伝統工芸が驚きのデザインに! 「ホテルカンラ京都」で見つける良ギフト
モダンなホテルに滞在しながら“古都らしい風情を体験できる”と話題の「ホテルカンラ京都」。京都駅からも徒歩圏内のこちらは、京焼や唐紙などさまざまな京の職人技がインテリアに用いられ、訪れる人の目を楽しませています。1階には、国内の工芸作家の手仕事を集めたショップとカフェラウンジも。デザイン性も高く、贈りものや自分へのおみやげにオススメです。
洗練された和の意匠が光るエントランス
エントランスから客室、レストランやスパまで。館内のさまざまなしつらえに京都の伝統工芸の技が生かされている「ホテルカンラ京都」。まず驚かされるのが、白いのれんをくぐって入るエントランスです。
外壁や扉の杉板は「なぐり加工」とよばれ、数寄屋建築でも用いられる伝統の技。職人の手で独特の彫り跡を残すことで、上品な温もりを感じさせてくれます。
1階のカフェラウンジには、京都を中心とした伝統工芸作家のプロダクトが揃うショップを併設。檜のフローリングや藍染のラグ、樹齢80年の盆栽が彩る洗練された空間です。オープンな雰囲気で、宿泊者以外も気軽に利用できるのもうれしいポイント。
京都から全国まで、ハイセンスな工芸品を一堂に
ショップには、陶磁器や手織物をはじめ、アクセサリーやストールなど、毎日のおしゃれに取り入れたくなるアイテムがたくさん。
愛らしい花の形のピアスは、京都の友禅作家が手がけるアクセサリーブランド「tint(ティント)」。手描友禅の技を生かし、繊細なモチーフをひとつずつ手染めしているそう!
右の2つは、1300年の歴史をもつ石川県の二俣和紙を使ったアクセサリーブランド「murmur(マーマー)」。和紙が光を透かしたり、やさしく風に揺れる姿も素敵です。
山梨県の和紙メーカーが展開する「SIWA|紙和」シリーズ。デザインはプロダクトデザイナーの深澤直人さんが担当。こちらの和紙は耐水性があり、強くしなやかです。
写真の指輪とバングルは、珍しい磁器製。有田焼400周年を記念して生まれた磁器ブランド「2016/ (ニイゼロイチロク)」のもので、畑萬陶苑とドイツのデザイナー サスキア・ディーツによるコラボレートジュエリーです。日本の縁起文様である“うろこ”をモチーフにした、シックでユニセックスなデザインが魅力です。
うつわに新しい命を吹き込む「金継ぎ工房」も併設
ショップに金継ぎ工房「リウム」が併設されている点にもご注目を。「金継ぎ(きんつぎ)」とは、欠けたり壊れたりしたうつわを漆や金、銀粉で修復し、新しい命を吹き込む日本の伝統技法です。
月曜日以外は職人さんが常駐し、修復作業を自由に見学できます。お直しの注文もOK(小さな欠けの金継ぎ4000円〜)。
ショップでは修復したうつわの販売もされています。継ぎ跡によって新しい表情が生まれるのが面白い!
お買い物の後は、ラウンジで一服してはいかが?写真の「西京味噌のスフレチーズケーキ」(600円)をはじめ、京都らしい趣を感じるスイーツが人気です。うつわは京焼、コースターは草木染めが用いられているそう。 実際に職人の手仕事にふれて楽しむことで、工芸品への愛着もぐんと増しそうです。
Text:ヤマグチノリコ
photo:マツダナオキ
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