飲むだけじゃない!西鎌倉で見つけた日本茶専門店で楽しむお茶天国
湘南モノレール西鎌倉駅からすぐの「鎌倉倶楽部 茶寮」は、2017年秋にオープンした日本茶専門店。お茶のアドバイザーでもある店主が全国から厳選した約20種類のお茶が味わえます。“もっと身近に日本茶を楽しんでもらいたい”という想いがふんだんに詰まったお茶の世界へ!
お茶の専門家が淹れてくれる贅沢な一煎
暖簾をくぐるとまず目飛び込んでくるのは、茶寮の顔でもあるイチョウの一枚板で造られたL字形カウンター。お茶を通じて“人と人がつながる交流の場になれば…”との思いから、あえてお客同士の顔が見えるカウンタースタイルを取り入れたそう。
はかりの上に一円玉が6枚…。目の前で繰り広げられる不思議な光景に、これから何が行われるのかと目は釘付けに。実はこれ、急須に入れる茶葉の量を計測しているところなんです。1枚1gの一円玉が6枚で「6g分の茶葉」というわけ。
測り終えたら、お茶を淹れる前に茶葉をこうして目の前に出してくれるんです。茶葉の香りをかいだり、ちょこっと摘まんで葉っぱを食べてみたり、形を観察したり…。多方向からお茶の楽しみ方を解説してくれます。
「鎌倉倶楽部 茶寮」のお茶のラインナップは、煎茶10種に高級煎茶が8種。そのほか抹茶2種に玉露など。品種や味、色などから好みのお茶を選びます。
今回は、鮮やかな緑の「牧之原(品種:やぶきた)」をチョイス。口中に広がるまろやかさと茶葉の旨みがとても美味でした。
「鎌倉倶楽部 茶寮」では、ひとつのお茶で3煎目までおすすめしているそうで、2煎目からはお湯を自分で急須に淹れて味わいます。
こだわりいっぱいのお茶請けも日本茶専門店ならでは
茶寮に来たらお茶請けも気になるところ。「鎌倉倶楽部 茶寮」の茶菓子は、ほかとはひと味違います。注目は、約10種類の本日の茶菓子から選ぶ「二十四節気セット」です。日本の伝統菓子をはじめ、季節を取り入れた手づくり菓子などどれもこだわりの味ばかり。
「二十四節気セット」の中には、木のエッセンスが入ったちょっと変わったフレーバーチョコレートもありました。向かって左がヒノキ、右はクスノキ科の落葉低木・クロモジ。口に入れるとふわ~っと広がる木の香りが楽しめますよ。
チョコレートに添えられているのは、コナラとタムシバで燻したスモークチーズ。チョコとチーズのハーモニー、最高です!
気に入った「茶葉」は自宅でも楽しめます!
カウンター横には、お茶にちなんだセレクトコーナーが。お品書きにあるお茶はここで販売もしているので、気になるお茶があれば自宅でも楽しめます!
お茶の葉が入ったアクセサリーやボタンもありました。よく見ると洋服のボタンが“お茶っ葉”というのもオシャレかも!
茶寮の最寄り駅は湘南モノレールの西鎌倉駅。駅舎を出て県道304号線沿いに歩くと2分ほどで到着です。入口では、可愛らしいメダカも出迎えてくれますよ。
急須で味わうお茶だけでなく、抹茶ビールやハチミツ漬けにした茶葉をソーダで割った煎茶スカッシュなど、お茶の魅力がさまざまなバリエーションで楽しめるメニューも充実しています。気取らずにゆるりと。無限大に広がるお茶ワールドで、ぜひお茶三昧を楽しんでみてください。
text:清沢奈央
photo:櫻井めぐみ
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。