看板犬がお出迎え!かき氷の名店で味わう、ふわっふわの“きな粉の山”
名古屋市中区の「東別院」からほど近い場所にある甘味処「柴ふく」。夏は開店前から行列ができるかき氷の人気店です。しかし、お客さんを魅了しているのはかき氷だけじゃありません。店の看板犬“くーちゃん”こと「くるみちゃん」に会うため、遠方から多くの人がはるばる訪れています。人懐っこくて 愛嬌たっぷりのくーちゃんにみんなメロメロ。
古民家の甘味処で看板犬がお出迎え。仕草に胸キュン!
築120余年の古民家で印鑑屋を営んでいるご夫婦が、店の周囲に喫茶店などがなく、かき氷を食べて涼める場所を作りたいと始めた甘味処「柴ふく」。店の名前は当時から飼っていた柴犬・くーちゃんの「柴」と、縁起の良い「ふく(福)」を掛け合わせて命名したそうです。
かき氷とくーちゃんの相乗効果でお店は瞬く間に人気に。「週末は店先に1~2時間の行列ができるので、熱中症対策をしてきてくださいね」と、奥さま。数に限りがありますが、並んでいる人を気遣って日傘も用意してくれています。
雑誌やテレビに出演するなど、大人気のくーちゃん。天気のいい日には、店舗向かって右手の印鑑屋の前でお客さんを出迎えています(暑い日や雨の日は室内にいることも)。
人懐っこく、近づくと背中を向けて目の前にちょこんと座り、こちらをジーッと見つめてくるではありませんか。奥さまいわく、たまに「なでて~♪」とお客さんに背中を向けて座ることがあるそう。
名物のかき氷は柴犬・くーちゃんがモチーフ⁉
「柴ふく」はきな粉がてんこ盛りのかき氷で有名です。一番人気は「黒柴金時ミルク」(890円)で、これでもかというほどたっぷりの国産きな粉と、沖縄県産の黒蜜、ミルク、小豆がトッピングされています。これだけでも十分なボリュームですが、プラス70円できな粉を追加注文する人も多いのだとか。香りが良く、甘すぎないため、たっぷりかけても最後まで飽きることなく味わえると大好評なんです。
ちなみに、このインパクト抜群のかき氷は、柴犬のくーちゃんが背中を向けて座った姿からインスピレーションを受けて作ったのだそう。たしかに、きな粉の茶色とずんぐりとしたかき氷のフォルムがどことなく似ているような…。
きな粉を使ったメニューのほかにも、10種類以上のかき氷をラインナップ。老舗の問屋から仕入れた氷を薄く削っているため、どれも口当たりなめらかで、ふわっふわ。愛知県西尾市の南山園から仕入れた、濃厚でほろ苦い抹茶を贅沢に使用した「宇治金時」(760 円)もおすすめです。マンゴーやイチゴを使った夏限定のフルーツかき氷も見逃せません。
アンティークな雑貨や骨董品にも注目を
店内を見渡すと、年代物のカメラやアンティークの時計などがたくさん。実はご主人、古物商の免許を所有するほどの骨董品マニア。店内のいたるところにコレクションを展示しています。
これは昭和時代から使われている自動式壁掛型電話機。回線が繋がっている電話機と連動させてあるため、チリリリンと呼び出し音が鳴るようになっています。現役なので電話をかけることもできますよ。
昭和時代に使われていた手回しのかき氷機や、アンティークガラスで作られた氷のすだれなども古民家の雰囲気にぴったり。レトロな空気が漂う店内で かき氷を頬張る、“ニッポンの夏“を味わうことができますよ。
今週末は「柴ふく」のふわっふわかき氷に涼を、看板犬・くーちゃんに癒しを求めて、お出かけしてみては。
Text:亀山夏希
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