横浜・山手の西洋館で食べられる、自分で仕上げる究極の生プリンに感動!
横浜の元町中華街駅を出て、外国人墓地や元町公園を横目に急勾配の坂を登ると、西洋建築が軒を連ねる山手エリアに到着します。そんなエリアの中心部にあるエリスマン邸には、「しょうゆ・きゃふぇ」という小さなカフェが併設されています。このカフェの看板メニューの一つが、「生プリン」(864円)。プリンの常識を覆す驚きの味わいをご紹介します。
Summary
山手の丘の上に建つ白亜のエリスマン邸までお散歩
異国情緒たっぷりの山手エリアの中で、一際目を惹くのがエリスマン邸です。生糸貿易を営むスイス人のフリッツ・エリスマンの邸宅として1926年に建てられた西洋館で、現在は無料で開放中。誰でも見学することができます。
木造2階建てのエリスマン邸は、「近代建築の父」と呼ばれ、日本の建築界にも大きな影響を与えたアントニン・レーモンドの設計です。1階には暖炉のある応接室や庭に面したサンルームなどがあり、大正時代の名残をとどめています。
緑が気持ちいいカフェでくつろぎのひととき
そんなエリスマン邸の一角では、4年前から「しょうゆ・きゃふぇ」が営業中。丘の上にあるため、窓の向こうにはたくさんの緑と、横浜の街並みを望むことができます。山手の自然と最高の眺望の中で味わうのは、やっぱり名物の「生プリン」しかありません!
黄身を乗せ、カラメルをかけ、自分で完成させる生プリン
オーナーシェフが研究を重ねて作り上げた「生プリン」は、カフェのオープンとともに、じわじわと口コミで広がっていったそう。「良い素材をそのまま味わってほしい」という想いから、卵もミルクもカラメルも、すべて別々で提供しており、完成はお客さん自身の手で!
まずは鶏型のコッコちゃんに入っている卵の黄身をミルクの上に。卵はシェフが最高のものを探していく中でたどり着いたというコトブキ園の恵壽卵。鶏の餌にこだわって作られ、見た目、味わいともに「これ以上のものはない」というものだそうです。
ミルクにもこだわりが。通常は固めるために温めてゼラチンを入れますが、ミルクの風味を活かすため、火を入れない特殊な製法でとろみをつけたそうです。
“生”の素材の味わいを楽しめる究極のプリンに感激
最後に自家製のカラメルをかけてでき上がり。卵は弾力があり、新鮮そのもの。なかなか割れませんが、最初はミルクとちょっとだけ混ぜて、いただきます。
とろ~りとした濃厚な食感と、ほどよい甘さはまさに究極のプリン!それぞれの素材のしっかりした味わいが口の中で一体となり、これまで食べてきたプリンの概念を覆す美味しさで、あっという間に平らげてしまいました。
カフェのもう一つの看板メニュー、「しょうゆパン」も外せません。もともと、「しょうゆ・きゃふぇ」は、その名の通り、天野醤油の甘露しょうゆを使った素材テーマカフェ。醤油になる前のモロミを加えて生地を作ったしょうゆパンは、香ばしくて風味も豊かです。
神奈川県銘菓展菓子コンクールで最優秀賞を受賞し、今年、なんと神奈川県銘菓指定になった生プリン。季節限定で、ローズ生プリンや本山茶生プリンなどのアレンジメニューも楽しめちゃいます。
横浜観光のついでやお散歩の途中に、「しょうゆ・きゃふぇ」へ立ち寄って、最高のロケーションの中、究極のプリンを味わってみてはいかがですか?
Text:高橋淳子
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