夜のコース料理が1620円!仕掛けがいっぱいで話題のソイタリアンって?
“ソイタリアン”って知ってますか?それは、イタリアンのハイカロリーなイメージをくつがえす、ソイ(大豆)×イタリアンという新感覚でヘルシーな料理。横浜・野毛地区の飲み屋街にある、ソイタリアンの専門店「マルコ 102」に潜入。気になるその料理をご紹介します。
横浜随一の飲み屋街でなぜ“ソイタリアン”?
お店の場所は、個性的な飲み屋さんが軒を連ねる野毛エリア。都橋交差点近く、真実の口のオブジェが目印です。
かつてここで14年間営業していた「La casa di MARCO(ラ カーサ ディ マルコ)」は、世界パスタコンクール優勝など数々の受賞歴を持つマルコ・パオロ・モリナーリ氏が営むイタリアンレストランでした。
時流がヘルシー志向になったこと、野毛の街ではしご酒を楽しむ若い人が増えたことから、大豆や豆腐、豆乳、湯葉を使った、リーズナブルなイタリアンにリニューアルすることに。マルコ氏プロデュースのもと、ソイタリアンのシェフとして淺賀泰三氏を迎え、2017年10月にリニューアルオープンしたのが「マルコ 102 桜木町店」。102はオープン日の10月2日と、“豆腐”にちなんだ店名なんだとか。
見て楽しい、食べて驚く3品のコースを実食!
料理はアラカルトでも注文できますが、おすすめは前菜・パスタ・メインがそれぞれ1品ずつ選べる「ソイタリアン満喫コース」(1620円、ディナータイム限定)です。写真は前菜の「海老と豆腐のブランマンジェ 濃厚ウニ風味」。
ウニのエキスを混ぜたブランマンジェはプリンのようになめらかで、中からは豆乳入りマヨネーズソースがとろ~り。見た目も味も手の込んだオードブルからスタートし、次なる料理に期待が膨らみます。
こちらは、選べる前菜の1品「鴨の瞬間スモーク サラダ仕立て」。煙が充満したガラス蓋を目の前で開けると、スモークのいい香りがふわり。視覚でも嗅覚でも楽しめる演出に歓声が上がります。しっかりと燻された鴨と豆乳クリームチーズソースの相性も抜群。
前菜の次はパスタが登場。「マルコのニョッキ 豆腐ゴルゴンゾーラソース」は、豆腐がベースとは思えないくらいソースが濃厚で、赤ワインが飲みたくなる逸品。もっちりとしたニョッキの上には、ふわふわのカプチーノの泡がトッピングされています。
「生湯葉と大豆ミートソースのラザニア」は小ぶりのココットで提供。パスタ生地の代わりに湯葉を使い、ひき肉には大豆ミートをブレンド。とろりとした湯葉とミートソースの層がからみあい、違和感ゼロで、あっという間に完食してしまいました。
他にもパスタは「アサリとからすみの白ワイン風味 レジネッテ」や「豆腐ジェノベーゼのスパゲッティー」も選べます。
ラストはメイン料理の「大豆ミートと牛ひき肉の自家製手ごねハンバーグ」。パティは牛ひき肉:大豆ミートの割合が7:3で、つなぎのパン粉は不使用なので、低カロリー。とはいえ、しっかりと肉感があり、濃厚なデミグラスソースや中央の豆乳クリームチーズとあいまって食べ応えは十分です。付け合わせにはマッシュポテトに見立てたおからが添えてあります。
ほかにメインは「湯葉で包んだ真鯛のソテー」など、魚料理もご用意。
ソイタリアン専門店ならではのデザートも
コースを堪能したら、食後のデザートはいかが?豆乳クリームチーズにほろ苦いエスプレッソがアクセントになったソイティラミスや、食感を残したリンゴとカスタードの甘み、豆乳クリームチーズの酸味がマッチしたアップルパイなどがいただけます。
視覚で、嗅覚で、味覚で楽しめる3品コースが1620円とコスパ抜群のソイタリアン。軽い味わいなのに満足感があって、野毛のはしご酒の1軒にもぴったりです。
text:伊藤あゆ
photo:浦田真行
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