秋、スコットランドからの贈りもの“タータン”の魅力を深掘り
2018年9月15日(土)~11月11日(日)、神戸ファッション美術館において「スコットランドからの贈りもの タータン展」が開催されます。ファッションの柄として愛される“タータン”に焦点を当てた本格的な展示会です。タータンに使われる色味は秋カラーや2018AWトレンドのベイクドカラーもたくさん。会場限定グッズなどもあり、おしゃれのヒント探しにもなりそうです。
約250点の布地や美術作品で魅せる“タータン”
スコットランドでは民族衣装などでも使われる “タータン”。世代や性別を超え、世界中の人々に愛されています。「スコットランドからの贈りもの タータン展」はそんな“タータン”にフォーカスした展覧会。
より一層展示会を楽しむために、まずはタータンの定義について勉強しておきましょう。
現在のタータンの定義は下の2つ。
(1)2色以上の色を使い、それらの糸が直角に交わるチェック柄であること
(2)たて糸とよこ糸につかう糸の色と数が同じで、基本パターンが繰り返されること
19世紀はじめに“タータン”はスコットランドのハイランド協会で収集、管理が開始され、現在ではスコットランド国立公文書館の管理する「タータン登録書」で登録がおこなわれています。
全5章で伝える“タータン”の歩み
展示会は、「第1章タータンとは」から始まり、「第2章 タータンの受難と復興」では、スコットランド内で起きた史実を“タータン”を通した視線で紐解いて紹介。「第3章 タータンの種類」では、クラン(氏族)ごとに固有に持っていた“タータン”(クランタータン)や軍隊が身につけたミリタリータータンなどシンボリックな存在である“タータン”について実際の展示とともに見ることができます。
「第4章 多様化するタータン」では、20世紀以後、ファッションとして世界中に広がりをみせた“タータン”を紹介。
最終章になる「第5章 タータンと日本」では、洋装の文化とともに浸透しはじめた日本における“タータン”の存在について探ります。
タータン生地で作るワークショップや会場限定グッズの販売
展示会のもうひとつの目玉は、展示会オリジナルの「ミントタータン」。かわいらしい「ミント」をベースにしたこの新しいタータンは、大英帝国勲章(MBE)を授与された、タータン界の巨匠ブライアン・ウィルトン氏(元 スコティッシュ・タータンズ・オーソリティ理事、タータンデザイナー)がデザインを担当!
このミントタータンのマグネットやチャームなどのオリジナルグッズの販売のほか、タータンの故郷スコットランドやイギリスみやげの販売もあります。
ほかに、「格子柄の生地で作るプチハット」や「ストライプリボンでつくるタータン風ブローチ」など200円で参加できるワークショップ(要当日入館券)、先着20名のワークショップ「フェリシモハッピートイズワークショップ」(参加料1000円、申込制)などもあります。
自由に撮影も可能なフォトスポットも設置される予定もあり、ファッションや手芸が好きな人ならワクワクすること間違いなしの展示会。スコットランドに興味のある人にもオススメです。
■スコットランドからの贈りもの タータン展
期間:2018年9月15日(土)~11月11日(日)
場所:神戸ファッション美術館(兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
交通:JR「住吉駅」・阪神「魚崎駅」で六甲ライナー乗り換え「アイランドセンター駅」
営業時間:10~18時(入館は17時30分まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
料金:1000円
電話:078-858-0050
Text:小西尋子
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