レトロモダンな空間で愛媛フルーツを。漱石ゆかりの「愛松亭」が気になる
夏目漱石の小説「坊っちやん」の舞台としても有名な文学の街・松山。2017年10月にオープンした「漱石珈琲店 愛松亭」は、漱石ゆかりのスポットに立つ喫茶店です。ここで味わえる愛媛フルーツをたっぷり使ったスイーツが、今話題。あなたも大正時代をイメージした趣ある空間で、ジューシーな愛媛フルーツを堪能してみませんか?
夏目漱石が慣れ親しんだ愛松亭とは?
夏目漱石は明治28年(1895年)に愛媛県尋常中学校の英語教師として赴任してきました。赴任当初に下宿していた小料理屋が「愛松亭」です。漱石は愛松亭からの眺めが気に入っていたそうで、親友であった正岡子規に「眺望絶佳の別天地」だと自慢したほどです。
かつてこの場所にあった愛松亭にちなみ、「漱石珈琲店 愛松亭」は建てられました。店内は漱石の写真や全集が飾られた、文学好きにはたまらない空間です。全集は実際に手に取って読むこともできますよ。
店の目の前には愛松亭の跡碑があります。また、すぐ近くに当時漱石が愛飲していた井戸もあります。お茶をたてたり、顔を洗ったりするのに使っていたそうです。歴史を感じますね!もちろん、文学を知らなくても楽しめる魅力も充分にあります。
旬のフルーツ満載のおすすめスイーツ2選
漱石珈琲店 愛松亭のイチオシは、旬の愛媛産フルーツをふんだんに使ったスイーツです。
一つ目は、「愛媛のフルーツパンケーキ」800円。甘さ控えめ生地のパンケーキに、濃厚なバニラアイスと生クリームが載った一品。愛媛県産の柑橘をはじめ、キウイ・ブルーベリー・桃など、ジューシーなフルーツがたっぷり載っていて豪華!
二つ目は、「愛媛のフルーツパフェ」850円。ボリューム満点のパフェなので、シェアして食べるのもいいかも!いずれのメニューもフルーツの種類は季節によって変わるので、その時の旬を楽しんでくださいね。
スイーツと一緒に味わいたいのが、漱石コーヒー500円。注文後に一杯ずつサイフォンで入れるので、香り豊か。深みのある味わいで、フルーツの甘みを引き立ててくれます。注文時にリクエストすれば、砥部焼のカップで出してくれますよ。
コーヒーのお供にもおすすめなのが、松山の名菓・坊っちゃん団子150円。小豆、卵、抹茶の天然素材で色づけされた餡がカラフルでかわいいお団子なんです。
「萬翠荘」を望むテラス席もGood!
ここはテラス席も素敵です。左奥に見えるのは、国の重要文化財に指定されている「萬翠荘」。正岡子規にもゆかりのある、大正ロマン薫る洋館です。
週末には、このテラスで庭園ライブも行われています。音楽を聞きながらドリンクやスイーツのオーダーもできます。竹林に囲まれた空間で、スイーツ&ライブを楽しむのもいいですね!(詳しい日時・内容は公式HP http://www.bansuisou.org/aishotei/ でご確認ください。)
いかがでしたか。文学&スイーツ好きさんにぜひおすすめしたい漱石珈琲店 愛松亭。漱石の全集を読みながら、愛媛の旬の果実を味わってみてください。
photo:恒岡健太
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