レトロな港町・鞆の浦の町家カフェで、絵になる休憩タイムを
古い町並みが残り、数々のドラマや映画のロケ地になったことで知られる港町・鞆の浦。近年は、町家を活用したリノベーションカフェが増加しています。その先駆けである「鞆の浦 a cafe(とものうら あ かふぇ)」は、港を望む景観、落ち着いた空間、地元食材を生かしたメニューと、鞆の浦の魅力が詰まった名物カフェです。
鞆の浦のシンボルが目の前に立つ絶好のロケーション
鞆の浦へは、JR福山駅からバスに乗って約30分。古来より「潮待ちの港」として栄えた港町で、江戸時代の港湾施設や古い町家が当時の姿のままで残されています。船着場の先に立つ常夜燈は、江戸時代に建てられた鞆の浦のシンボルです。
「鞆の浦 a cafe」は、大定番の観光スポットである常夜燈のすぐそばで営業しています。鞆の浦らしいのどかな雰囲気のなかで休憩でき、港町散策の立ち寄りカフェとして観光客だけでなく地元の人にも親しまれています。
当時の造りが残る町家と港の景色を楽しむ
建物は漁師や潜水士が使っていた築160年の長屋をリノベーション。木の柱や土の漆喰の壁などは、当時のまま利用されています。木材のテーブルや椅子、白いソファ椅子などシンプルなデザインの家具を配置することで、落ち着きある大人の空間に再生されています。
格子や採光用の窓から日光が差し込んで、店内は自然な明るさ。細かな格子が作り出す光と影のコントラストを見ているうちに、気分がほっこり和みます。
天気の良い日は店先にテラス席が出ることも。目の前に広がる静かな海景色を堪能できる特等席です。テイクアウト用のメニューを購入して、雁木(がんぎ)とよばれる船着場の石段に座って過ごす人も多いそう。
手づくりメニューにも鞆の浦らしさがいっぱい
フードやスイーツ、ドリンクなども充実しています。なかでも地元で獲れた旬の魚介や野菜をふんだんに使用した、シーフードパスタが看板メニュー。12~14時なら前菜、バケット、ドリンクが付くパスタセット1620円がお得ですよ。
瀬戸内産のレモンを使用したドリンクも人気。暑い日にはレモンスカッシュ648円でサッパリと。レモン系のドリンクには、濃厚な味わいのパフェがぴったり。写真のクリームチーズパフェ864円をはじめ、抹茶&白玉、キャラメルチョコの3種から選べます。
ほかに、鞆の浦で古くから作られている薬味酒「保命酒」もラインナップ。もち米や麹米、焼酎で調合した原酒を、さまざまな薬味に漬け込むことで独特の甘みに仕上がる保命酒。ソーダ割648円なら、初めての人でも飲みやすいと好評です。
居心地のよい空間で、地場食材を生かしたオリジナルメニューが楽しめる「鞆の浦 a cafe」。鞆の浦のノスタルジックな雰囲気を満喫する、特別なカフェタイムを過ごしてください。
text:小倉山とーすと
photo:大島拓也
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