谷根千エリアの代表的リノベカフェ、「HAGI CAFÉ」のハンドドリップでまったり時間
古民家や工場を改装したリノベーションカフェは、もはやジャンルのひとつとして定着しました。今回訪れたのは、谷根千エリアにあるリノベカフェ「HAGISO(はぎそう)」。築60年のアパートを改装してつくった、ギャラリーやサロンを併設するユニークなお店です。
藝大生たちのシェアハウスを改装した「最小文化複合施設」
JR日暮里駅で電車を降りて、谷中銀座を抜け、路地を曲がるとシックな黒い外観が見えてきます。ここは、築60年の木造アパートを改装してできた「HAGISO」。もともとは、近隣にある東京藝術大学の学生たちがアトリエ兼シェアハウスとして利用していた場所。2011年3月の東日本大震災後に、取り壊しの計画が持ち上がり、学生たちが別れを惜しんでグループ展「ハギエンナーレ2012」を開催したところ、予想外の盛況に。そこで、解体の計画が見直され、2013年3月に「最小文化複合施設」としてリニューアルオープンしたのだとか。
訪れたのは、1階部分にある「HAGI CAFÉ」。ハンドドリップの本格コーヒーや自家製ケーキが人気のお店です。
1杯ずつ豆から挽いてハンドドリップするこだわりのコーヒー
まずは、看板のコーヒー、「HAGISOオリジナルブレンド」(463円)が気になるところ。オーダーすると1杯ずつ豆から挽いてハンドドリップしてくれるこだわりようです。味は、酸味・苦味がほどよいバランスのやさしい仕上がり。
一緒にオーダーしたのは、こちらも看板メニューだという「ラム漬け無花果のチーズケーキ」(565円)。しっとり濃厚なチーズケーキに無花果のプチプチとした食感がアクセントになっていてクセになる味わい。絶妙な甘さは、HAGISOのコーヒーに合わせたのだとか。スイーツでは、パフェメニューも人気だそうです。
「HAGI CAFÉ」は、食事メニューも充実しています。SNSで人気なのは、「サバサンド」(787円)。表面をカリッと香ばしく焼き上げたサバムニエルと塩漬けしたレモン、マスタードソースがベストマッチ。ボリューム満点ですが、スルリと胃袋に収まってしまいました。
メニューには、国産クラフトビールの銘柄も!サバサンドに合わせてみるのもいいかも。ちなみに、写真のクラフトビール「KAGUA」のラベルは、HAGISOの代表、宮崎 晃吉さんが手がけたものなのだとか。
店内では、オリジナルのマグカップ(1500円)やHAGISOオリジナルブレンドコーヒー(100g 680円)なども購入できます。パッケージのセンスが光ります。
併設ギャラリーでは若手アーティストの個展を開催
併設のギャラリースペース「HAGI ART」では、若手アーティストの個展や「HAGISO」スタッフが企画した興味深い展示が毎月催されています。アート女子のツボにハマる独特の雰囲気です。
HAGISOの2階部分には、提携するゲストハウス「hanare」のレセプションがあり、外国人旅行者が頻繁に行き来しています。歴史、アート、グローバルな雰囲気が交錯するレトロで新しいスポット。どうせなら比較的混雑しない平日の午後に訪れて、ゆっくりとした時間を過ごしたい場所です。
Text:minimal
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
こちらのカフェは図書でも詳しく紹介しています。