6/26~10/15限定!北アルプスの巨大ダムが生み出す絶景を見に行こう
北アルプスの山中に位置する「黒部(くろべ)ダム」は、堰堤の高さ日本一を誇る超巨大建造物。毎秒10~15tもの水がダムから吹き出す「観光放水」を見られるのは6/26~10/15の期間だけ。間近でその大迫力を体感してみてください。
関電トンネルトロリーバスは2018年が乗り納め
長野県と富山県の県境付近に位置する「黒部ダム」は、北アルプスを横断して長野県と富山市を結ぶ山岳ルート「立山黒部アルペンルート」の途中にあります。長野県側の玄関口、信濃大町駅(JR大糸線)からアクセスする場合は、路線バスと関電トンネルトロリーバスを乗り継いで約1時間。マイカー利用なら関電トロリーバス乗車場のある扇沢の駐車場に車を停めていくのが一般的です。関電トンネルトロリーバスは、立山トンネル区間と合わせて日本で唯一現存しているトロリーバスですが、運行は2018年で終了。2019年4月からは、より環境に配慮した電気バスが同区間にて運行されます。
大迫力の巨大ダムを2カ所の展望台から見学
トンネルの中を走ること16分ほどで、黒部ダム駅に到着します。地下にある黒部ダム駅から、まずはダム展望台を目指しましょう。約220段の地中階段を登り切ると、そこは標高1508mに位置する黒部ダム展望台。眼下には豪快に水を吹き出す黒部ダムとエメラルドグリーンの水をたたえる黒部湖、背後にそびえる立山連峰の絶景が広がります。
広場には清らかな水が湧き出す水飲み場や売店があるので、ひと息入れながら記念撮影を楽しんでいきましょう。
ダム展望台で眺望を満喫したら、次はコンクリート壁に沿って設けられた外階段を下って新展望広場へ。高さによって変化するダムの眺めを楽しみながら、10分ほどかけて下っていきます。外階段の途中にある踊り場も絶好の撮影スポット。新展望広場はダムの観光放水(6/26~10/15)と同じ高さにあり、展望台の高さまでミストシャワーが吹き上げてきます。
晴れた日には虹が架かるので、逃さず撮影してみてくださいね。
ダム堰堤を歩いて対岸へ。遊覧船もおすすめです
新展望広場から階段を上がり、全長492mのダム堰堤の上を歩いて対岸へ。ケーブルカー黒部湖駅近くに「黒部湖遊覧船ガルベ(6/1~11/10運航。9~15時、時期により異なる。運賃1080円)」乗り場があるので、湖上クルーズを楽しみましょう。
ガルベは、最高標位1448mの黒部湖を30分かけて周遊する、日本で最も高い場所にある遊覧船です。周囲の北アルプスの名峰が迫ってくるような景色に包まれます。
時間と体力に余裕があるようなら、湖畔遊歩道でのハイキングもおすすめです。遊覧船乗り場からすぐのところにカンパ谷の吊り橋があり、ここからブナの原生林を抜ける散策道が続いています。途中には樹齢800~1000年といわれる巨木クロベも。大自然のパワーを感じられるはず。
黒部ダム散策を堪能した後は、黒部ダムレストハウスでランチ&みやげ探し。黒部ダムを一望できる2階のレストランでは、信濃大町のご当地グルメとして知られる「黒部ダムカレー1080円」を。ダム型に盛ったご飯に黒部湖をイメージしたホウレン草のカレーがかかり、ヒレカツで流木と遊覧船ガルベを表現しているのだとか。
迫力満点の観光放水、北アルプスの大自然を眺めながらのハイキングや遊覧船クルーズなど楽しみ満載の黒部ダム。新緑の緑あふれる初夏はもちろん、紅葉の秋もおすすめですので、ぜひ1日かけて訪れてみてください。
■黒部ダム
住所:長野県大町市
TEL:0261-22-0804(くろよん総合予約センター)
見学無料
営業時間:7時30分~17時(季節により変動あり)
定休日:4月16日(予定)~11月30日営業、期間中無休
text、photo: 岩田衣織
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