京都の名勝「無鄰菴」の非公開文化財を初公開!2018年秋の11日間限定

京都の名勝「無鄰菴」の非公開文化財を初公開!2018年秋の11日間限定

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古都千年の歴史の魅力を「文化財」を通して広く知ってもらうために「京都非公開文化財特別公開」が、春と秋に実施されているのをご存知ですか。通常は非公開の貴重な文化財を期間限定で一般に公開するもの。54回目となる今秋公開されるのは、京都市および八幡市の18カ所。なかでも京都市左京区にある「無鄰菴(むりんあん)」では、2018年11月1日(木)~11日(日)の11日間に限り、明治天皇ゆかりの品が初公開されます。

Summary

国の名勝にも指定されている七代目小川治兵衛作庭の庭を散策

「無鄰菴」は、陸軍軍人で政治家の山縣有朋(やまがたありとも)が明治27(1894)年~29(1896)年にかけて造営させた京都の別荘。庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されています。こだわりの庭園は、有朋自らが設計、監督し、造園家、七代目小川治兵衛が作庭したものです。

庭園は、園路を歩き進むことで見えていなかった物が次々と現れて景色が展開していく構成。園路に敷かれた伽藍石がみどころの「視点場」へと視線を自然に誘導してくれます。また、琵琶湖疏水の水を引き込んだ軽快な流れの中に、「瀬落ち」と呼ばれる様々な落差が仕掛けられていて、水がたてる音を聞くのも楽しみの一つ。

東山の山々を借景にし、琵琶湖疏水を組み入れた近代日本庭園は、隠れた紅葉の名所でもあり、特別公開時には非公開文化財とともに紅葉した庭の散策も楽しめます。母屋の座敷からは美しい「額縁庭園」の写真を撮ることもできますよ!

花鳥文様の格天井や狩野派の描いた壁の残る洋館を内覧

歴史好きならば、必ず見ておきたいのが、無鄰菴庭園の洋館2階。1903(明治36)年4月21日に伊藤博文、小村壽太郎、桂太郎、そして無鄰菴の施主山縣有朋の4名が集結した場所です。のちに「無鄰菴会議」とも呼ばれる歴史的な会合で、日露戦争直前の日本の外交の行方について話し合われました。

特別公開では、明治天皇御製の宝物を展示

特別公開では、明治天皇御製「拝領夏橙製煙草入れ」や「銅製橙鶯置物箱」などの秘蔵品が展示されます。「拝領夏橙製煙草入れ」は明治天皇が自ら作成した煙草入れで、明治時代に第3代内閣総理大臣になった山縣有朋に下賜した逸品です。いずれも初公開のこの機会に見ておきたいですね。


今秋は、歴史と文化と紅葉をひとところで体験できる秋の無鄰菴に出かけてみませんか?

■第54回京都非公開文化財特別公開「無鄰菴」
開催期間:2018年11月1日(木)~11月11日(日)
開催場所:無鄰菴(京都市左京区南禅寺草川町31)
交通:京都市営地下鉄東西線蹴上駅から徒歩約7分
会場時間:7時30分~17時(11月の開場時間)
拝観料:800円(特別公開拝観料)
電話:075-771-3909

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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