほか、塩焼きローズマリーレモン風味など、さまざまな調理法で提供されます。

丁寧に作られた一汁三菜。海外からも国内からも人が集まる京都で、朝ごはんが最高の体験になるようにとの願いも込められています。

上品な和のごはんで、ゆったりと優雅な京都の朝を始めるのはいかがでしょうか。素敵な1日になりそうです。

photo:平岡俊道
text:小西尋子


●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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