小さなあんみつ屋が、谷根千で人気上昇中。その理由は秘伝のあんこ!?

小さなあんみつ屋が、谷根千で人気上昇中。その理由は秘伝のあんこ!?

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観光地としても人気の高い谷根千エリア。人情味あふれる古きよき面影を残す下町に、スタイリッシュな甘味処がオープンしました。人気を集める理由は「新しさ」だけではないようです。

Summary

見た目もキュートなカスタマイズ和スイーツ

谷根千の商店街から駅へと続く「夕焼けだんだん」を上ってすぐの場所、2017年にオープンした「谷中茶寮 アンとミツ 1949」。雑誌やインスタグラムで話題を呼び、有名店となりつつあります。

人気NO.1商品の「クリームアンミツ」(850円)は正方形のプレートで提供されます。2色の寒天とともに、白玉や餡、アイスクリーム、黒蜜がバランスよく配され、ハート型のピンクのモナカと粉砂糖で描かれた店名がなんともキュート!

好みによって味を調整できるのもうれしいポイント。まずは、ぷるんぷるんの寒天にそっと黒蜜を投入。その濃厚な甘みとのどごしを堪能したら、ちょっとずつ味を追加していきます。なかでも特筆すべきはその餡!ふっくらと炊かれた上品な甘さは、寒天はもちろん、まろやかなアイスにもピッタリです。

世代を超えて受け継がれる伝統の味

オープンして1年も経たない「アンとミツ」ですが、原点は70年近く前。店長・堤さんのお祖父さまが1949年に創業した甘味店「梅月」にあります。体調不良によって閉店してしまったという梅月の味を「このまま途絶えさせたくない」と、装いも新たに挑戦したといいます。

毎日お店の大鍋で小豆を炊き、時間をかけて「祖父の味」を再現しているという伝統の餡。その奥深くコクのある味は、おしるこ(800円)やラテ(500円)などでも楽しめます。

伝統とフレッシュな感性が融合する新しい形

オススメメニューや商品のこだわりについて、細やかに説明してくれるのは、若い従業員さん。決して慣れている雰囲気ではない、動作や言葉遣い一つひとつが丁寧な姿がなんとも新鮮です。それもそのはず、働いているのは学生を中心にしたスタッフさんだそう。

オープンにあたって、当時大学生だった堤さんが友人に声をかけスタート。知り合いのツテを辿ってデザイナーにお願いしたり、商品を開発したり、まだ本格的な社会経験のない中、模索して築き上げたといいます。壁のディスプレイはスタッフによる手作りです。

スタッフや業者など「運がよく恵まれた」と話す堤さん。Wi-Fiを完備したモダンで心地よい空間、写真映えするメニューなどは、若い感性ならでは。「あんこラテ」など、ドリンクメニューのミルクが無料で豆乳に変更できるのもうれしいポイントですね。

古くから続く商店が多い下町で、伝統を守りながらも挑戦を続ける若きパワー。その発信力から目が離せません。

Text:さとうよしみ

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

こちらのカフェは図書でも詳しく紹介しています。

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