食・グルメ
2018.09.15
オトナ女子会にぴったり！予算5000円で大満足の京都のビストロディナー
京都の祇園界隈でフレンチ…なんて聞くと敷居が高そうに思えますが、実はとってもリーズナブルに、それでいて本格派のフレンチをいただける店があるんです。それが、宮川町にある「Bistro KAWANO（ビストロ カワノ）」。女子会やデートで、候補のひとつとしてチェックしておけば、店選びのセンスがグッと良くなること間違いなし！
夫婦が営むアットホームなカジュアル空間
京都・祇園の南側、鴨川沿いに京町屋が立ち並ぶ宮川町。京路五花街のひとつとして名高く、日が暮れると舞妓さんが行き交う姿も見られる、風情たっぷりのエリアです。
今回ご紹介するフランス料理店「ビストロ カワノ」は、この宮川町にあります。
「ビストロ カワノ」は、「京都ホテルオークラ」で25年間腕をふるった川野シェフが独立し、2013年にオープン。仕入れから仕込みまで、料理はすべて川野シェフがひとりで担当、ホールは奥様が担当と、創業以来、夫婦2人で店を切り盛りしています。
奥様のやわらかい笑顔に迎えられると、緊張感がフッとやわらぎ、リラックスした気持ちで席に着けます。
「肩肘張らずに、気軽に食事を楽しんでほしい」という思いを込めて奥様が飾ったという、野菜をモチーフにしたマリメッコのテキスタイルが、店内をおしゃれでカジュアルな印象に。
素材からソースまで妥協なし！ お値打ち本格フルコース
紹介するのは、ディナーの「Ａコース」（4320円）。アラカルトもありますが、お得なコースがおすすめです。まずは前菜から。日によって内容が替わりますが、取材日は、パテ・ド・カンパーニュ、スモークサーモン、合鴨ロースト、生ハムメロン、トマトのピクルス漬け、京都産の野菜の盛り合わせ…と、ひと皿目から大充実！
野菜は川野シェフ自ら買い付ける、京都・大原や京北のものが中心。年間の気温差が激しい盆地特有の気候に育まれた京都の野菜は、しっかりと味が濃く、香りも豊か。野菜のおいしさを引き立てるフレンチドレッシングは自家製です。「作れるものはすべて手作り」そんなスタンスにも、川野シェフの料理に対する徹底ぶりが伺えます。
次に、季節のスープを。鶏ガラで仕込んだブイヨンに、じゃがいもとオニオンのやさしい甘みが加わった温かいスープです。
いよいよ、メインディッシュの登場です。肉か魚を選ぶことができ、この日は肉をチョイス。
ミディアムに焼き上げた国産フィレ肉はやわらかく、肉厚でしっかりとした食べごたえがあります。肉に絡めるグレイビーソースももちろん手作り。全体的に重くならないように配慮された軽めのソースや味付けのおかげで、残さずあっさり食べられる、と年配の方からも好評だとか。
締めのデザートは、カシスのシャーベット、クレームブリュレ、季節の果物（この日はパパイヤ）、フィナンシェの4種盛り。あれこれちょっとずつ味わえる食後のデザートって魅力的ですよね。
このほか、コースにはパンかライス、コーヒーか紅茶が付きます。ディナーが4000円台でこの充実ぶりはかなりの満足感！
ワインはフランス産を中心に、各種ボトルで3024円～とリーズナブルなので、料理とあわせて楽しむのもいいですね。
女子会、記念日…。もっと気軽にフレンチを
フランス料理の基本を何よりも大切にしたクラシカルな一面と、素材から向き合ってひとりで調理をこなす川野シェフだからこそできる細やかな心配りが見える料理の数々。
フレンチって馴染みがない、マナーがわからない…なんて人も大丈夫。「とにかく構えずに来てくだされば、あとはこちらにお任せください」という川野夫妻の懐の深いおもてなしに身を任せれば、安心して食事を楽しめます。
自分へのご褒美や友人との食事、大切な人のお祝いなど、普段使いから特別な日まで、気軽にフレンチを選んでみてはいかがでしょう。
ちなみにこのお店、表通りのほかに“ツウな入口”がもうひとつあるんです。表の洋風な店構えと異なり、京都らしい和風なたたずまいの裏通りからの入口。この裏ルートを知っていれば、一層気分が盛り上がるはず！
text：SHIHO
photo：小川康貴
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