焼き上がるまでの30分も幸せ!絵本に出てきそうなふかふかパンケーキ
幼いころに読んだ絵本のラストに登場する、大きなフライパンで焼いたふかふかのカステラ。甘い卵の香りがふわ~っと漂って、みんなが笑顔になる幸せなひととき。そんな思い出が蘇るパンケーキがあると聞き、行ってみたのは「COMMA,COFFEE(コンマコーヒー)」です!
Summary
昭和の古き団地の一棟をリノベした、コミュニティ施設にある憩いのカフェ
「コンマコーヒー」があるのは、池袋から1時間弱ほどのところにある緑豊かな「ひばりが丘団地」。この敷地内にあるコミュニティ施設「ひばりテラス118」の一角に2015年にオープンしました。
「ひばりテラス118」の建物は周囲にある新しい団地と違って、どこか昭和レトロな趣。老朽化で建て直すことになった際、古いテラスハウス(2階建ての長屋のような住居)を1棟だけ残してリノベーション。それが「コンマコーヒー」が入っている「ひばりテラス118」です。
店内は吹き抜けになっていて、明るく開放的な空間。ナチュラルな木材のテーブルやソファがゆったりと並び、まるで友人宅のような雰囲気です。謝恩会や少年野球の打ち上げパーティにも利用され、“地域の憩いの場”としても愛されています。
そんな地元の人たちにワクワクしてもらおうと「コンマコーヒー」が考案したメニューが、今回お目当てのパンケーキ。注文してから焼き上がるまで30分かかるのですが、焼きたてパンケーキが登場する絵本を読みながら、待ち時間を楽しんでほしいというのがコンセプト。
焼き時間は30分!待つ時間も楽しい、ふかふかの「カステラパンケーキ」
こちらがお待ちかねの「カステラパンケーキ」(850円)です。フライパンからこぼれ落ちそうなほど膨らんでいて、最高においしそう!大きなバターが溶け始める前に、メイプルシロップをとろ~りかけていただきます。
この「カステラパンケーキ」、スフレみたいにシュワッと消える生地なのかと思いきや、まったく違いました。ふっかふかの生地はきめ細やか。意外にもむっちりと弾力があって食べごたえあり!中心は少し生カステラっぽい食感。
時間が経つと若干しぼんできますがふわふわ感はそのままに、熱々をキープ。甘さは控えめなので、メイプルシロップで調整しながら完食です。期待を裏切らないおいしさに大満足!
気になる作り方を教えてもらうと、材料は卵2個、牛乳、砂糖、小麦粉だけ。ベーキングパウダーも入っていません。ふわふわのポイントは卵白をしっかり泡立てることだそう。ちなみにオープンキッチンで作っているので、近くで作る様子を眺めることができますよ。
パフェやタルトも見逃せない!パティシエ自慢の手作りスイーツも注目
ほかにも「コンマコーヒー」で大人気なのが、季節のフルーツをたっぷり使ったパフェ。この日は甘みが最高峰といわれるメキシコマンゴーを使った「マンゴーパフェ」(1600円)がお目見えでした。日向夏のアイス、パインのグラニテ、クランベリージュレなど10層のアイテムが盛り込まれていて、めちゃくちゃ手間がかかっています!
パウンドケーキに季節のタルト、プリンやあんバターサンドなど、素朴な焼き菓子も大充実。すべてのスイーツはパティシエが朝早くから、キッチンで1つ1つ毎日手作りしています。
思わず「ひばりが丘団地」の近所に引っ越したくなるステキなカフェ「コンマコーヒー」。ぜひ行ってみてください!
Text:松本いく子
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。