京都ラーメン界の新星「リバーラーメン」は、和のおだしが薫る逸品
和食の印象が強い京都ですが、実は関西有数のラーメン激戦区。伝統の背脂醤油から鶏白湯、つけ麺までさまざまな名店がひしめいています。ここに2017年12月に加わった新星が、河原町の「river ramen(リバーラーメン)」です。店主は元・和食の料理人。鰹だしや白みそなど素材の風味を生かす技はピカイチで、女性にも愛される至福の一杯に仕上がっています。
木屋町通から小さな路地へ。小洒落た外観はカフェのよう!
「river ramen」があるのは、四条木屋町近くの小さな路地。カフェや一軒家レストランにも見える、おしゃれな外観が印象的です。通りから中が見えないので、女性のひとり客も気兼ねなく楽しめそう。
木屋町通に沿って流れる高瀬川。お店のあるこのあたりは、夜はお酒好きが集う繁華街となりますが、昼間は静かでのんびりムードです。
こだわりのスープは「こはく」と「しろ」の2種類
麺類のメニューは4種類。スープは「こはく」「しろ」の2種類で、ラーメン又はつけ麵と組み合わせます。上の写真は、鶏がらベースに鰹やアゴなど魚介だしを加えた「こはく」スープのラーメン。
すっきり澄んだ色のスープは、追い鰹と自家製ゆずペーストが隠し味。もっちりとした中太の縮れ麺は、上品なスープを吸うことでおいしさが倍増。
「しろ」スープは、京都らしい白濁した濃厚スープが特徴。鶏がらと豚骨のWベースに白味噌を加えているそうで、豊かなコクがありながらも後味は軽やか。白髪ねぎやレタスもさっぱりとしたアクセントに。
楕円形のラーメン鉢など、粉引のうつわは、京都の陶芸作家・荒賀文成さんが手がけたオリジナル。手なじみがよく、心のこもった“お料理”をいただいている気分になります。
手羽先に炙りチャーシュー。絶品サイドメニューも見逃せません
こちらが店主の横田圭さん。実は修業されたのは大阪の料亭と割烹料理店だとか。味わい深いスープの理由にも納得です。ところで、なぜラーメンの道へ?「誰でも気軽に食べられるラーメンの世界に魅かれてしまって。実はそば打ちにおつまみの充実など、まだまだやってみたいことがあるんです!」とニンマリ笑顔で語ります。
横田さんが手がけるサイドメニューも絶品。麺にもトッピングされている自家製チャーシューは、ジューシーなもも肉と口の中でとろける炙りバラ肉の2種盛り。カラリと揚がった鶏のからあげはスパイスがよく染み込んでいて、昼間からビールがぐびっと進みそう!
ちなみに「river ramen」は、同じ路地にある人気割烹店「食堂おがわ」の姉妹店。オーナーの小川さんと横田さんは旧知の仲で、ジャンルは違えどおいしいものを探求する二人の気持ちは共鳴しているのです。
text:ヤマグチノリコ
photo:マツダナオキ
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