【試乗レポ】絶品! 丹波栗・海の幸・日本酒…京丹後の味覚たっぷりレストラン列車「丹後くろまつ号」の2026年秋冬コースが運行開始
日本海の絶景を走る京都丹後鉄道では、 2026年10月3日(土)から、レストラン列車「丹後くろまつ号」の2026年秋・冬コースを運行します。メディア向け試乗会で料理と列車の旅をひと足お先に体験してきました。丹波栗を使ったモーニングや海軍レシピのランチ、極上の海の幸や地酒が楽しめるディナーなど上質な食事を味わいながら、海の京都・丹後をゆく列車旅はいかがですか。
天橋立や“京都の海”を走る「丹後くろまつ号」

「丹後くろまつ号」は、京都丹後鉄道が運行している車両で、レストラン列車として、金・土・日曜、祝日に運行しています。デザインは、JR九州の「ななつ星」などを手掛けている工業デザイナーの水戸岡鋭治さん。漆黒の車体にゴールドのラインで高級感のある外装になっています。
車両のテーマは、沿線の天橋立をはじめ、日本海の白砂青松を象徴する「松」。車体の随所に「松」をテーマにしたロゴデザインが見られます。このあたりは京都府の丹後半島で、「京都の海」を眺めながらの列車旅となります。
車両は1両編成で、車内まるごとレストラン。絶景ポイントでは列車は速度を落としゆっくりと走行するので、車窓も存分に楽しめます。
どれに乗る? コースは「モーニング」「ランチ」「地魚」の3種類
コースは時間帯に合わせて「モーニングコース」「ランチコース」「地魚コース」の3種類。メニューもそれぞれ異なります。
モーニングコース~まろんでろまんな列車旅~

秋の味覚を代表する京のブランド産品「丹波栗」を主役にしたモーニングコース。福知山駅10時8分発→大江駅途中下車(約35分停車)→天橋立駅11時51分着のコースで味わうことができます。
●メニュー:大地の恵みパイ~栗ときのこのパイ包み~、芋栗のポタージュ、但馬ピクルス、Tambakuri~丹波栗モンブラン~、丹波栗の渋皮煮、丹波黒豆と黒糖わらび餅、ほうじ茶ジュレ
●おみやげ:丹波ガレット
ランチコース~海軍レシピでめぐる列車旅~

明治、大正、昭和に発行された舞鶴市内にある海上自衛隊 第4術科学校所蔵の「海軍の料理教科書」レシピを、舞鶴の厳選食材を活用して現代風にアレンジした特別なランチのフルコース。「丹後くろまつ号」をイメージした黒いハンバーグや、どこか懐かしいレトロ感あふれるプリンなど、見た目にも楽しいメニューも魅力。天橋立駅13時5分発→奈具海岸駅停車(約15分)→由良川橋梁徐行→西舞鶴駅14時50分着のコースで利用できます。
●メニュー:前菜盛り合わせ、カレーコロッケ、クラムチャウダー、肉じゃが、茶碗蒸し、豚角煮まん、ローストビーフ丼、和牛ハンバーグ(黒いソース)、エッグプディング
●おみやげ:ビスケット
地魚コース~フレッシュでフィッシュな列車旅~

天橋立駅16時5分発→奈具海岸駅停車(約5分)→由良川橋梁徐行→西舞鶴駅17時24分着のディナーの時間帯に楽しめるのが「地魚コース」です。丹後でしか味わえない秋・冬の味覚や郷土素材を取り込み、上品な和食コースなってます。
●メニュー:京鰆と地魚のお造り盛り合わせ(水揚げがあるときは「都まぐろ」のお造りも提供)、地魚の蟹味噌焼きと舞鶴ごぼう天の炙り、久美浜産真牡蠣と舞鶴かまぼこの磯辺揚げ出汁、丹後ばら寿司ロール、ドリンク(地ビール・地酒・ソフトドリンクなどからお好みの1杯)
【試乗レポ】「地魚コース」で美味と絶景を満喫!

