味噌蔵のなかで中国料理!? 点心師が作る絶品1000円ランチがコスパ最高!
地元の人々に愛される、京都・三条会商店街の中国料理店「魏飯夷堂 三条店(ぎはんえびすどう さんじょうてん)」。古い味噌蔵を改装した店は雰囲気がよく、なんといっても本場上海の料理人が創意工夫を凝らして作る料理が最高!と、リピーターや、口コミで訪れる人たちの列が絶えない人気店です。
場所、ここであってる?店の看板には「本田味噌」
商店街のアーケードを歩くと、古くて大きな「味噌」の看板と赤い提灯。店の脇にさりげなく「魏飯夷堂(ぎはんえびすどう)」の屋号が掲げられています。
ここが、噂の中国料理店です。京都には古い町家をリノベーションした店舗で営む料理店が多いですが、昔の店の看板まで残してあるのは珍しいですね。
味噌蔵を改装した、味のある店内
看板にある「本田味噌」は、京都市上京区室町で190年以上続く味噌の老舗。昔はこの場所に蔵があり、味噌を作っていたそうです。
中に入り天井を見上げると、太い梁と三角屋根の明かり取り窓が見えます。味噌作りが行われていたことを彷彿させる天井の高さが印象的。
店内を見渡すと、古い土人形や中国のモチーフ、中国名のメニューなどが飾られていて、日本と中国が混じり合った不思議な雰囲気です。
おいしそうなメニューがいろいろ!夜に来たら何を食べようかとワクワクします。窓越しから調理する様子を覗き見できます。
3年ものから10年ものまで、紹興酒もスタンバイ。グラス500円〜で、ロック・ストレート・熱燗から飲み方を選べます。
満足感がハンパない、小籠包付き1000円ランチ
「魏飯夷堂」のランチは、週替わり2種類、特製2種類、定番人気4種類の計8種類。今回は定番人気ランチから、特にオススメの「エビと玉子のチリソース煮」(800円)をチョイス。プラス200円で、上海小籠包2個と杏仁豆腐を付けることができます。
独創的なエビチリは、細麺の揚げ麺にとろ~りと餡掛けが。細麺のカリカリとした食感、専用のスープで溶いて炒めた軟らかい玉子、ぷりっぷりのエビがそれぞれの個性を気持ちよく主張し、口のなかに奥深いうまみが広がります。
こちらはエビチリに入れる玉子を炒めている様子。手慣れた様子で中華鍋をふるいます。エビチリの下に揚げ麺を敷くのも、エビチリの餡に炒めた玉子を混ぜるのも料理長のアイデア。
せいろの蓋をあけると湯気とともに現れる小籠包は、黒酢をつけた生姜と一緒にひと口でぱくり。箸でつつくとじゅわーとあふれ出る肉汁。黒酢のコクと、ピリッとした生姜がアクセントになって最高に美味!これだけの内容を1000円で味わえるとは、幸せすぎます。
店の人がこっそり教えてくれたのですが、平日に行くとセットの白ごはんを中華粥に変更するサービスもあって、人気なのだとか。
一度食べたらまた行きたくなる、忘れられない味とコストパフォーマンスの高さの「魏飯夷堂」。リピート確実です!
Text:小西尋子
photo:オカモトアユミ
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