長崎・出島の眺め+おいしいタルトの隠れ家風リノベカフェ
江戸時代、日本で唯一、西洋との交易が行われていた長崎の出島。その歴史ゆかしい洋館などを眺めながら、ゆっくり過ごせる「cafeわかば堂」。目の前には緑豊かな出島の木(幕末にジャカルタから移植)が、やさしく見守るように佇んでいます。
古いビルの一室をリノベーションした隠れ家的カフェ
この店の本店は東京・足立区千住の路地裏にあります。古民家をリノベーションして造られた本店は、落ち着いた雰囲気の大人っぽいカフェ。長崎出身のオーナーシマカワコウヂさんが、地元にも同じ雰囲気のお店を造りたいと、長崎の出島にオープンさせました。
ミュージシャンのオーナーのこだわりとセンスが光る
オーナーのシマカワコウヂさんはミュージシャンとしても活動していて、店内にはセンスのいい音楽が流れています。夜のディナー&バータイムには、アンティークの照明と窓の外に広がる出島のライトアップで、さらに優雅な空間に。
店内は、大きな窓のあるカウンターとテーブル席。さりげなく飾られたアンティークの置き物や、デザインの異なる照明が素敵で、いつまででもいられそうなほど居心地のいい空間を作り出しています。
エキゾチックな風景と旬のフルーツを使ったデザート
窓越しに見えるのが出島の洋館です。お昼時のランチ&カフェタイムには、窓から暖かい日射しが降り注ぎ心地よい時間を演出してくれています。
幕末にジャカルタから移植された通称「出島の木」は、長崎県指定の天然記念物。学名をアガチスハルマと言い、日本では唯一ここにあるだけ貴重なものです。洋館を眺めつつ、出島の木と語り合える席が、この店の特等席です。
ケーキ(単品500円、ドリンクとセット850円)は、旬のフルーツを使ったタルトで、写真は女性に人気のイチジクのタルト。ランチタイムは動物性食品不使用のスパイシーベジカレーセット950円(夜は単品1000円)がおすすめ。夜はカルパッチョやアヒージョ、ピザなど多彩なメニューが揃っています。アルコール類も充実しているので、5〜6人くらいの女子会にぴったりです。
小ぢんまりしたお店ですが、その分お店の方の目が行き届くので気持ちのいい時間が過ごせます。
出島を眺めながら過ごす長崎時間を、ゆっくり楽しんでください。
◼︎Caféわかば堂 長崎出島店
住所:長崎県長崎市出島町10-3 2F
TEL:095-895-8217
営業時間:ランチ11~15時、ディナー18時~21時30分(金・土曜、祝日前は~22時30分、日曜・祝日は~20時30分)、ティータイム15~17時は日曜・祝日のみ
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
text・photo:河村規子
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