超絶人気のモチモチうどん。セルフスタイルで「My UDON」を作ろう
讃岐うどんの本場・香川県には、自分でだしを注いだり薬味をかけたりする“セルフ”のうどん店が多数あります。「どこまでセルフなの?」「ワクワクするけどちょっぴり不安…」なんて声にお答えするため、超有名な人気店「なかむら」でセルフの手順をレクチャーします。
セルフうどんの聖地「なかむら」ってどんな店?
丸亀市で40年以上営むうどん店・なかむらは、セルフスタイルの代表格。「かつて客が店の裏の畑からネギを採ってきて、うどんの薬味にしていた」というエピソードで有名です。伝説的な店でセルフを体験しようと、現在も全国から多くの客が訪れています。
のれんが掛かった入口からセルフスペースに入店。なかむらのセルフスペースは、麺を打ったり茹でたりする調理場と一体になっているため、麺を作る様子が間近で見られることも。厨房にお邪魔するという、本場のうどん店ならではの臨場感を体感できます。
麺を受け取って、「テボ」での温めにチャレンジ
まずは近くにいる店員さんに「うどんの種類」と「麺の量(小or大など)」を注文します。「かけうどん、小!」とシンプルに伝えるだけでOK。器と麺を受け取りましょう。セルフをひと通り体験するなら、定番のかけうどんにするのがおすすめですよ。
温かいかけうどんの場合は、自分で麺を温めます。「テボ」と呼ばれる持ち手の付いた小さなザルに麺を入れ、湯が沸き立っている大釜の中にドボン!5秒ほど浸したらしっかり湯を切って、器に戻します。温めすぎると麺がのびてしまうので要注意!
トッピングの天ぷらや薬味はお好みで
うどんのトッピングは天ぷらが定番。ゲソ天にちくわ、野菜のかき揚げなど、好みに合わせて選びましょう。昼過ぎだと売り切れていることもあるので、早めに訪れるのがベター。おでんやおにぎりといったサイドメニューを置いている店も多いです。
刻みネギやおろしショウガなどの薬味も用意されています。無料だからといってかけすぎると、主役である麺やだしの味が分かりにくくなってしまいます。薬味は食事スペースにも置いてあるので、最初は少なめにして後から加えるようにしましょう。
仕上げにだしを注いで、いただきます!
会計を済ませたら、セルフスペースの外へ。出口のすぐ近くにだしが入ったタンクが置いてあるので、熱いor冷たいを選んで注ぎましょう。しょうゆうどん用の醤油やぶっかけうどん用の濃いめのだしをかける場合は、少量でOKです。
後は席に着いて、麺がのびないうちにいただきましょう。やや細めでモチッと軟らかなコシをもつなかむらの麺は、通称“女麺”と呼ばれ、地元のファンも多数。ウルメ節やサバ節が利いたかけだしも、雑味のない澄んだ味わいだと評判です。
店先にあるのどかなテラス席のほか、室内でもゆっくり食べられます。「1杯じゃ足りない!」という人は、もう一度セルフスペースで注文を。茹でたてアツアツの麺に生玉子を絡めていただく、釜玉うどん小270円もおすすめです。
セルフの手順は店によって若干異なります。困った時は前に並んでいる人のマネをしたり、店員さんに聞いてみましょう。また、麺が売切れ次第閉店する店も多いので、「本命店はなるべく午前中のうちに行く」が鉄則ですよ!
text:小倉山とーすと
photo:竹田俊吾
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