京都駅からすぐ「崇仁新町」の絶品屋台グルメがアツイ!
京都駅から東へ徒歩5分という好立地ながら、まだまだ未開発な崇仁(すうじん)地区。そこに現れたのが、屋台村「崇仁新町」。実はこの場所、2023年に「京都市立芸術大学」の移転が決まっています、移転工事が始まるまでの間、この場所を盛り上げるためにと、2020年8月までの期間限定でオープンした特別な空間なのです。
Summary
京都駅からすぐの期間限定屋台村「崇仁新町」って?
「崇仁新町」には2018年8月現在、16の店舗が集まっています。その顔ぶれは、炭火焼鳥や京おでん、ホルモン焼き、串揚げ・うどん、タイの屋台料理、お餅屋さんまでバリエーション豊か。土・日曜は12時からオープンしています。
「崇仁新町」の仕掛け人、小久保寧さんにお話を聞いたところ、自身が夜な夜な飲み歩き、味に惚れて口説き落としたお店ばかりが集まった、小久保さんにとっても夢のような屋台村だそう。
オープン当初から毎月2万人が来場するという人気の秘密は、各店の徹底した味の追求にもありそうです。
崇仁地区に伝わる地元の味「ちょぼ焼き」
こちらは、屋台村内にある「やきやき崇仁新町」で食べられる「ちょぼ焼き」。
昭和の頃、駄菓子屋さんで子ども向けのおやつとして売られていた「ちょぼ焼き」は、たこ焼のルーツともいわれています。たこ焼プレートをミニチュアにしたような器を片手にもって、くるんとめくりながらいただきます。
たこ焼の味を想像して食べてみると、これがまったく別モノ!刻んだたくあんが入っていて、カリコリとした食感がたまりません!少しずつ色々な味が楽しめて、ビールが進みます
ワインとサクサク天ぷらが楽しめる「TEMPRANO」
「崇仁新町」には、ワインと天ぷらのお店もあります。店名の「TEMPRANO(てんぷらーの)」は、スペイン語で“早い”という意味。かしこまって食べるイメージの天ぷらを、屋台でさっと手軽に食べて欲しいという思いが込められています。
トマトやオクラなど旬の京野菜、若狭湾で水揚げされる天然魚などの抜群の素材が、サックサクの衣をまとって、揚げたてで目の前に。
こちらは、笑顔が素敵なスタッフの以西さん。店主の佐伯治郎さんは、長年木屋町でバーを営んできた経営者であり、ソムリエです。ペアリングされたスパークリングワインは、お手頃価格で、天ぷらにぴったり。
2年連続ビルグルマン獲得のホットドッグ
まさか屋台でミシュランガイド掲載店「炭火焼ソーセージ酒場 Salumeria(サルメリア)」のソーセージが食べられるなんて、「崇仁新町」の懐の深さに驚きです。ガブリとかぶりつけば、パリっと皮が弾け、ジューシーな肉汁が広がります。
そして、バンズがまた美味!ソーセージを邪魔することなく、パンのうまみがしっかりと立ち上ってきます。お酒とも絶妙に合います。
ここでしか買えない、激レア京都みやげ「崇仁餅」
こちらは「崇仁茶屋」の「崇仁餅」。屋台村のなかで、ひと際異彩を放つこのお店。なぜこの場所で?と不思議に思うほど、本格派の和菓子です。
ピンク色はビーツ、深黄色はターメリックで色付けした、着色料を使わない自然で優しい色が特徴。茶色のほうじ茶餅のなかには日本酒に浸したレーズンと生チョコレートが!
斬新な味のコラボですが、想像を超えた美味しさ。軽く炙って食べたらさらに美味しそうです。3個以上から箱詰めしてもらえるので、手土産にもぴったり。ここでしか買えない、期間限定、幻の京都みやげです。
「崇仁茶屋」では、お酒が飲めない人に嬉しい「玉露スパークリング」など、強炭酸ドリンクもあります。天保7年創業の老舗茶問屋「矢野園」の緑茶に、注文が通ってから炭酸ガスをMaxまで注入するので、炭酸が強くて喉ごし爽快!ローズヒップやハイビスカスなどのハーブとの組み合わせなど、4種類から味を選べます。
東京オリンピックが開催される2020年の夏、この期間限定の屋台「崇仁新町」も営業終了予定です。そう思うと、一回でも多く足を運んで、より多くの楽しい時間を記憶に刻みたくなります。京都駅のすぐそばにあるディープな京都を体験してみませんか?
text:小西尋子
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