刺激的なプチクルーズ、世界遺産「軍艦島」上陸ツアーへ!
長崎ベイエリアからツアーでしか行くことができない世界遺産「軍艦島(ぐんかんじま)」。正式名称は端島(はしま)といいます。かつての炭鉱の島で、無人島になってからは、年を重ねるごとに風化していき、その圧倒的なスケールと昔の建物群が醸し出す独特の雰囲気で、数々の映画のロケ地にもなっています。
さあ、乗船開始。船上からの景色も楽しんで
軍艦島へは長崎市内の船会社が運航する上陸ツアーに参加することでのみ上陸できます。長崎港からクルーズ船で約40分、風がある日は波を頭からかぶることもあるとか。船上から眺める長崎市内見物も楽しみのひとつです。
軍艦島が見えてきた瞬間、船からは歓声が!
いよいよ軍艦島が目の前に。島に近付くにつれ、朽ち果てた巨大なコンクリート群が目の前に迫ってくるようで、興奮度はすでにMAXです。
いよいよ上陸。軍艦島の歴史にウルっとくる場面も
上陸したら、ガイドさんの案内で順路に沿って見学。第1広場にある「命の階段」と呼ばれていた海底炭鉱へ下る入り口。海中の奥深くの炭鉱で危険を顧みず働いていた炭鉱マン、時には事故で命を落とすこともあったとか。ガイドさんが語る当時の話に、涙ぐむ参加者もいます。
第2広場には三菱の職員館など、島の中枢の役割を果たした建物が見られます。端島の4つの竪坑(たてこう)のうち、第二坑口のみと、第3竪坑惓座(まきざ)のレンガ壁が一部残っています。
第3広場には鉄筋構造のアパート群など、人々の暮らしを知る生活エリアを見学できます。30号棟アパートは日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造アパート。130~145戸もの部屋があり、間取りはすべて6畳と竈の1K(Kは竈の意味)だったのだとか。
青い海と廃墟が織りなす絶景
今でもどこか力強さを感じる廃墟の、その独特な景色は映画「進撃の巨人」のロケ地になったことでも知られています。
軍艦島の大きさは周囲約1.2km。最盛期には5000人以上の人が暮らし、日本のエネルギーを支えていました。そんな日本の近代文化を支えた島のエネルギーと歴史を感じに出かけてみませんか。
※ 軍艦島へ上陸するには各船会社が運航している軍艦島上陸ツアーに参加する必要があります。ただし、天候等により上陸できない場合があるので、乗船に関する予約・お問い合わせ等は、各船会社までお問い合わせください。
【軍艦島上陸ツアーがある船会社】
・やまさ海運Tel.095-822-5002
http://www.yamasa-kaiun.net
・軍艦島コンシェルジュTel.095-895-9300
https://www.gunkanjima-concierge.com
・軍艦島クルーズTel.095-827-2470
http://www.gunkanjima-cruise.jp
・シーマン商会Tel.095-818-1105
http://www.gunkanjima-tour.jp
text・photo:河村規子
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