鹿児島・霧島アートの森は、見るだけじゃない!「映え」を体験できる野外美術館

鹿児島・霧島アートの森は、見るだけじゃない!「映え」を体験できる野外美術館

おでかけ アート 美術館 鹿児島県 るるぶ&more.編集部
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鹿児島空港から車で約40分、鹿児島北部の栗野岳の標高約700mの高原にある「霧島アートの森」。ここは静かな館内で額縁の中の芸術を楽しむだけではない新しいスタイルの美術館。”見る”はもちろん、”触れる”もOKの作品の中には、ダイナミックな草間彌生の作品なども展示されています。周りの自然や流れる月日もアートの一部として感じられる、体験&体感できる美術館をご紹介します。

Summary

霧島アートの森のダイナミックなエントランス

草間彌生<シャングリラの華>
草間彌生<シャングリラの華>

「霧島アートの森」に入ると一番最初に目にするのがこちら。

不老不死の桃源郷に色鮮やかに咲き誇る花をテーマにした日本を代表する芸術家・草間彌生のパワフルな作品。この作品があるのは施設の外門をくぐってすぐのフリースペースにあります。

この作品を含め、エントランスまでに全部で3つのアート作品が点在しています。

西川勝人<ほおずき・コブシの森>
西川勝人<ほおずき・コブシの森>

エントランスへと続くこのアプローチも作品の一部。等間隔に植えられたコブシの木も、ほおずきの形をした置き石も、そこにどんな作者の意図があるのだろう?と想像しながら歩くのも楽しみです。

フォトジェニックな野外展示たち

約13haの広大な敷地の中、エントランスの内外を含め野外の常設作品は全部で23。

アーティストたちがその作品の造形はもちろん、設置場所においてもこだわり抜き、自然と調和した環境が完成しています。

そんな園内では、アートと現実と自然と、その境目が曖昧な空間に身をおくという貴重な体験をすることができます。そして、それはどれもフォトジェニック!

なかでもオススメな作品をいくつかピックアップしてご紹介します。

ダニ・カラヴァン<ベレシート(初めに)>
ダニ・カラヴァン<ベレシート(初めに)>

イスラエルの作家によるこの作品は施設の縁から飛び出すように造られていて、その先にある風景も作品の一部。そこにあるのは競走馬をリタイアした馬たちが暮らす牧場。運がよければその姿を目にすることもできますよ。

タン・ダ・ウ<薩摩光彩>
タン・ダ・ウ<薩摩光彩>

さつま芋の葉の形をしたフレームに7色のステンドグラスを配した作品。見上げるだけでも美しく、地面に注ぐ7色の光を見下ろすのも楽しいです。

アントニー・ゴームリー<インサイダー>
アントニー・ゴームリー<インサイダー>

この作品のために敷地を拡張したなんて噂もあるほど、敷地の中で最も奥深い場所にあるのがコチラ。雑木林の中にとけ込みながら、違和感を醸し出す異質な人型の物体が配されています。その数全部で5体。全部見つけられるでしょうか?

オススメの楽しみ方、教えます

広大な敷地にある全ての野外作品をじっくり見て回るには、数時間はみておきたいところ。そして<インサイダー>のように、アップダウンのある道もあるので動きやすい格好で行くことをオススメします。

アートの楽しみ方は人それぞれ。難しく考える必要はありません。自分の好きな作品にべったりとはりつくもよし、宝探しのようにお気に入りを見つけるまで歩きまわるのもよし、思い思いにアートにふれてみてください。

西野康造<気流〜風になるとき>
西野康造<気流〜風になるとき>

風を受けて、作品の上部にある翼が羽ばたくように回転する私のお気に入り。

藤浩志<犬と散歩>
藤浩志<犬と散歩>

敷地内に点在する犬の像。全部で8匹いるのだとか。

カサグランデ&リンターラ<森の観測所>
カサグランデ&リンターラ<森の観測所>

作品の中に入りこめば、影絵として作品の一部になれることも。

ココロをゆさぶるアートの数々を体感しに、この週末出かけてみませんか。レジャーシートを広げて、ただただのんびり過ごす、なんてのもアリです。

Text・Photo:上村杏奈(TJカゴシマ)

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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