もっちり歯ごたえがクセになる!ベジタリアンな新食感「東京冷麺」とは
冷麺といえば盛岡冷麺が有名ですが、「冷麺ダイニングつるしこ」では“東京冷麺”なる新しい料理を提唱しています。独自製法のもっちり麺から、野菜たっぷりのヘルシーな味わいまで、工夫が凝らされた新しい冷麺の魅力に迫ります。
新スタイルの“冷麺日本代表”。野菜にこだわる理由は?
「冷麺ダイニングつるしこ」は、さまざまな味わいの冷麺が楽しめる冷麺専門店。この店では「日本独自の冷麺のおいしさを、多くの人に伝えたい」という想いから、さまざまな味わいを生み出しました。
盛岡冷麺の持つコシやあっさりとした味わいを残しながら、見た目に華やかな野菜をトッピング。スープにも野菜だしや豆乳などを使用し、もちろん化学調味料は不使用。ベジタリアンでも食べられる食材しか使っていないのが特徴です。チーズのトッピングも、入れていいかどうか必ず確認するそう。
世界から食材が集まる“東京”でさまざまな野菜を取り入れながら、盛岡冷麺の新しいスタイルを楽しんでもらいたい、その思いから東京冷麺と名付けられました。
自慢の麺は、北海道産のジャガイモと岩手県産の小麦粉を原料に、機械ではなく手作業で作った生麺です。弾力あるもっちりとした食感が特徴で、つるりとしたのど越しも魅力。
さらに、ミネラル豊富な岩手県・岩泉町の水を使ったスープが、麺や野菜のうま味を引き出します。麺を生産する工場が岩泉町にあるのも、水源が近いところにこだわったからだそう。
東京冷麺の看板メニュー「ベジタブルトマトバジル冷麺」
看板メニューのベジタブルトマトバジル冷麺1180円。彩り豊かなズッキーニ、トマト、バジルが目を楽しませてくれます。
おすすめの食べ方は、まずは豆乳ベースのスープをそのまま楽しむこと。うま味が飛ばないよう直火ではなく蒸気を介して熱する方法を用いたスープは、10時間以上かけて引き出した野菜のコクが決め手。野菜だけでダシをとっているとは思えないほどのうま味が詰まっています。
セミドライトマトを崩してスープに絡めれば、トマトの凝縮した酸味とコクがスープに溶け、まったく別の味に。
ベジタブルアボカド冷麺、ベジタブルカレー冷麺各1180円など、東京冷麺のラインナップは全部で5種類。サイドメニューとして、ブルスケッタやカオマンガイ風チキンなども揃っています。
真っ白なカウンター9席という小さなお店ですが、ビールやワイン、日本酒なども置いているので、仕事帰りに冷麺で一杯!というのもおすすめ。
二人三脚で日本の冷麺を世界へ
野菜の魅力を活かす調理法を専門的に学んだという店長の調子吉之さんと藤根啓一さんが、何十回も試行錯誤を繰り返した末に誕生した「東京冷麺」。日本の食材を活かした東京冷麺が、ジャパンフードとして世界に浸透していくことが2人の目標です。
「高級よりも一流を目指す」という2人の熱い思いがこもった冷たい冷麺を、ぜひ味わってみてください。
text/photo:宿木雪樹
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