名駅から徒歩15分に古都現る。「四間道」で過ごす和の時間
高層ビル街が立ち並ぶ名古屋駅からほど近い「四間道(しけみち)」エリア。江戸時代はじめに名古屋城築城と一緒に造られた商人の町として知られています。土蔵や町家などが軒を連ね、現在、約70の飲食店が点在しているんです。今回は四間道を盛り上げる立役者の一人、和食割烹料理店の「四季の蔵 右近」さんに伺いました。
レトロな雰囲気を感じる街並み「四間道」
名駅エリアのビル街を抜けると、レトロな雰囲気が広がる「四間道(しけみち)」にたどり着きます。ここは江戸時代では名古屋の城下町として賑わっていました。元禄13年(1700年)の大火の後、防火などの目的で、道路幅を四間(約7m)に広げたため、この名前がついたといわれています。
四間道に入ると、まず緑あふれる「浅間神社」が出迎えてくれます。ここには、樹齢300年以上のケヤキやクスノキがあり、地元の人たちの癒しスポットにもなっています。
少し歩くと、四間道の案内看板が。同じような石垣や土蔵の街並みが続くので、「どこに、どんなお店があるのか知りたい」などの声があり、今回ご紹介する「四季の蔵 右近」のオーナーさんが2年ほどかけて作ったそうです。
重厚感ある梁や趣ある和の雰囲気を堪能する
先ほどの案内看板を少し進んで左手にあるのが「四季の蔵 右近」です。築250年以上の米蔵の雰囲気を、そのまま活かした外観が魅力的。趣あるたたずまいは絵になります。
店内に足を運ぶと、重厚感ある梁が目を惹くカウンター席や、落ち着いた中庭が眺められるテーブル席など、どこに座っても昔の雰囲気を体感することができます。40年以上割烹料理を営んでおり、3世代で通うご家族も多いそうです。
名古屋の魅力がギュッと詰まった料理が魅力
ランチのなかでも大人気なのが「名古屋膳」です。旬の素材を使った前菜、お造り、名古屋名物エビフライ、8時間じっくり煮込み八丁味噌と合わせた角煮など、名古屋の食文化をギュッと詰め込んだ料理は、観光客からも好評。
オープンして40年以上愛され続ける「カツサンド」。秘伝のタレが浸み込んだとんかつはサクサク食感!たっぷり野菜と一緒に頬張ると、お肉の旨みと野菜のシャキシャキ感が、口いっぱいに広がります。テイクアウトも可能なので、手土産として購入する人も多いそうです。
レトロな雰囲気でデートスポットとしてもオススメな四間道。11月10日(土)・11日(日)には、津軽三味線などの音楽や食などが楽しめる秋祭りも開催!活気溢れる四間道を旅しましょう。
■四季の蔵 右近
住所:愛知県名古屋市西区那古野1-30-7
TEL:052-586-0392
営業時間: 11時30分〜13時LO、17時30分〜22時30分(21時30分LO)
定休日:日曜(日、月が連休の場合は月曜も定休)※ 月曜のみランチはお休み
text:岩下加奈
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