今回は「地魚コース」の試乗会に参加しました。出発は天橋立駅。ホームの掲示は日本語版と英語版が交互に表示されるのですが、「地魚コース」の英語表示の列車名には「松」のロゴや車両のマークが入り、行先にはおさかな風の文字が入っていてかわいい! アテンダントさんの案内で乗り込み、約1時間20分の列車旅が始まります。

天然木を使用した和モダンの車内。2人掛けと4人掛けテーブルがあり、進行方向左側(2人掛け席側)が海側です。

天橋立の砂州を見ているうちに、宮津駅に到着。駅員さんや丹鉄の人たちがお見送りしてくれました。こういうコミュニケーションも観光列車の魅力ですね。

自慢はなんといっても地魚のお造り。水揚げによって内容が変わります。この日は舞鶴のブランド魚「京鰆」を刺身と炙り、さらにメバチマグロ。地元の漁協が手がける醤油で味わいます。鰆(さわら)は足がはやいので、お刺身として味わえるのは現地ならでは。京鰆の炙りのおいしさにも驚きました。ドリンクは地元の日本酒、ワイン、ビールといったアルコールのほか、ソフトドリンクなどから好みのものを1杯選べます(追加は有料)。この時は与謝野町産の梨のドリンクをオーダーしました。

「久美浜産真牡蠣」と「舞鶴かまぼこ」の磯辺揚げ出汁。うま味の濃い真牡蠣と温かいあんが調和し、ほっとする味。

走行中、アテンダントさんが沿線のみどころを案内してくれます。そのひとつが栗田(くんだ)駅と丹後由良駅の間にある奈具海岸。晴れた日は青い海が広がり、白い巨石と緑の松とのコントラストが美しいビューポイントです。冬場はタイミングが合えば赤く染まる日没風景が見えることも。

クライマックスは由良川橋梁!「丹後くろまつ号」では運転室が進行方向左側に配置されているため、中央に設置された扉の窓から景色を楽しめます。この橋を渡るときだけ車両の後方部にも立ち入りが許可され、窓からも走行シーンを見ることができます。

食事の後はグッズ販売も。売れ筋はオリジナルのコーヒー「丹鉄コーヒー」のドリップパックセット1250円や、カバン製造で有名な豊岡産のオリジナル「くろまつ革キーホルダー」1550円など。シックなデザインのものが多いので大人の女性にもおすすめ。
早めの予約がおすすめ!「丹後くろまつ号」

各コース全24席と限られているため早めの予約を。全コースとも記念乗車証(写真)がもらえるのはうれしいですね。
出発駅であり、観光スポットでもある天橋立へは、首都圏からでも意外と簡単にアクセスできます。東海道新幹線の京都駅から天橋立駅へは特急「はしだて」で約2時間20分。乗り換えなしでスムーズに向かえます。また、天橋立観光後、西舞鶴駅から京都駅へは特急利用で1時間40分ほどとなり、東京都内に戻るのも簡単。丹後の歴史ある景観と美味を楽しむ列車の旅をぜひ体験してみて。
【モーニングコース~まろんでろまんな列車旅~】
運行期間:2026年10月~2027年3月
運行日:金・土・日曜、祝日 ※12月25日~1月7日は運休
ルート:福知山10時8分発→天橋立11時51分着
料金:6800円(おみやげ付き)
【ランチコース~海軍レシピでめぐる列車旅~】
運行期間:2026年10月~2027年3月
運行日:金・土・日曜、祝日 ※12月28日~1月7日は運休
ルート:天橋立13時5分発→西舞鶴14時50分着
料金:1万5000円(おみやげ付き)
【地魚コース~フレッシュでフィッシュな列車旅~】
運行期間:2026年10月~2027年3月
運行日:金・土・日曜、祝日 ※12月28日~1月7日は運休
ルート:天橋立16時5分発→西舞鶴17時24分着
料金:7500円(1ドリンク付き)
「丹後くろまつ号」予約ページ
https://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/

Photo:星裕水、京都丹後鉄道
Text:星裕水
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