銀座を魅了した伝説の喫茶店「カフェ・ユーロップ」のスイーツで気分はモダンガール
およそ100年前、銀座で一世を風靡した「カフェ・ユーロップ」。銀座一コーヒーがおいしい店として人気を誇った伝説の喫茶店が昨年「GINZA SIX(ギンザ シックス)」に復活しました。現在はスイーツの販売を中心としている「カフェ・ユーロップ」の商品パッケージが、レトロでとってもかわいいとSNSでも話題なんです!
Summary
スイーツショップ「カフェ・ユーロップ」で感じる大正ロマン
日本文化と西洋文化が混ざり、近代化が一気に進んだ大正時代。この激動の時代に、現在の銀座・すずらん通り沿いにオープンしたのが「カフェ・ユーロップ」です。当時は「コーヒーが銀座一旨いハイカラなお店」として人々から愛されていたそう。
人気の理由は、製菓担当だったドイツ出身のカール・ユーハイム氏による指導にありました。お店で出すコーヒーの味は彼が毎朝厳しくチェックし、場合によっては淹れていたコーヒーをすべて捨てさせてしまうこともあったのだとか。
また、日本で初めてバウムクーヘンを焼いたのもカール・ユーハイム氏でした。彼の作るスイーツは日本人の味覚に合うよう工夫されており、多くのファンを生むこととなったのです。
しかし「カフェ・ユーロップ」は、1923年の関東大震災により休業に追い込まれてしまいます。惜しまれつつ閉店してからおよそ100年。時代を超え、「カフェ・ユーロップ」がGINZA SIXに復活したのです!
豊かなコーヒーの香りにうっとり…こだわりのバウムクーヘンは必食!
さて、そんな「カフェ・ユーロップ」の定番商品がこちら!コーヒー豆が練りこまれたバウムクーヘンを、同じくコーヒー豆が入ったチョコレートでコーティングした「コーヒーバウムクーヘン」(1620円)です。
コーヒーとバウムクーヘンに力を入れていた100年前の「カフェ・ユーロップ」の思いを汲んだ、こだわりの詰まった1品です。
また、使用している油脂は低水分バターのみで攪拌している生クリームなので、風味がしっかり立っています。しっとりとした口当たりが特徴です。
さらに、熱を加えてもコーヒーの香りが飛んでしまわないよう開発された、オリジナルの製法が採用されているのだとか。コーヒーの生豆を約7割焙煎した状態でバウムクーヘンに混ぜ込み、専用のオーブンで一緒に焼き上げることで、豆の風味がしっかり生きるのです。
口に運ぶと、バターの濃厚な甘みが感じられるしっとりとした生地から、本格的なコーヒーの豊かな香りが口いっぱいに広がります。香り高いコーヒーのアロマにうっとり!甘みと香りに癒されます。
バウムクーヘンが入っていた缶は防湿性が高く作られているので、コーヒーキャニスターとしても使うことができるそう!コーヒー好きな方への贈り物としてもぴったりな1品ですね。
キュートなビジュアルにきゅん!おやつや手土産にぴったりなスイーツたち
ケーキやゼリーも販売している「カフェ・ユーロップ」には、小さなイートインスペースも用意されています。ここでぜひ味わってほしいのが、スポンジ生地でバタークリームをくるみ、それをさらにチョコレートで巻いた「銀座ロール」(389円)です。
味は珈琲とバニラの2種類。うすーいチョコレートで包まれたスポンジと、なめらかなバタークリームの甘みは絶品!常温での持ち歩きが可能なのもうれしいポイントです。
スイーツのおいしさを引きだすようにブレンドされた、こだわりのコーヒーもぜひ一緒に楽しみましょう。しっかりと研修を受けたスタッフのみが店頭でコーヒーを淹れることができるのだとか。喫茶店時代の「カフェ・ユーロップ」を思わせる、コーヒーに対する真摯な姿勢が感じられますね。
最後に、手土産やちょっとしたおやつにぴったりな「チェリーサンド」(5個で1080円)をご紹介!こちらはキルシュワッサー(さくらんぼのお酒)をブレンドしたなめらかなバタークリームにチェリーのキルシュ漬けを加え、しっとりとしたビスケットでサンドしています。
噛むと口の中にバタークリームのほのかな甘みを感じ、さらに、ふわりと舌の上で洋酒が香り…まさに大人の味わいです。
箱や小分けのパッケージがレトロでかわいいのも魅力的!見た目も味も100点満点なので、手土産として持っていけばセンスの良さを褒められちゃうかも。
100年前、銀座を行き交う文化人やモダンガールたちの心を掴んだ「カフェ・ユーロップ」。コーヒーやスイーツに心と力を尽くした当時のスタッフの思いは、レトロでキュートなお菓子となって蘇っています。その味とかわいさを、現代のモダンガールたる「るるぶ&more.」読者の皆さんも堪能してみてくださいね。
Text: 中村佑衣(エフェクト)
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